速筋・遅筋を鍛えられる
加圧トレーニングを行うと筋繊維の酸素濃度が下がります。その状態で遅筋に働くトレーニングを行っても、脳は「酸素を大量に消費する運動をしている」と錯覚します。これは速筋を鍛えている時の状態によく似ています。
その為、脳が速筋に対して活動するよう指示します。しかし、本来は遅筋のみを鍛えるトレーニングです。つまり、加圧トレーニングにより遅筋を鍛えると同時に速筋にも刺激を与えることができます。
新陳代謝が高まる
加圧トレーニングにより血中の乳酸濃度が高まることで、結果として成長ホルモンの分泌が促されます。成長ホルモンには、「脂肪の燃焼」「老化防止」「発育の促進」など様々な効果が期待できます。
これら効果は、成長ホルモンが体組織の働きを活発にし「新陳代謝」を高めることで起こります。つまり、加圧トレーニングには新陳代謝を高め、脂肪の燃焼を促進することである程度のダイエット効果も期待できる訳です。
加圧トレーニングのポイント
加圧トレーニングにより、様々な体に良い効果があることはご理解いただけたと思います。では、実際に加圧トレーニングを行う際に気をつけたいポイントをご紹介しましょう。
専用の器具を使う
加圧トレーニングでは必ず専用の器具を使うようにして下さい。これは、専用の器具でなければ圧力が高くなりすぎ、血管が損傷・破裂する危険性がある為です。
器具は付け根に巻く
加圧トレーニングを実践するにあたり、専用の器具は腕の付け根(二の腕)または足の付け根あたりに巻くことをおすすめします。ただし、必ずどちらか一方にだけ巻くようにしましょう。
圧の設定は弄らない
加圧トレーニングでは有資格者の指導の下、適切な圧力で行って下さい。決して設定された圧力以上に変更してはいけません。先述したような、血管の損傷・破裂に繋がります。
正しいやり方で安全な加圧を
いかがでしたでしょうか?今回は、「血行の促進」「筋力の増強」「新陳代謝の活性化」など、様々な体に良い効果の得られる加圧トレーニングについてまとめました。
加圧トレーニングの魅力は、実際は弱い負荷であっても高い負荷のトレーニングと同等の効果が期待できる点です。特に、高齢者や女性など、負荷の高いトレーニングができない方向けと言えます。
ただ、素晴らしい効果のある加圧トレーニングも、正しい圧力で行わないと血管の損傷・破裂という危険性があります。加圧トレーニングを実践する際には必ず有資格者の指導の下、安全な加圧を心がけましょう。