激しい運動にはつきものとも言える筋肉痛。
そのままにしておいてもやがて回復しますが、数日も痛みが続くのはなかなかつらいものです。
そこで、筋肉痛から効果的に回復するためにおすすめしたいマッサージを紹介します。
特に筋肉痛になりやすい部位別に紹介しますので、参考にしてみてください。
筋肉痛とは
運動後しばらくして生じる痛み
運動後に生じる筋肉の痛みを、筋肉痛と言います。
一般的には、運動後数時間から数日後にやってくる痛みを指すことが多い言葉となっています。
運動後すぐに痛みが生じて引かない場合は、念のため医師などの診察を受けるようにしましょう。
歳を取ると筋肉痛が遅い?
余談ですが、「歳を取ると筋肉痛が遅くくる」と言われることがありますよね。
実はこれ、まったく根拠の無い話なのです。
筋肉痛が発症するまでの時間は、筋肉の量に関係します。
一般に歳を重ねるほど運動機会が少なくなるため、そのような誤解が生じているのでしょう。
ある程度の年齢であっても、日頃から体を鍛えている方であれば、筋肉痛はすぐにやってきます。
筋肉痛になりやすい運動とは
筋肉痛は、なりやすい運動となりにくい運動があります。
運動を分類する方法は色々ありますが、その動きに着目して、筋肉を曲げて収縮する「短縮性収縮」と、筋肉を引き伸ばす「伸張性収縮」に分けることがあります。
ダンベルカールであれば、肘を曲げてダンベルを持ち上げる動きが短縮性収縮で、肘を伸ばしてダンベルを下ろす動きが「伸張性収縮」にあたります。
このうち、筋肉痛の原因となるのは主に伸張性収縮のほう。
坂道で考えると分かりやすいでしょう。
一見つらそうに見える上り坂では膝を曲げる短縮性収縮が中心のため筋肉痛になりにくく、楽そうに見える下り坂では、膝を伸ばす伸張性収縮が中心のため、筋肉痛になりやすいのです。
筋肉痛を早く治すには?
安静が第一!
筋肉痛になってしまう原因は、激しい運動をしたときに、筋肉を構成している筋線維が損傷し、それを修復するために白血球が集まることで炎症が起こるからです。
基本的には、安静にしておくことで数日のうちに痛みはなくなりますので、特別なことをする必要はありません。
マッサージも有効
とはいえ、日常的に運動をしている方にとって、その我慢すら苦痛になることもあるでしょう。
安静にする以外の解決法としては、マッサージやストレッチなどで血行を良くすることで、早く治ることを期待するという手もあります。
血行を良くするという観点で言えば、入浴により体全体を温めるのも有効です。
筋肉痛に効果的なマッサージとは
それでは、筋肉痛時にはどのようなことに気をつけてマッサージをするとよいのかお話します。
痛気持ちいいは×
例えば肩が凝ったときに、強く揉むことで傷みとともに気持ちよさを感じることがあると思います。
マッサージの目的は、凝り固まった筋肉を解きほぐし、血流を良くして疲労の回復を促すこと。
ある程度の強さまでは効果がありますが、度を越してしまうとかえって筋肉を痛めつける結果になります。