運動後の筋肉痛はなぜ起こる?筋肉痛のメカニズムを知る!
そもそも筋肉痛とは何なのか?
筋肉痛は、運動や筋力トレーニングのように筋肉を使う行動の結果として起こる筋肉の痛みのことをいいます。通常は、運動や筋力トレーニングなどが終了して数時間後から数日後に、筋肉に痛みが発生してきます。
このように筋肉に強い負荷を与えることで、時間がある程度経過してから発生する遅発性筋痛が、一般的な筋肉痛として認知されています。
普段行わないような運動や筋力トレーニングを行ったとき・日常生活で使わないような筋肉を使った場合・筋力トレーニング中に経験がないような高い負荷を筋肉に与えたときなどによく現れます。
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筋肉痛は運動などにより傷ついた筋肉の修復過程で起こるもの
筋肉痛がなぜ起こってしまうのかといったメカニズムは、医学的にまだはっきりと解明されたわけではありません。
以前は、運動や筋力トレーニングを行なった際に発生する疲労物質の乳酸が、痛みの原因だとする考え方がありました。
ただ、その考え方についての矛盾点が指摘されるようになってからは、筋肉痛は運動や筋力トレーニングを行なうことにより損傷した筋線維を修復するときに発生する痛みだという考え方が有力です。
損傷した筋線維を修復していく過程で、白血球を主に含んだ血液の成分が集まってきます。この時点で炎症が発生し、刺激物質であるブラジキニン・ヒスタミン・セロトニンなどが生まれて筋膜への刺激が始まります。その刺激が感覚中枢を通して発生して痛みの根源となります。
この流れを観察すると筋肉痛とは、損傷した筋線維を治していく過程で起きる炎症から生まれた刺激物質が、筋肉の膜を刺激して起こると考えるのが自然です。
筋肉痛の1つ、線維筋通症はまだ未解明な部分が多い病気
線維筋通症の原因と症状
筋肉痛の一種である線維筋痛症、実は原因がまだ判明していません。有力な考え方の1つとして、損傷による信号をキャッチするための機能に、何らかの障害が起きていることが考えられます。
脳には、信号を伝達するアクセル機能と信号を抑制するブレーキ機能が備わっています。それが何かの原因で機能に誤った動きが生じてしまうと、ブレーキが効いていない状態、またはアクセルを踏み込んだままの状態になってしまいます。
機能障害が起こると、普通は感じない弱い痛みでも強めの痛みとして感じてしまうようになります。痛みの部位も一部だけにとどまらず、全身に及ぶ場合もあり流動的です。
痛み以外にも症状が出る場合があり、疲労感や倦怠感・こわばり・睡眠障害・うつなどの症状に関する報告例もあります。