筋トレに効果があるとするサプリメントは数多く販売されています。
定番商品といえば「プロテイン」ですが、最近はHMBもその種類を増やしています。
HMBとはどんな成分なのか、飲むべきタイミングも含め、基本を確認しておきましょう。
HMBとは
実はみんな摂取していた?
体をつくる栄養素といえばタンパク質です。
三大栄養素の1つであり、筋肉の修復や形成にも深く関与しています。
そのタンパク質は、20種類のアミノ酸から構成されています。
食品から摂取したタンパク質は、体内でアミノ酸に分解され、それぞれの役割を果たすことになります。
そのアミノ酸のうち、特に筋肉中に多く存在するものがあります。
「ロイシン」「イソロイシン」「バリン」の必須アミノ酸で、これらは総称して「BCAA」と呼ばれます。
そして、その中のロイシンから代謝される成分が、今回紹介するHMBです。
食品中にもわずかに存在
HMBは、グレープフルーツやなまずなどの食品にも含まれていることが確認されています。
ですが、ごく微量ですから、食品中からの摂取に関しては期待しないほうがよいでしょう。
HMBの働き
ロイシンの5%
HMBは、「β-Hydroxy β-MethylButyrate」の略。
日本語に訳せば「3-ヒドロキシイソ吉草酸」となります。
ロイシンのうち、HMBとして代謝されるのは5%程度と言われています。
筋肉の形成に大きな役割
HMBのもととなっているロイシン、そのロイシンを含むBCAAは、運動後に筋肉の修復をしたり、形成したりする働きをするアミノ酸です。
そういった働きの中で、特に大切な役割を果たしているのがHMBであることが分かってきたのです。
だったらHMBを直接摂取したらいいんじゃないか。
そういう発想で出てきているのが、HMBのサプリなのです。
HMBで摂取する意味はあるの?
ここまで読んでこられた方は疑問に思われるかもしれません。
「わざわざHMBなんて摂らなくても、タンパク質から分解されて作られるのだから問題ないのでは?」
確かに、そう考えるのも無理はないでしょう。
通常のプロテインドリンクであっても、最終的にはHMBが生成されることになります。