一時的なものであれば問題はないのですが、これが日常的に続くとなると、全身に酸素が十分に行き渡らなくなり、心身の不調の原因となります。
運動パフォーマンスの向上に
酸素を十分に取り込めないことは、運動時のパフォーマンスにも大きな影響を与えます。
運動時に大量の酸素を消費することはご存知の通りで、酸素が不足すると活動を維持することができなくなります。
近年では、持久力を必要とする運動だけではなく、瞬発的な運動にも呼吸筋のトレーニングが有効であることを示唆する研究論文も発表されています。
スポーツほどではないにせよ、少し動いただけで息切れをしてしまうという方にとっても、呼吸筋を鍛えることは有効でしょう。
呼吸筋を鍛えるトレーニングとは
最後に、呼吸筋を鍛えるトレーニングをいくつか紹介します。
呼吸ストレッチ
- 両手を頭の後ろで組む
- 鼻から息を吸う(3秒)
- 口で息を吐き(6秒)、手を上にの場す
- 1セット10回、2セット行なう
吸うときよりも吐くときに時間をかけるのがコツです。
仰向けで深呼吸
- イスを用意する
- 仰向けになり、イスに足をのせる
- 腰の下にタオルなどを敷き、10cmほど浮かせる
- 胸とお腹のふくらみを意識しながら深呼吸をする(5分程度)
リラックスした状態で取り組みましょう。
意図的な腹式呼吸
状況によっては、上で紹介したようなことができないこともあるでしょう。
そんなときは、姿勢を正して腹式呼吸をするだけでも効果があります。
ゆっくり息を吸い、お腹の膨らみを感じます。
そして、ゆっくり息を吐きお腹のへこみを感じます。
たったそれだけですが、意識してやるだけで気分が違うものです。
もちろん、おいしい空気であれば言うことはありません。
普段あまり意識することのない呼吸筋ですが、心身の健康を司る大切な筋肉です。
本当の意味で体の内側から鍛え、毎日を活動的に過ごせるようになればいいですね。