短期的には脂肪も筋肉も落とす食事制限ダイエットの体重減少効果は大きいものの、長期的に見ると、筋肉をつけたほうがやせやすいのです。
筋肉をつけると体が引き締まる
ダイエットというと体重の数値ばかりに目が行きがちです。
もちろん、健康上の必要に迫られてダイエットに励む場合は、体重を落とすことも大切になります。
しかし、そうでない場合はそこまで体重の数値ばかりに目を奪われるのは適切ではありません。
なぜなら、体重は基本的に、他者に公開するものではないからです。
一方で、スタイルは隠し切ることができません。
同じ体重であっても、筋肉の多い人と少ない人では、筋肉の多い人のほうがより引き締まって見えます。
スポーツ選手が見た目の割に体重が大きいのは、筋肉をたくさんつけているからなのですね。
ですから、体重ではなく体脂肪率に注目したほうが、ダイエットとしては有効であると考えます。
運動したほうが健康的
食事制限によるダイエットは、栄養が偏りがちです。
最近では、特定の栄養素は摂らなくていいなどという極端な主張をするダイエット方法もありますが、おすすめすることはできません。
もちろん摂りすぎている場合はある程度セーブしていく必要はあるでしょうが、人間は何千何万という歴史の中で自分たちに必要な栄養素を見極め、今の形にまとまってきているのです。
そして、筋肉はわれわれの活動に欠かせないもの。
筋肉が減少すれば、歩く、物を持つ、階段を登るなど、日常のありふれた行動にも支障をきたすようになります。
動かないことには日々の活力も生まれませんしね。
有酸素運動はどうなの?
ここまでは主に食事制限との対比でお話してきました。
しかし、同じ運動でも、有酸素運動もダイエット方法としてはよく知られています。
有酸素運動は軽めの負荷である程度の時間(20分以上が理想)継続する運動のこと。
脂肪燃焼効果があり、適度に筋肉も使いますから、有効な方法であることには間違いありません。
有酸素運動が特に効果的なのは、まだ落とすべき脂肪がたくさんある場合。
脂肪が減って体脂肪率が落ちてくると、その効果は得られにくくなります。
有酸素運動を継続しつつも、ある程度筋トレに重きを置いたトレーニング方法に移行したほうが、ボディメイキングとしては効果的です。
筋肉=重たいという発想から、ダイエット時の筋トレを敬遠する方も一定数いらっしゃいます。
しかし本来は、ダイエットの励む方こそ筋トレをするべきなのです。
毎日10分でも、15分からでも構いません。
無理な食事制限は今すぐやめて、体を動かしてみませんか?