それでも、研究の成果によりミオスタチンを抑制するのに効果があるとされる方法が、いくつか語られています。
大胸筋を強調する男性

ミオスタチンの分泌を抑える方法

高負荷のウエイトトレーニング

10週にわたり強度の高いウエイトトレーニングを行なった男性の筋肉や血中ミオスタチン量を測定しました。
すると、筋肉が増えるのは当然として、ミオスタチン量の減少も確認されたのです。

これを我々に当てはめたときに、どの程度の強度でトレーニングをするべきなのかはっきりとしていません。
ただし、ミオスタチン関係なく、強度の高い運動は筋力を付ける効果が高いのはよく知られていることです。

バーベルの重量を上げてみたり、より筋肉に負荷のかかるトレーニングに変えたりすることで、筋肉の肥大化を図りましょう。
プリーチャーカール

食事に気を配る

ミオスタチンは、体内バランスが酸性に傾くと活性化することが、動物実験によって確認されています。

食品の中には摂取すると酸性にしやすいもの、アルカリ性にしやすいものがあります。
具体的に言えば、

酸性:肉、魚、タマゴなど
アルカリ性:野菜、くだものなど

これらを挙げることができます。
ただし、酸性でミオスタチンが活性化するという結果は、人間で確認された結果ではない点に注意が必要でしょう。

また、ミオスタチン云々に関係なく、食品はバランスよく摂取することが我々の健康、そして筋肉の成長にとって大切なことです。
バランスのよい食事

有精卵を摂取する

我々が普段口にするタマゴ。
その多くは、ヒナが孵る可能性がない「無精卵」と呼ばれるタマゴです。
逆に、ヒナが孵る卵を「有精卵」といいますが、その有精卵にミオスタチンを抑制する成分が含まれていると言われています。
なお、どの程度摂取をすればいいのかを示すデータは見つかりませんでした。

なお、有精卵と無精卵の栄養価に大きな違いはありません。
ミオスタチン抑制効果の有無に関わらず、タマゴはタンパク質など栄養素の補給源として優秀な食材ですから、普段から意識して摂取するとよいでしょう。
たまご

ミオスタチンを抑制することで筋肉が効率よく鍛えられるとなれば、我々にとって夢のような話です。
しかし、現時点ではそれを確実に行なう方法は確立されておらず、今回紹介した方法も効果は不明です。

とはいえ、いずれも筋肉をつける上ではやっておくとよいことばかりです。
ミオスタチンの存在を頭の片隅に置きつつ、「トレーニングや食事でいい筋肉をつくる」という基本を忘れないよう、毎日取り組んでいきましょう。

  

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