囚人たちは体を徹底的に鍛えることで刑務所生活を生き抜く
アメリカの刑務所の様子をテレビ番組などで見たとき、入っている囚人たちの体が屈強だと感じたことはありませんか?囚人たちは限られた条件の刑務所で生活しているのに、いつどこで鍛えているのでしょうか。
答えは簡単です。彼らは場所や道具・時間などを選ばずにどこにいてもいつでも体を鍛えることができるすべを自然と身につけています。それがプリズナートレーニングです。
囚人たちは自分自身の尊厳を見失わず、他の凶悪な囚人たちから危害を加えられないよう、体を鍛えて身を守っています。自分の体だけが頼りです。
そのような環境で筋力トレーニングを積んでいる囚人にしてみれば、広い快適な場所や使いやすい器具・ゆったりと余裕のある時間など皆無に等しいといえます。それだけに、自身で環境を作り、時間を見つけ出して行なう能動的な筋力トレーニングは効果が絶大です。
プリズナートレーニングに必要なのは、自分の体だけ!
場所や器具という概念さえ贅沢に思える
体を鍛えることに関していうと、囚人たちには選択の余地はまったくありません。フィットネスクラブのような器具やマシンが揃っている環境はありません。自宅のようにダンベルや腹筋台などを身近に置いておくわけにもいきません。
アメリカの刑務所のようにトレーニング器具がある場所があれば話は別ですが、そのような設備が全くないような刑務所では、自分が収監されている部屋にあるベッド・机・壁・床などが、唯一のトレーニング場所となります。
何もない場所でどのようにして筋力トレーニングを行なうことができるのか。それを独自に考え出すことも、プリズナートレーニングの一環とさえいえます。
囚人のトレーニングにお金がかかるはずがない
当然ですが、囚人が刑務所で筋力トレーニングを行なうときに、豪華なマシンや器具が用意されることはありません。お金を払い、整った施設の会員になることももちろんありません。
お金をかけることができないということは、すなわち、筋力トレーニングに関して頼れるものは自分の体と精神のみということになります。
これは私たちが今ある環境の中でも、目的を達成しようと考える強い気持ちさえあれば、お金をかけず場所も選ぶことなく体を鍛えることができるということを意味しているのではないでしょうか。
プリズナートレーニングから精神・時間管理の方法を読み取る
筋力トレーニングの時間は自分で作り出す
刑務所に入っている囚人たちは、さまざまな時間割りに拘束されているはずです。自分が好きなことをすることは、多くの場合制限されていることでしょう。