産後ダイエットは大変!その理由とは?
妊娠と出産は、母子ともに命がけの行為だといえます。そのため、妊娠・出産時は女性の体に大きな変化が起こります。妊娠中の女性の体は、いろいろなホルモンの影響で皮下脂肪が増えやすく、むくみも出やすいものです。
出産が終わった後大きかったお腹がようやく小さくなるのかと思っていたら、意外にも小さくならない、それどころか腹筋が弱くなりたるんでしまっている、ということを多くのお母さんが経験しています。
産後ダイエットは、お母さん達にとってとても大きな課題の1つです。しかし、出産後は育児に毎日追われ、さらには本調子といえない産後の体なのにダイエットを実施するのは至難の業だといえます。
産後ダイエットを成功させるには、食事や運動・メンタル面などさまざまな側面からアプローチを行ない、毎日でも続けることのできる安全な方法を選択することが大切です。
産後ダイエット時に気をつけておきたい食事法
栄養バランスに富む和食中心の食生活を!
私たちにとって最も親しみのある和食は、タンパク質が豊富でカロリーも低いことが特長です。さらにメニューも多く、食物繊維などの栄養分が豊富なことからもダイエットに適しているといわれています。
出産後にかかりやすい乳腺炎の原因となる脂質や糖分が少ないことも、産後食として適している理由の1つです。産後は、できるだけ和食中心の食生活を組み立て、ダイエットにつなげることをおすすめします。
食物繊維が多く含まれる寒天ダイエットがおすすめ
産後は母乳をつくるので体からは水分が減少しやすく、便秘になりやすいというお母さんも多いのではないでしょうか。粉寒天とお湯を混ぜて作る寒天は、カロリーが少ないうえに、食物繊維も豊富ということでダイエットに最適な食品だといえます。
材料はスーパーなどで容易に手に入れることができ、調理も簡単に行なえるので、忙しいお母さんの産後ダイエットの強い味方です。少し小腹がすいたときなどに、間食として食べるのに適しています。
しかし、間食でなく食事のときに寒天ばかり食べるのは栄養の偏りの原因となってしまうので、あくまでも間食として寒天を食べることをおすすめします。
産後に行ないたい、誰でも取り組むことができる運動方法
すぐに始めることができる産褥体操
産後は、妊娠や出産によって変化した体の機能が、ホルモンの作用によって少しずつ回復していく時期です。
このように、体が正常な状態に戻っていく過程の期間のことを産褥期と呼んでいます。産褥期には個人差があり、たいていの場合6~8週間程度の期間を要するといわれています。
産褥体操は、そのような母体の回復力を助けるのにちょうど良い体操です。出産後すぐにでも簡単な動作を開始することができるので、とても取り組みやすい運動だといえます。