栄養ドリンクのCMの影響もあり、その名前がよく知られているタウリン。
力が湧き上がる成分というイメージもありますが、実際のところどんな効果を発揮するのかは、よく分かっていないのではないでしょうか。
そもそもタウリンとはどんな成分なのか、その効果や摂取方法をまとめました。
タウリンとは
人体内で合成される
タウリンは別名「アミノエチルスルホン酸」と言い、アミノ酸として取り扱われることもありますが、アミノ酸ではありません。
タウリンは人体にも多く含まれます。
心臓や肝臓、腎臓などの臓器のほか、筋肉や脳、網膜などにも含まれています。
人間の体内においては、タンパク質を構成するアミノ酸であるシステインから合成することができます。
タウリンを含む食品は?
タウリンは、タコやイカ、サザエや貝などの魚介類に多く含まれている成分です。
例えばマダコであれば、100g食べると栄養ドリンクの「リポビタンD」を1本飲むのと同程度のタウリンを得ることができます。
タウリンが肝機能を向上させる
肝臓は「第二の心臓」
肝臓は「第二の心臓」と呼ばれることもあるくらい、人間にとって大切な臓器です。
肝臓の働きは大きく3つに分けられます。
- 毒素や老廃物を分解して無毒化し排出する
- 胆汁を作り、脂肪の消化吸収を促す
- 栄養素を代謝し、別の形に変えて体内で再利用できるようにする
いずれも人体にとって重要な働きですね。
脂肪肝の解消に効果あり
ところが、肝臓に脂肪がつくことでこれらの働きが鈍り、体の機能をじわじわと低下させていきます。
これがいわゆる「脂肪肝」の状態です。
脂肪肝は、不規則な食生活やアルコールを摂取しすぎることなどを原因として生じます。
タウリンには肝臓の働きをサポートする効果があります。
肝臓が活発に動くことで脂肪を分解する働きが活発になれば、脂肪肝は徐々に改善していくことが期待されます。
疲労回復にも効果はあるが
疲労回復や肌の元気にも
さらに、肝機能を高めることはさまざまな効果を期待することができます。
例えば、代謝を高める機能。
代謝によって別の成分に変える働きがスムーズに行われるようになれば、疲労回復であったり、肌のターンオーバーであったり、さまざまな働きが活性化されます。
もちろん、トレーニング後に筋肉を修復、形成する過程でもその力を発揮します。
また、アルコールを分解して無毒化して排出する機能も高まりますから、嫌な二日酔いを軽減することもできます。
栄養ドリンクの取りすぎは禁物
タウリンが肝機能を高めてくれることによる一つの効能が、疲労回復です。