マグネシウムには、血圧を調整する作用もあります。

カルシウムやナトリウムには動脈を収縮させる作用があります。
動脈が狭くなりますから、血液を送り出すために心臓がより強い力を必要とするため、結果として血圧が上昇します。

それとは反対に、マグネシウムには動脈を弛緩させる作用があります。
また、血管内のカルシウムやナトリウムの量を調整することで、血圧を適切に保つ働きがあるとされています。

糖尿病の予防に

マグネシウムの欠乏は、糖尿病発症のリスクを上昇させることが明らかになっています。
また、糖尿病患者にマグネシウムを摂取させることで血糖値の低下が見られたことから、継続した摂取が糖尿病のリスクを下げると考えられています。

精神の安定にも効果

マグネシウムには、神経伝達物質の調整にも関与しています。
マグネシウムが不足すると、この調整がうまくいかなくなり、イライラなど精神的に不安定な状態になると言われています。

うつ病との関連性も指摘されており、マグネシウム不足の状態が続くことは、心身ともに悪影響を与えると言えそうです。
イライラする男性

マグネシウムの摂取方法・気になる副作用は?

マグネシウムは食品中からも摂取することができますが、どうしても不足しがちな栄養素です。
ですから、サプリメントでそれを補うことは有効な手段と言えます。

骨に対する効果を期待するのであれば、カルシウムであったり、カルシウムの吸収をよくするビタミンDを共に配合したサプリが良いでしょう。

過剰摂取をするとどうなる?

マグネシウムの推奨摂取量は、成人男性で350mg程度、成人女性で300mg程度です。
多少多めに摂取しても、通常は尿や汗によって排出されるため問題になることはありません。
サプリメントであっても、用法用量を守れば安心です。

ただし、腎臓に障害を抱える場合、過剰摂取は危険です。
身近な食材では、にがりの大量摂取により死亡に至った事例もありますので、十分に注意しましょう。

  

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