しかし、歳を重ねるごとに歩くのに困難が生じるようになります。
そうすると、自分であらゆる行動をするのが面倒になります。
運動不足は加速して病気や怪我のリスクが高まりますし、外出が減り他人とのコミュニケーションが少なくなれば、精神的にも悪影響を及ぼします。
立ち姿勢が不安定に
これは主に内転筋群が関与する動作です。
立っていたり、歩いたりする際に何だか姿勢がフラフラして安定感がないのは、内転筋群に筋肉が付いていないことが原因かもしれません。
若い人でもやたら転びやすい人がいますが、これは内転筋の衰えが原因になっている可能性があります。
股関節のストレッチ方法
股関節をストレッチする方法はたくさんありますが、基本は「足を開いてしっかり伸ばす」ことです。
- 足を大きく開く
- 両手を膝に置き、膝を曲げて腰を落とす
- 手で押すイメージで股関節を上下させる
- 肩を入れてももの内側を伸ばす(左右それぞれ)
以下の動画の後半部分では、やや強度を増したストレッチを紹介しています。
腸腰筋の筋トレ
ここからは、股関節の動作にとって特に重要となる筋肉のトレーニングを紹介します。
まずは、腸腰筋です。
レッグレイズ
- 床に仰向けに寝そべり、体を伸ばす
- 両手を足の方向に伸ばす
- 脚を揃えて徐々に上げ、90度付近までもっていく(息を吸う)
- お尻は浮かせず腹筋の力で足を持ち上げる
- 上がりきったところで一旦静止
- 足を揃えたままゆっくり下ろす(息を吐く)
腸腰筋と合わせて、大腿四頭筋や腹直筋の筋肉にも効果があるトレーニングです。
体の奥にある腸腰筋をイメージするのは難しいので、腹直筋を使って足を持ち上げるようなイメージで取り組むのが良いでしょう。
1セット15回、3セットを目安に取り組みましょう。
ヒップリフト
- 仰向けになり膝を立てる
- 足は肩幅程度に、手は真下に伸ばす
- お尻を持ち上げる
- ゆっくり下ろす
メインは大臀筋やハムストリングですが、腸腰筋も合わせて鍛えることができます。
お尻の上げ下げはゆっくりと、筋肉を使って上下させるイメージで取り組みましょう。
内転筋群のトレーニング
続いては、内転筋群を鍛えるトレーニングを紹介します。
ライイングヒップアダクション
- 横向きに寝そべり、下にくる足を伸ばし、上の足を曲げる
- 下の足を適度な高さまであげる
- ゆっくり戻す
- 左右入れ替えて同じことをする
足を上げる高さによって強度が変わりますので、10回続けてやり切れる程度の強度に調整すると良いでしょう。
1セット10回、3セットを目安に取り組みましょう。
股関節の筋肉は、私たちの活動を支える大切な筋肉です。
今はもちろんのこと、将来にわたっても活動的でいられるよう、日頃から意識して鍛えておきたいですね。