トレーニングベルト(パワーベルト)とは何か?
よく聞かれる質問に「トレーニングベルトって何のために使うのか?」「色々な種類があるけど何が違うのか?」というものがあります。
私も最初は判別できませんでしたが、トレーニーにとって基礎的かつ重要なアイテムなので、しっかり紹介していこうと思います。
トレーニングベルトの使用目的
実は、トレーニングベルトの使用目的は多岐に渡ります。
ここでは大きく分けて二つを紹介します。
トレーニングの効率化
第一目的は「トレーニングの効率化」です。
ベルトを着用することで腹圧を高め、トレーニングの効率をアップできます。
逆に言えば、ベルトを身に着けないトレーニングでは効果を損耗してしまっているということです。
安全なトレーニング
重い物を持ち上げると重量で腰を痛めるのは知っての通りですが、それはトレーニングでも同じことです。
だからこそ、腰を守るアイテムが欠かせません。
つまり、ベルトを使うことで腰を一時的に支え、ダメージを軽減することができます。
トレーニングベルトの種類(素材)
トレーニングベルトの種類も様々です。
ここでは素材で三分類しました。
革素材タイプ
革タイプは超王道と言えます。
むしろ、以前までは「革タイプしかなかった」と言っても過言ではありません。
超王道ということは世界中で愛されているということで、それだけ多く改良されており、装着感想もデータも豊富にあります。
まさに信頼の置けるタイプで、自分の身体より重量のある物を持ち上げるサポートとして活躍します。
また、伸縮性が弱い分、腹部の締め付けがしっかりしており、体幹が安定します。
慣れるまでは大変かもしれませんが、時間が経つほどイメージしている筋トレに近づくことでしょう。
ナイロンタイプ
ネオプレーンベルトという言い方もします。
合成ゴムで出来たベルトで、初心者の方にはネオプレーンベルトの方が向いています。
ナイロンは革のような強度を持ちませんが、逆に強すぎないトレーニングで活躍します。
伸び縮みするためフィット感も高く、カラーバリーエーションも豊富です。
トレーニングベルトの種類(留め具・形状)
次は、革タイプの形状について紹介します。
ピンタイプ
ピンタイプは、1本と2本のタイプがあります。
誰でもよく見たことがあり、イメージしやすいベルトでしょう。
もちろん2本タイプの方が固定が安定しています。
欠点としては、煩わしさでしょう。単独では着脱できないものもあるほどです。
レバーアクションタイプ
ピンで固定するタイプとは違い、一度だけ調整し、パチッと一発で固定出来るベルトです。
着脱の煩わしさや時間の無駄を克服したもので、こちらを使う人をよく見かけるようになりました。
昔は練習用がメインでしたが、今では本番でも使用されるほどです。
ベルトの着脱で体力消耗するのは勿体無いですからね。
面ファスナータイプ
いわゆる「マジックテープ」です。
非常に楽な分、弱くなってくると気になって仕方無くなるため、ここでは軽い紹介に留めます。
トレーニングベルトの巻き方
トレーニングベルトの巻き方には、「バルサルバ法」というものがあります。
バルサルバ法の特徴
イタリア人の解剖学者(研究者)が発見した呼吸法です。
動作の途中で息を止めることで筋緊張を促す効果があり、その緊張によって筋力のパフォーマンスを最大化します。
実際に息を止めると腹部が力んでくるのがわかりますよね。
これがバルサルバ法の特徴です。
巻き方のポイント
また、トレーニングベルトの巻き方のポイントですが、肋骨と鎖骨のあいだを意識しながらベルトを締めるということが挙げられます。
骨に当たらないように自分で丁度いいところを探ることが意識してみて下さい。
最初はキツイと感じるぐらいがベターな位置ですが、強く巻きすぎるのもよくありません。
気をつけて巻くようにしてくださいね。