小・中学生から野球を始める子が多いと思います。また、お子さんと一緒に野球を始める方も多いのでは?最近では、社会人になってからの趣味として、いわゆる”草野球”に挑戦してみる方も増えているようです。
野球を始める上で、まず最初に準備したいのが”野球グローブ”です。ただ、初めてのグローブ選びとなると「どれを選べば…」と迷ってしまうもの。野球用品店に行くとポジションごとに数十種類ものグローブがあります。
そこで、今回は初めて野球グローブを選ぶ方の為に、ぴったりな1つに出会えるポイントをご紹介しましょう。また、数ある野球グローブの中から「これは!」と思えるおすすめを15選、ランキング形式にまとめてみました。
野球グローブの種類と特徴
野球グローブと一括りにしていますが、実はポジションごとに種類があり特徴があります。というのも、野球ではポジションごとに求められる役割が異なる為です。では、まずは野球グローブの種類と特徴について見ていきましょう。
ピッチャー用
野球の花形と言えるのが”ピッチャー”です。当然、ピッチャーにも専用のグローブがあります。ピッチャー用グローブの1番の特徴は、野手用には当たり前の”隙間”がほとんどなく、ボールの握りが周りから見えないということです。
また、ピッチャー用グローブは野手用に比べて少し重めに設計されています。ピッチャーに求められるのは”制球力”と”球の切れ”です。その為、ピッチャー用は投球が安定しやすく、球が走りやすいよう重めに設計される訳です。
キャッチャー用
チームの要と言えるのが”キャッチャー”です。得点にもっとも絡むポジションなだけに、キャッチャーにも専用のグローブがあります。キャッチャー用グローブの1番の特徴は、”丸い形状”でピッチャーの的として狙いやすいことです。
また、キャッチャー用グローブは野手用に比べてぶ厚めに設計されています。というのも、キャッチャーは常にスピードに乗った球を補給する必要がある為です。キャッチャー用はボールをこぼしにくく、かつ指先までしっかり守ってくれます。
ファースト用
絶対に後ろにそらせないのが”ファースト”です。ファーストはランナーが最初に到達する場所、セカンドベースに向かう場所なだけに得点に大きく関係します。ファースト用グローブの1番の特徴は、大きく掴み取りやすいということ。
また、内野手として他の選手と機敏に連携できるよう軽めに、取り回しやすいよう設計されています。キャッチャーとは異なり、ファーストは基本的にグローブだけでボールを止める必要があるのでより特殊な形状をしているのです。
セカンド用
連携プレーにもっとも関わるのが”セカンド”です。セカンドはセカンドベースからファーストベースまで、時にはファーストの代わりとしての役割も求められます。セカンド用グローブの1番の特徴は、横に少し広めということです。
また、他の野手用とは異なり、ポケット(ボールの入る場所)が浅めに設計されています。常に機敏に、状況に応じて様々な役割に対応する為です。ちなみに、子ども用のグローブとしてもっとも使いやすい形状でもあります。
サード用
試合中にもっとも強い打球が来るのが”サード”です。というのも、野球選手のほとんどは右打者で、どうしてもサードよりに打球が集中します。サード用グローブの1番の特徴は、ポケットが深めに設計されていることです。
また、内野手にしては皮が厚めに設計されているのも特徴と言えます。まずはしっかりボールを止め、または前に落とすことが優先される為です。外野手用グローブと形状が似ていて、兼用しやすいのもサード用ならではです。
ショート用
内野手としてもっとも広い範囲をカバーしているのが”ショート”です。その為、ショートにはサードのような強い打球、セカンドのような連携が求められます。ショート用グローブの1番の特徴は、サード用とセカンド用を合わせたもの。
サード用のように強い打球に対応できるぶ厚めに、ショート用のようにポケットは浅めに設計されています。いわゆる”オールラウンダー(どこでもOK)”なグローブなので、野球でのポジションが決まっていないのならおすすめです。
外野手用
決してボールをこぼせないのが”外野手”です。外野手がフライをこぼす、ゴロを後ろにそらしていると大きな失点に繋がります。外野手用グローブの1番の特徴は、フライを掴みやすいよう縦方向に長く設計されていることです。
また、遠投にも耐えられるようピッチャー用のように少し重めにも設計されています。ちなみに、外野手用には”網状”と”壁形”があり、壁形が採用されいているグローブはピッチャー用として兼用できるので人気です。
野球グローブの選び方
野球グローブの種類と特徴についてはご理解いただけたと思います。では、ぴったりな野球グローブを選ぶポイントについてご紹介しましょう。野球グローブを選ぶ上での基本ばかりなので、ぜひ参考にしてみて下さい。
ポジションを考える
まず、野球グローブを選ぶのなら”ポジション”を考えましょう。先述したように、野球グローブにはピッチャー用/キャッチャー用/ファースト用/セカンド用/サード用/ショート用/外野手用があり、それぞれ特徴があります。
当然、ピッチャーがセカンド用を使っても十分な性能を発揮できません。また、キャッチャーやファーストのようにグローブの形状に規定が設けられているものも。「どこを守りたいのか」を考えた上で選ぶことが大切です。
手のサイズに合わせる
次に、”手のサイズ”を測ることも野球グローブを選ぶ上で重要です。野球グローブはプレーする上で実際の手のような存在と言えます。もし野球グローブのサイズが手に合っていないと、実際の手のようには動かせない訳です。
例えば、小学生用だとS/M/L/LLの大きく4段階に分かれています。ちなみに、使用しているグローブのポケット部分がポコっと浮いている方は、グローブのサイズが大きすぎる証拠なので小さめのものに変えた方が良いです。
実際にはめてみる
最後に、野球グローブを選ぶのなら”実際にはめてみる”こともおすすめします。結局は実際にはめてみて「このグローブを使ってみたい!」と思えるグローブがもっとも良いからです。同じタイプでも着け心地は微妙に違います。
ちなみに、野球グローブには大きく”本革”と”合成革”の2種類があります。本革の方が固く手に馴染みやすく、合成革は柔らかく使いやすいのが特徴です。本革の方がお高めなので予算も合わせ選ぶことをおすすめします。
オーダーグローブのメリット・デメリット
野球グローブには大きく”既製品”と”オーダーメイド”の2種類があります。基本的にプロ選手はオーダメイド、プロを目指している学生もオーダーメイドを使っています。では、オーダーグローブのメリット・デメリットをご紹介しましょう。
メリット
オーダーグローブのメリットを以下にまとめてみました。
- カラフルなグローブを作れる
- グローブに刺繍(名前)を入れられる
- 微妙な調節ができる
オーダーグローブの1番の特徴は自分にあわせて微調節できるということです。例えば、ポケットを少し深くしたり、網目を少し荒くしたりなど。本職のグローブ職人であればポジションや手の具合から最適な状態に調節してくれます。
また、革の色合いや刺繍を入れられるのもオーダーグローブならではです。アマの世界で一般的な既製品だと、どうしても周りと被ってしまうことがあります。その点、オーダーグローブであれば世界に1つだけのグローブです。
デメリット
オーダーグローブのデメリットも以下にまとめてみました。
- 微妙な調節ができる
- 完成までに時間がかかる
- 既製品よりお高い
オーダーグローブはグローブ職人が1つずつ丁寧に手がけるだけに、どうしても既製品よりお高くなります。中には、1つ100,000円近くするものも。ある程度抑えたデザインにしても、50,000円以上は考えておいた方が良いです。
また、オーダーグローブは完成まで時間がかかる上に、規制品ではないので現物は見られません。実際に完成するまで、本当に手に馴染むか分からない訳です。プロならまだしも、アマの段階で手を出すのはリスクがあります。