暗い、地味といったイメージは今や昔のもの。男女共に日本代表選手が世界ランキング上位を占めるようになった卓球。
世界に飛躍するアスリートたちを目指して日々練習に励む人や、ブームで「昔とった杵柄」式に再び卓球を楽しもうという人まで卓球人口は年々増加傾向にあります。
そんな中、「部活だけではなく自宅でも卓球を練習したい」という人や、「仲間内で楽しむ時のために自分でもネット一式を持っておきたい」という人も増えているよう。
そこで、今回は卓球ネット用品を初めて自分で購入するという人におすすめの”卓球ネットおすすめ人気ランキング16選”をご紹介します。
また、卓球ネットを買う際に気をつけたいポイントやニーズに合わせた選び方なども合わせてご紹介しますので、併せて商品選びの参考にしてみて下さい。
どういったシチュエーションで「卓球ネット」を使いたい?
まず、卓球ネットを購入する際に考えたいのがどういったシチュエーションでそのネットを使用したいかといった点です。
携帯して出先で使いたいのか、自宅あるいは仲間と定期的に集う先などで使いたいのか、また卓球自体をスポーツ競技として捉えているのか、あるいは楽しみの1つという位置づけなのかも大事なポイントです。
仲間内でワイワイ楽しむ程度ならコスパの高いものを
運動経験があまりなく、卓球を始めた動機も運動不足解消であったり、仲間で集まったときの余興の1つとしてあくまで室内ゲーム感覚で楽しむといった人には日本卓球協会公認品にこだわることなく、月に何日、一年に何回程度使うかといったコスパ重視でのネットとサポートをおすすめします。
公式戦に出場することを念頭に置いた練習用なら耐用性を重視
中学や高校での部活動経験がある、または今現在も卓球部として日々練習に勤しんでいるという人には試合感覚をつかむためにも日本卓球協会認定基準品の中から、耐久性の高いものを選ぶことをおすすめします。
その場合、気をつけたいのは取替え用ネットの値段。一般普及品の方が容易に手に入れやすく値段的にもお手頃なものが多いので練習での傷みが気になるという人は要チェック項目です。
ラージボール愛好家ならラージボール用規格に準じたものを
そもそも硬式でもなく、とにかく「皆で楽しむ」ための卓球としてラージボール卓球をプレーしているという人はラージボール用のサポートとネットを購入しましょう。
もちろんネットを取り替えれば硬式用としても使えるサポートもあるので、家族の中で「硬式派」「ラージ派」と分かれている場合などにも便利です。
サポートの形や取り付け方はさまざま
次に、ネットを取り付けるサポートの形状についてもチェックしておきましょう。
昔式のネジで台に支柱部分のみを取り付けるといった形状のものは現在ほとんど「簡易版」以外には普及しておらず、主にバネ(スプリング)で取り付けるワンタッチタイプか、ざっくりと台にはめ込んだ後をネジで微調整してとめつけていくタイプかに分かれます。
台やテーブルの上に置くだけのものは主に室内ゲーム用として出回っています。
バネ式のワンタッチタイプはカンタンで扱いやすい
見た目は大型のクリップのような形状のバネ式ワンタッチタイプのサポートはとにかく取り扱いがカンタンなので、初心者など卓球用具自体の扱いに慣れていない人には特におすすめ。
デメリットとしては利用できる台の厚さが限られたものが多く、高さ調節もできないものが多いため、ラージ用と硬球用の兼用タイプが欲しい人には向きません。
また、最初に台に挟み込む際に思ったより力が必要、という声もあるので、購入したいと思うサポートがある場合は、近くの店舗や卓球場などで1度実際に手にとって確かめてみることをおすすめします。
ネジ固定式は汎用が広い
台への取り付けがネジ固定式のサポートは、一般的に使用できる台の厚み幅がバネ式のものより広く、使用している卓球台のメーカーを問わずに使えるというメリットがあります。
またバネ式のサポートは長年使っているうちに台の裏側の止め具が当たる部分の傷みが激しくなるという人もいますが、ネジ固定式の場合は台への接地部分がバネ式より小さくて済むため、そうした心配も軽減されます。また高さ調節が可能なものが多いため、ラージ、硬球兼用としての使用も可能です。
置くだけタイプは遊びには十分だが実用性は低い
台の上に据え置くだけのサポートもありますがほとんどはいわゆる室内ゲーム用のためのサポートであり、硬式、ラージ共に基準を満たしているものはほぼありません。
パーティゲームや余興として楽しむ分には良いですが、スポーツとしての卓球を意識している人には不向きです。
ネットの張り方も知っておこう!
卓球を楽しむ際にネックとなることの1つがネットをきっちり張れるかどうかです。
ネット、つりひも、サポートの3つを合わせてネットアセンブリといいますが、プレーイングサーフェス(いわゆる台の表面)からのネットの高さが硬球なら15.25cm、ラージボールなら17.25cmを保てるよう水平にたるまず張ることが求められます。
この「水平にたるまず、高さを保つ」ネットを張ることは慣れない人にはなかなか難しいもの。そこでまずは主なネットの張り方をご紹介します。
ネットの張り方は大きく3種類
現在多く出回っている卓球ネットの張り方は大きく分けて3種類あります。
- 紐式
- マジックテープ式
- 差し込み式
3種類ともそれぞれメリットとデメリット、選択する場合の注意点がありますので次にご紹介していきます。
卓球ネットの張り方別の特徴とは
- 紐式ネット
昔から良く出回っているタイプのものでネットを紐でサポートに固定した後、さらにその他の紐を調節しながらピンと張るようになっています。
使っているうちに傷んでくる紐も別売りされており、価格も手頃で、基本的には紐式のどのタイプのサポートにも取り付け可能ですが、慣れないうちはなかなかたるまず水平に張ることが難しいため、身近に経験者や指導者がいる場合などに向いています。
- マジックテープ式ネット
サポートへの取り付けそのものをマジックテープを巻きつけることで簡易にすませようというものです。
サポートの種類を選ばずに使用できる点などもあり、紐式よりはカンタンに取り付け可能となっていますが、マジックテープが着脱回数に伴って劣化するとネット本体は傷んでいなくても使用することが難しくなるということもあり、購入の際は費用対効果の点を見極めることが大切です。
最近主流になっているのがネットの端に付けられたボールチェーンやチェーンを空洞になったサポートへボールチェーンなどを差し込んでセットするタイプの差し込み式ネットです。
- 差し込み式ネット
ネット部分があらかじめ収縮しやすい繊維で若干短めに作られているため、サポートにチェーン部分で引っ張るだけでたるみなく張ることができ、最もカンタンに規格どおりにネットを張ることが出来、日本卓球協会検定品に選ばれているものも多数あります。
その一方で、差し込み式ネットはそれぞれのサポートの製造メーカー専用のものしか使用できない仕様になっているため、サポートと違うメーカーのネットを使うことはできません。
以上3つの張り方別ネットの中で最も自分のスタイルやニーズ、コスパに見合うものを選ぶことがネット選びには重要になってきます。
公益財団法人日本卓球協会公認品製作のネット販売は7社8ブランド
日本卓球協会公認品を手がけているメーカーは2018年3月現在で34社あります。
このうち公認ネットを販売しているのは
- 株式会社三英 (ブランド名:SAN-EI)
- 株式会社タマス (ブランド名:Butterfly)
- 日本卓球株式会社 (ブランド名:Nittaku)
- ミズノ株式会社 (ブランド名: Mizuno)
- 株式会社ヤサカ (ブランド名:YASAKA)
- 株式会社VICTAS (ブランド名:TSPおよびVICTAS)
- ヨーラジャパン (ブランド名: JOOLA)
株式会社グリーンマイスター・ジャパンが販売していたブランド名adidasは使用有効期間が2017年12月末日までとなっています。
もっとも、ボールやラバー、ラケットなどの消耗品に関しては使用有効期限が2年間とされていますが、卓球台やネット、サポートといった恒久品はJTTA主催の大会を除けば体育館や卓球場などで引き続き規格品として使用可能とされていますので「せっかく買っても使えなくなったらどうしよう」という心配は一般的な使用に関してはあまり必要ありません。