胸鎖乳突筋は首の左右にあるため、まずはマッサージしたい方とは逆向きに頭を少し傾けます。この時、ほんの少しだけ後ろにも傾けます。
これで胸鎖乳突筋の筋が浮かび上がります。指で触れられるので位置を把握しておきましょう。
胸鎖乳突筋のマッサージ
胸鎖乳突筋の位置が分かったら、早速マッサージしてみましょう。
- ほぐしたい方と逆側の手の付け根を使って、首の付け根のあたりから頭の方へ向かって優しく押していきます。
- 人差し指・中指・薬指を揃えて、首の付け根から頭の方に向かってくるくると円を描きながら撫でていきます。
■マッサージの注意点
首は非常にデリケートな部位です。近くに神経や頸動脈があるため力を入れ過ぎないよう心掛けましょう。
これだけでほぐれるのかと疑問に思うかもしれませんが、実際に行ってみると心地良く、リラックス出来るのが分かる筈です。
単に首や肩を回すだけでも血行が良くなり症状が改善されるケースもあるので、併せて試してみましょう。
胸鎖乳突筋のストレッチ
次にストレッチで胸鎖乳突筋をほぐしてみましょう。
- 両手を重ね合わせ、胸の前で交差させます。
- 首を後ろに倒します。この状態で10秒キープします。
- 首をゆっくり戻します。
左右の胸鎖乳突筋をそれぞれほぐしたい場合は、同じ格好で首を左右に倒しましょう。それぞれ同じように10秒キープします。
■ストレッチの注意点
首はデリケートな部位です。伸ばすのが目的なので、ストレッチはゆっくりと行いましょう。
緊張をほぐすため息
最後にご紹介するのは、もっと手軽に行える筋肉のほぐし方、ため息です。
つい我慢してしまいがちなため息は胸鎖乳突筋に限らず、全身の緊張をリラックスさせるために効果的です。
身体が緊張状態にある時は、交感神経が活発に働いています。
ここでため息をつくだけで副交感神経が優位になり、身体を休めようと筋肉の緊張が緩和されるのです。
まとめ
首には神経や血管の他に甲状腺もあり、自己流のマッサージやストレッチではホルモンバランスを崩してしまうこともあります。あくまで今回ご紹介した方法で、正しく慎重に行いましょう。
自宅でも、会社や学校でも行える簡単なものばかりですので、是非トライしてストレス解消や健康に役立ててください。
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