野球は1球ごとに必ずプレーが止まるスポーツです。
反面、一度試合が動き出すと目まぐるしく状況が変化します。
ほんの一瞬の判断、体の動きで試合の流れが決まることもあるほどです。
その為、野球選手には瞬間の判断力、対応のできる足腰の強さが求められます。
装備についても同様で、一人ひとりのプレースタイルに合わせた最適なものが必要です。
例えば、”スパイク”には素材や形状など様々な種類があり、初心者が選ぶのには大変です。
そこで、今回は野球用スパイクの選び方について詳しくご紹介しましょう。
野球用スパイクのおすすめランキングもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
スパイクの種類
野球用スパイクの”スパイク”とは靴裏についた突起物のことを指しています。
”金属”と”ポイント(樹脂)”の2種類があり、どちらにもメリット・デメリットがあります。
金属スパイク
スパイク部分が”金属”でできているタイプです。
強度が強く、しっかりと地面を捕まえられます。
一歩目の踏み出しを素早くしたいのならおすすめです。
ただし、金属製はクロスプレーで相手を怪我させる危険性があります。
少年野球では使用が禁止されているので、金属製は中学生になってからです。
ポイントスパイク
スパイク部分が”ポイント(樹脂)”でできているタイプです。
強度が弱いものの、安全性の面では金属製よりも安心できます。
また、ポイントの1つずつが大きいので、子どもでも手入れがしやすいです。
ただし、金属製よりもすり減りやすいので頻繁に買い換える必要があります。
あくまで小学生以下、または練習用として選ぶのが良いでしょう。
金属スパイクには”埋め込み式”と”取り替え式”が
中学生以上になれば、野球用のスパイクは基本的に”金属製”に統一されます。
金属製のスイパイクには”埋め込み式”と”取り替え式”と大きく2種類があります。
埋め込み式
スパイク部分が靴底に埋め込まれているタイプです。
しっかり埋め込まれているので耐久性があり、金属自体はすり減りにくいです。
また、接続部分に砂が入ることがないので、初心者でも手入れしやすいと言えます。
取り替え式
スパイク部分が”取り替え可能”になっているタイプです。
スパイクがすり減っても、金属部分さえ取り替えれば問題なく使えます。
足に馴染んだお気に入りのスパイクを長く愛用したいのならおすすめです。
ただ、隙間に砂が入りやすいので、手入れに手間がかかります。
接続部分に違和感を感じる方も多いので、実際に履いて確かめるのが良いです。
スパイクの色合い
プロ野球を見ると分かりますが、スパイクは単色または2色のものがほとんどです。
というのも、野球の試合ではスパイクの色合いにも厳しい規定があります。
単色
”黒”または”白”で統一された単色のスパイクです。
野球でもっともベーシックなのは黒色ですが、最近は白もあります。
白は目立ちますが、黒の方が汚れが目立ちにくいのでおすすめです。
また、チームによって色を統一しているところもあるので確認しておきましょう。
ライン色
白地に”ライン色”を一色だけ加えたスパイクです。
一般的な野球用スパイクよりもオシャレで目立ちます。
ただ、本格的な大会になるほど規定でライン色を禁止しています。
出場できないこともあるので、本気で打ち込むのならおすすめしません。
靴裏の種類
スパイク部分と同様に、靴裏にも”革底”と”樹脂底”の2種類があります。
一見する同じですが、履き心地や手入れのしやすさなどは大きく異なります。
革底
靴裏が”合成革”でできているタイプです。
柔らかく足の形にフィットし、より素足に近い感覚でプレーできます。
高校野球やプロ野球などは基本的に革底を使用しています。
ただ、消耗が早く、かつ価格もお高めなのが難点です。
樹脂底
靴裏が”樹脂底”でできているタイプです。
足裏がしっかりしているので疲れにくく、強度も高めと言えます。
高校野球の練習用、小学生や中学生におすすめです。
反面、足に馴染みにくいので、本格的な試合には向きません。
アッパーの種類
アッパーとはスパイクの前面(足の甲)を覆っている部分のことを指しています。
投球時には地面に接する部分なだけに、どの素材を選ぶかが意外と重要です。
天然革
牛やカンガルーなど、天然の素材を使用しているタイプです。
野球用スパイクとしては最高級の部類に入ります。
その分、柔らかく足に馴染みやすく、かつ雨や泥にも強いのが特徴です。
ただ、丁寧に手入れしないと痛みやすいのが難点です。
合成革
合成素材で革の風合いを出しているタイプです。
野球用スパイクとしてはもっともお手頃価格です。
また、手入れもしやすく、かつある程度の柔らかさもあります。
雨には少し弱いですが、初めてのスパイクとしては最適です。
メッシュ
スパイクのどこか一部に”メッシュ素材”が使用されたタイプです。
通気性がよく、野球用スパイクにありがちな蒸れを防いでくれます。
一般的なスパイクと比べて軽めなので、1,2番打者に最適です。
ただし、雨水が入りやすいので、天候によってはまったく使えません。
ヌバック
スパイクの生地に”ヌエード”を使用しているタイプです。
ヌエードの柔らかさがあり、肌触りはもっとも良いと言えます。
最近では高校野球やプロ野球でも愛用者がいるほどです。
反面、生地が薄いので耐久性は低く、頻繁に買い換える必要があります。
サイズの合わせ方
極論を言うと、野球用スパイクは自分の趣味嗜好に合わせて選べば大丈夫です。
ただ、最低限として”サイズ”は最適なものに合わせないとプレーに影響します。
サイズ合わせは”夕方”に
野球用スパイクのサイズを合わせるのなら”夕方”が最適です。
というのも、人間の足は夕方がもっともむくんでいる状態なのです。
反対に、朝方の足は1日でもっともスッキリしています。
朝方にサイズを合わせると、夕方の試合では足回りがきついかもしれません。
アンダーソックスを履いて
野球用スパイクは”アンダーソックスを履いて”から合わせるようにしましょう。
野球用のアンダーソックスは、従来のソックスに比べて分厚くできています。
従来のソックスのまま合わせても、アンダーソックスだときつくなるだけです。
アンダーソックスにも種類があるので、自分のもので合わせておくと安心です。
必ず”靴紐を結んで”から
必ず”靴紐を結んで”から、野球用スパイクは足を入れることが重要です。
足を入れてから結ぶと、足幅が合っていなくともある程度は入ります。
ただ、ぴったりではないので、使っているうちに不満に繋がるのです。
できれば実際に履いて、周りを軽く走ってみると感覚が分かります。
つま先は”5mm”ほど余裕を
野球用スパイクを合わせるのなら、つま先は”5mm”ほど余裕を持たせてください。
野球は走って・飛んで・滑ってとつま先に強い負荷がかかります。
余裕がありすぎても、なさすぎてもつま先を怪我する危険性がある訳です。
少なくとも5mm、多くても10mm以内に収めておくのが最適です。
野球用スパイクの人気ランキング7選!
野球用スパイクを選ぶポイントについてはご理解いただけたと思います。
では、数ある野球用スパイクの中から人気の7選をランキング形式でご紹介しましょう。