パワーグリップとは
高重量のバーベルトレーニングをするときに、握力が足りずに十分なトレーニングが出来ないことがあります。
強化したい筋肉よりも握力と上腕筋が消耗してしまうことを防ぎ、バーベルをしっかりとグリップするために使うのがパワーグリップです。
革製あるいはラバー製のベロをバーに巻きつけてグリップ力をアップさせることで、背筋など強化したい筋肉を効果的に鍛えることができるようになります。
また、バーベルやダンベルのトレーニングの他、チンニングをするときにもパワーグリップは役に立ちます。
手首や手のひらの保護の働きもある
高重量のウェイトを使用するときには手首を痛めることがありますが、パワーグリップは手首のサポートをしてくれたり、手のひらとバーが擦れてマメができるのを防いでくれたりという働きもあります。
パワーグリップの使い方
パワーグリップはベロの部分をバーに巻きつけて使います。
プル系トレーニングとプッシュ系トレーニングで使い方が異なりますので注意してください。
プル系のトレーニング・チンニング
プル系トレーニングやチンニングを行うときは以下の手順で行います。
- バーを手のひらとベロの間にセット
- ベロをバーの下側から通してバーに巻きつける
- 手首を絞るように返してベロをバーにしっかり締め付ける
ギュギュッと締めるように巻きつけましょう。
プッシュ系のトレーニング
プッシュ系のトレーニングの場合は、手のひらとベロの上からバーを握ります。
パワーグリップを選ぶときのポイント
パワーグリップを選ぶときには、価格・素材・耐久性を中心に選びましょう。
価格
パワーグリップは安いものでは1,000円以下で購入できますが、安いものは素材も耐久性もそれなり、ということが多いです。
特に100kg以上の高負荷のトレーニング時には使用に耐えられず壊れてしまう場合があります。
安全性を高めるための商品ですから、少なくとも3,000円以上のものを選ぶと良いでしょう。
素材
パワーグリップには、ベロ部分がナイロン素材でラバー加工してあるというものと、革製(人工皮革または天然皮革)があります。
人気が高いのは天然皮革のものですが、汗をかいたときの吸湿性や伸びにくさなどによって、ナイロン素材や人工皮革のものを選ぶ人もいます。
耐久性
商品によって、どれくらいの耐久性があるかは異なります。
長期間使用しても壊れにくいもの、100kg以上のトレーニングにも耐えられるものなど、商品の説明をしっかり読んでおきましょう。
中には「100kg以上のトレーニングには不向き」と書かれているものもありますし、注意書きが書かれていなくても、ネットの口コミなどで「◎◎kgで破損した」という書き込みがある場合もあります。