ロードバイクの基本を知ろう
ロードバイクと言えば、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなどの国際的なレースだけでなく、マンガや映画などの作品でもロードバイクが取り上げられているため、注目度が増している自転車です。
それではロードバイクとはどのようなものなのか、基本をチェックしましょう。
ロードバイクの特徴
ロードバイクには以下のような特徴があります。通常の自転車よりも「速く走る」ことを目的としているため、空気抵抗が少なく、重量が軽くなるように工夫されています。
- フレームが細く軽い
- タイヤが細い
- 整備された道路用
- ドロップハンドル
- スタンドや泥除けなどがついていない
普通の自転車との違い
ロードバイクは基本的にレース用の自転車なので、最大限に軽量化されています。そのためスタンド、泥除け、カゴなどがついていませんし、フレームも細めにできています。
さらに、空気抵抗を減らしたり速い速度を出せるようにドロップハンドルになっていたりタイヤが細かったりします。
ただしロードバイクは歩道を走るのには向いていないため、ヘルメットをかぶって車道を走ります。
車体の素材にも違いがある
ロードバイクにはさまざまな素材の車体があります。スチール、クロモリ(クロームモリブデン鋼)、アルミ、カーボンと言ったものが一般的です。
スチールやクロモリのものは価格はおさえられますが重くなり、アルミやカーボンは軽いですが価格が高くなります。本格的にレースに出て記録を出したいという人以外は、カーボンは必要ないでしょう。
- スチール
- クロモリ(クロームモリブデン鋼)
- アルミ
- カーボン
ロードバイクを使う用途を考えよう
ロードバイクを買うときには、自分が使うときの用途をしっかり考えると良いでしょう。用途によって購入するグレードや材質も変わってきます。
通勤などの交通手段として
通勤や通学などの交通手段として使うという人は多いです。健康維持のために通勤中などに適度な運動をしたいという人にとって、自転車は腰やひざに負担がかかりにくいため、非常に良い運動になります。
趣味のサイクリングで
趣味でサイクリングを楽しみたいという人は、ドライブをするのと同じような感覚でロードバイクに乗れるでしょう。ちょっと遠出して景色を楽しみたいという人や適度に体を動かしたいという人にも適しています。
また、中には丘や山などの上り坂をロードバイクで登るという楽しみ方もあり、箱根の山道や日光のいろは坂などで自転車に乗っている人を見かけることがあります。
レースなどに出場する
日本各地で市民ロードレースが開催されています。特に観光地でもある沖縄県で行われる「ツール・ド・沖縄」や北海道の「ツール・ド・北海道」は人気のレースです。
レースに出場するのが目的だという人は、ある程度グレードの高いロードバイクを購入した方が良いでしょう。
長距離を走りたい
サイクリングの中でも、特に長い距離を走って楽しみたいという人もいます。レース用ではなくロングライド用のロードバイクを選ぶと長距離でも疲れずに楽しむことができます。
ロードバイクに乗るのに必要なもの
ロードバイクは普通の自転車と違い、スピードが出やすく、初心者にとっては慣れるまで安定しないかもしれません。安全性と快適さを確保するために必要なものをしっかりそろえましょう。
ヘルメット
ロードバイクに乗るときには、必ずヘルメットをかぶりましょう。ロードバイクは歩道ではなく車道を走るため、事故に備えてヘルメットは必須です。
デザインやカラーリングなどさまざまなものがありますので、気に入ったものを選びましょう。
購入前にはサイズがあっているかどうか、軽さはどうかと言ったポイントを実際にかぶってチェックするようにしてください。
スタンド
基本的にロードバイクにはスタンドはつけず、外出時に止めるときには壁や木などに立てかけて置くことがほとんどです。ロードバイクは一般的に屋内で保管されるため、屋内用のスタンドを購入しておきましょう。
サイクルコンピューター
スピードや走行距離、回転数(ケイデンス)などを表示してくれるサイクルコンピューター(サイコン)があると便利です。中にはGPSが搭載されているものや、スマホと連動してデータを取ってくれるもの、心拍数もチェック出来るものなどがあります。
ウェア
より快適に乗るためにウェアがあると良いでしょう。特にレーサーパンツ(レーパン)はお尻の部分にクッションがあり、長時間乗っていても痛くないので便利です。
ウェアは空気抵抗を軽くしたり、吸湿速乾性に優れているので快適なサイクリングが出来ます。
ビンディングシューズ
ペダルとシューズを固定できる「ビンディングシューズ」は、踏み込んだ力を100%ペダルに伝えることができ、パワーのロスが少ないので便利です。シューズを固定できるタイプの「ビンディングペダル」と合わせて使うため、自分のペダルのタイプを知っておくことが必要です。
普通の「フラットペダル」ではビンディングシューズは意味を成しませんのでご注意ください。
ロードバイクはカスタマイズ性に優れている
通常、ロードバイクは「ボディ」「サドル」「ハンドル」「ペダル」「タイヤ」「コンポーネント(ギアやブレーキ)」などを自分の好きなものを選んでカスタマイズが出来るようになっています。