健康な身体を保つには最低限の筋肉が必要です。身体を支える筋力があってこそ、人は正常な活動ができるからです。
そのため、どんなライフスタイルにおいても筋力トレーニングは欠かせません。しかし、現代生活において運動不足は多くの人が抱える問題点です。
これを解消するための手軽な方法のひとつとして、自宅での筋トレが有効手段になります。
自宅でのトレーニングはスポーツ経験者やトレーニングに知識がある人なら道具を使わなくても可能ですが、初心者なら補助的に道具を使うべきです。
筋トレ用具を使用することで正しい姿勢が保たれ、効率的に効果を出すことができるからです。
そんなトレーニング用具は多種多様にありますが、最も気軽に入手できるものが「ケトルベル」でしょう。
ケトルベルはバリエーション豊富な筋トレが可能で、運動不足を容易に解消できますし、費用もそれほどかけずに健康な身体を作り上げることができる道具になります。
ここではおすすめしたいケトルベルの選び方や使い方を、人気ランキング20選と共に紹介します。
そもそもケトルベルとは?
ケトルベルは筋力トレーニングに利用する器具です。
重りとなる金属の球体にハンドル(取っ手)がついた独特の形状になっています。そのシルエットがヤカン(ケトル)に似ていることからこの名称になりました。
かつて自宅での筋トレにはダンベルがよく用いられていました。
ケトルベルもダンベルに似た役割になりますが、ダンベルよりも豊富なメニューが実施でき、より効果的に結果を得ることができます。
そのため、現在はケトルベルが自宅筋トレ用具の主流となっています。
ケトルベルが注目されるその理由
ケトルベルが主流になった理由はダンベルよりも扱いやすい上、トレーニング方法が多いからです。
形状的にケトルベルの方がダンベルよりも身体を動かせる範囲が広く、さまざまな運動が可能です。
いろいろな動かし方があることで鍛錬できる筋肉の部位が増え、気軽なダイエットから本格的なスポーツ用トレーニングまで幅広く対応できます。
ケトルベルが注目されるほかの理由のひとつとして、価格が高くないということも挙げられます。
そのため、ケトルベルはすぐにでも始められる手軽さがあり、多くの人に好まれるようになったのです。
ケトルベルの独特なトレーニング方法6選
そんな扱いやすいケトルベルのトレーニング方法を見てみましょう。
形状を活かした独特な使い方になりますが、正しい方法を身につければ効率よく筋力アップを図ることができます。
それでは数あるケトルベルのトレーニング方法の中から代表的なものを6種類ほどピックアップしてみます。
ケトルベル・トレーニングその1「ゴブレット・スクワット」
この方法はケトルベル初心者が最初に取り組むべきトレーニングで、基礎体力や筋力がつき、ほかのトレーニングもやりやすくなるメリットがあります。
ケトルベルを使って行うスクワットで、ケトルベルを手で持つことで下半身だけでなく全身の筋肉を使うことになり、身体を全体的に鍛えることができます。
ケトルベル・トレーニングその2「トルコ式ゲットアップ」
この方法も基本的な筋力を鍛えるトレーニングです。
片手でケトルベルを持って寝転がり、筋肉を意識しながら立ち上がって、再び横になるという動作を繰り返します。これによって全身が満遍なく鍛えられます。
ケトルベル・トレーニングその3「ケトルベル・スイング」
ロシア式スイングとも呼ばれ、各種ケトルベル・トレーニングで最も効果的とされます。
両手で持ったケトルベルを股下から肩の高さまでスイングして持ち上げるだけ。全身の筋肉を使うため、筋力と循環器系に効果を期待することができます。
ケトルベル・トレーニングその4「ストリクトプレス」
ケトルベル利用に見合った体力がついたら始める方法です。ケトルベルを片手に持ち、上に押し上げることで肩の筋力と腕の筋肉をより強くすることができます。
この動きはダンベルでは難しく、ケトルベルだからこそ可能なトレーニングのひとつになります。
ケトルベル・トレーニングその5「ケトルベル・クリーン」
ケトルベル・スイングに似ていますが、股下から片手で持ったケトルベルをスイングさせ、胸の前で止めるという流れになります。
最初はかなりきつい動作になりますが、容易に全身の筋肉を鍛えられるトレーニングになるでしょう。
ケトルベル・トレーニングその6「ケトルベル・スナッチ」
全身の筋力を使う、かなり難しいトレーニングです。
ケトルベル・クリーン同様に股下から片手で持ったケトルベルを勢いよくスイングさせ、腕が真上にまっすぐ向いたら止めることを繰り返します。
この動作を正しく行うにはある程度の筋力が必要で、基礎体力をつけてから臨むべきトレーニングです。
ケトルベルはこう選べば間違いない!
ケトルベルに興味を持っている人がマイ・ケトルベルをどう選ぶべきか考察してみることにしましょう。
まず、ケトルベルはどのメーカーやブランドでも形状はほぼ同じです。
しかし、ハンドルの長さや太さの違いから、手の大きさで感じ方は違います。つまり、同じ重量でも体感重量が変わってくるのです。
そのため、ケトルベルはまず自分が持ちやすいハンドルを選択します。
振り回して使いますから、ハンドルの持ちやすさを考慮しておかないとすっぽ抜けてしまうなど危険が生まれます。
それから重量も大切です。軽いタイプは2kgから、重いもので30kg超。
一般的なトレーニングを始めるには男性の場合15~18kg、女性は5~9kg程度が望ましいとされます。
ただ、ゼロから始める初心者は基礎体力をつけるため、最初は男性で10~12kg、女性で4~6kgくらいのケトルベルを選ぶことをおすすめします。