運動中に故障した時の応急処置や再発防止として、テーピングは欠かせない存在です。
しかしテーピングにはいくつかの種類があり、自分に合ったものを選ばないと十分な効果が得られない場合があります。
ここではテーピングの効果や種類を踏まえた上で、おすすめの商品をランキング形式で紹介。正しいテーピングの巻き方も解説します。
テーピングが持つ3つの効果
テーピングには主に下記3つの効果があるとされています。
固定した部位の可動域を制限する
テーピングで可動域を制限することは、大きなケガの予防につながります。
例えば膝靭帯損傷は、内側側副靭帯などの可動域を超えた負担がかかることで引き起こされることがありますが、可動域を制限することでこうした過度な負担をなくすことに繋がります。
故障した部位の補強をする
テーピングで関節や筋肉を補強すると、故障後に運動を続けた場合でもケガの悪化を防げます。
そのため、テーピングは運動中の応急処置にもたびたび活用されます。
心身をストレスから開放する
故障を抱えたまま運動を続けることは、プレーヤーに恐怖心をもたらすことがあります。
当然、身体的にも精神的にもストレスです。テーピングにはこうしたストレスから解放する効果もあります。
用途によって使い分けたいテーピングの種類
テーピングは大きく分けると4種類に分類できます。故障した部位や状態によって上手に使い分けましょう。
伸縮タイプ
肘や膝関節といった、頻繁に動かす部位の可動域を制限したい場合に向いているテーピングです。
比較的軽度な故障であれば、「ライト」や「ソフト」と記載された伸縮タイプを選んでも構いません。
非伸縮タイプ
その名の通り、伸縮性を持たないテーピングです。
足裏から指先まで幅広い部位に使用できますが、共通して強めに固定や補強、圧迫をしたい場合に向いています。
キネシオロジーテープ
筋肉のサポートに使用したい場合におすすめのテーピングです。
筋肉の動きについていける順応性を持ち、血流を促すことでケガの回復も助けます。
アンダーラップ
上記のテーピングを使う際、事前に肌に巻いておくと良いテーピングです。
テーピングの粘着剤から肌を保護するので、肌質が弱い人には特に向いています。
また、アンダーラップを先に巻いておくと通常のテーピングが巻きやすくなるので、初心者にもおすすめです。
指や足首など!部位別テーピングの巻き方
テーピングは正しい巻き方をしないと筋肉や関節をサポートしてくれません。そこで、指や足首など部位別の巻き方を知っておきましょう。
指の巻き方
指を曲げた時に痛い場合や、指の関節の補強をしたいときに適した巻き方です。
- 指の付け根と先端に輪っか状にアンカーテープを軽めに巻きます。
- 指の下から上に向かって「X」状になるようにテーピングを貼ります(Xサポート)。
- Xサポートのちょうど重なっている部分を通るように縦にテーピングを貼ります。
- 関節を除いた部分全体を覆うように上から軽くテーピングを巻きます。
手首の巻き方
手首の関節を補強する時に向いている巻き方です。
- 手の平と手首に輪っか状のアンカーテープを軽く巻きます。
- 手の平から手首のアンカーテープに向かって「X」状になるようにテーピングを貼ります(Xサポート)。
- 手の平でXサポートが交差している部分に縦にテーピングを貼ります。
- テーピングを貼った部分を覆うように全体にもテーピングを巻きます。
足首の巻き方
足首の関節を保護、補強するのに適した巻き方となります。足首の場合は、アンダーラップを事前に巻くのがよりおすすめです。
- 足指の根本よりやや下の部分とすねにアンカーテープを巻きます。
- すねから足裏にかけて縦にテーピングを3枚、ずらしながら貼ります。
- 足首から足指の根元に貼ったアンカーテープに向かって2枚横向きにテーピングを貼ります(ホースシューテープ)。
- ホースシューテープと同じ方向でテーピングを巻いていき、すねのアンカーテープまで覆います。
- くるぶしから土踏まずまで巻いて補強し(フィギュアエイト)、アキレス腱周りも補強します。