心だけでなく身体のリラックスを重視したウェア選び
ダイエットや健康を目的としたり、アンチエイジングや現在のプロポーションを維持することを目的として行う人の多いピラティス。
そのピラティスに欠かすことができないのが“ウェア”です。
これはピラティスに限ったことではないのですが、エクササイズを行うときには、まず何よりも動きやすさが重要になります。
ピラティスがもたらす効果とは?
本来、ピラティスは胸式呼吸といって胸に息を送る呼吸法を行い交感神経の働きを活発にし、自律神経を整える効果が得られることで心身のリフレッシュ効果や新陳代謝が活性化されることによるダイエット効果へつながっていくものです。
腹式呼吸を行うヨガとはよく似ているとか、ほとんど同じというような扱いをされることもありますが、マットを使ったり、ウェアが共通したものを使えるだけで呼吸方式からして全く違うものなのです。
新陳代謝が活性化されるということは、ピラティスには“血流を促進する効果がある”ということにもなります。つまり、逆を言えば血流を良くする効果があらわれているピラティスの際中に、その血流をせき止めてしまうような状況を作ってはならないのです。
合わないウェアだと逆効果にも…
窮屈な服でエクササイズを行えば、反対に血流が悪くなり冷えやむくみを引き起こす原因となりますし、身体を痛める原因にもなってしまいます。
ピラティスを通してダイエット効果が得たいのか、心身ともに健康な身体を作りたいのか、アンチエイジング等の目的からボディラインをキープするといった効果に期待をしているのか目的は人それぞれですが、どの効果を目的にしていても、まずはピラティスウェアの正しい選び方から知っておかなくてはなりません。
デザインが可愛い、着用時にスタイルが良く見える・・・こういったポイントも中長期的にピラティスを継続していくモチベーションアップのためには確かに重要ですね。
ですが、まずは“身体に無理をさせずリラックスした状態でピラティスを行うことができるかどうか”という点を最優先すると良いでしょう。
伸縮性とフィット感がポイント
まずは、ピラティスを行う上で理想となるウェアの特徴を整理してみましょう。
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- 伸縮性がある
- フィット感がある
まずはこの2つが、生地の特徴として押さえておきたいポイントになります。
伸縮性に関しては、エクササイズ時に生地が破れてしまったり、1度のエクササイズで伸びてしまうなどといったトラブルを避けるためにも、また、様々な体勢に対応できることから、ポーズをとったときに血管を圧迫し血流を悪くさせないためといった目的があります。
身体に合ったウェアを選ぼう
フィット感の面では、窮屈なのはもちろんNGですが、反対にゆったりすぎるのもNGなのです。血行促進効果を邪魔することはありませんが、大きな動きをしたときにゆとりがありすぎるウェアは確実に邪魔になります。
服の裾がめくれたりして肌が見えそうになったり、ヒラヒラと余った布が邪魔になるだけでなく、思わぬケガにつながる可能性もゼロではありません。
エクササイズそのものに集中できない原因となることもあるため、大きすぎてゆったりしたダボダボのウェアはピラティス向きではありません。
トップスはピッタリと身体にフィットしたTシャツが好ましく、ボトムスも身体のラインが出るくらいフィットしたレギンスのようなデザインのものがおすすめです。
ピラティスウェアに求める機能性
正しく効果的なピラティスを行うにあたって、ウェアの伸縮性や身体へのフィット感が重要だということを紹介しましたが、次に機能的な面でピラティスウエアに求めたいポイントを紹介します。
- 速乾性
- 通気性
- 防臭効果
- スタイルアップ効果
ピラティスは自律神経に作用し、血流を活性化させ、新陳代謝を高める効果があります。そのため、実際に行ってみると激しい運動ではないにも関わらず、想像以上に汗をかきます。
速乾性のある生地ならかいた汗もあまり気にならずサッと乾くのでウェアが汗でベッタリと肌にへばりついたときの不快感を軽減してくれます。
通気性が良ければ身体が温まっても不快さを感じることなく快適にエクササイズを続けられますし、熱がこもる心配もありません。
汗のニオイが気になる!
エクササイズを行っているときにインストラクターに体勢を修正されるなど、触れられる機会もあるでしょう。教室に通っている方なら、隣の生徒さんとの距離がある程度近いこともあるのではないでしょうか?
そんなときに気になるのが汗のニオイです。
この気になるニオイを軽減する防臭効果がついていると、余計なことを気にせず集中できますね。更にダイエットを目的としてピラティスを行っている方の中には体型カバー効果に重点を置いている人も少なくないことでしょう。
適度なフィット感でありつつも、ポーズをとったときに気になるお腹周りをデザインでカバーしてくれるウェアもありますし、背中や二の腕などお腹ほどではないけれどもう少し細くすっきり見せたいという人向けのカッティングの入ったデザインのオシャレなウェアもありますので、機能性をチェックしつつ、商品選びを行いましょう。
こんなウェアはNG!!
今度は反対にピラティスウェアを選ぶに際し、“こういったものは避けるべき”という特徴を確認していきましょう。
- 伸縮性がなく伸びが悪い
- 身体を動かしたときに窮屈さを感じる
- 大きすぎて裾丈や袖丈が長い・裾がひらついている
- 座ったときや横になったときに身体に当たる装飾品がついている
先ほどからお話している伸縮性のないウェアや、小さすぎるまたは大きすぎるウェア以外に避けるべきなのは“余計な装飾のついたウェア”です。
伸縮を遮るものでなければ多少刺繍が入っていたりしてもかまいませんが、スパンコールやビジューがついているようなものや、ボタン・ファスナー等、座ったときや寝転がった時に身体に当たって邪魔になるようなものがついた服はピラティスを行うにあたって不向きです。