サッカーのスパイクにも種類がある!
サッカーのスパイクは地面をしっかりとグリップする働きと、素足に近い感覚でボールを蹴ることができる働き、そして足を守る働きがあります。グラウンドの状態やアッパーの素材、スタッドの形状によってスパイクにも種類があります。
グラウンドの状態に合わせたスパイク
サッカーのグラウンドは天然芝、人工芝、土の3種類があります。それぞれに合わせたスパイクが販売されており、天然芝用スパイクには「FG」、人工芝用には「AG」、土用は「HG」というアルファベットがモデル名に記載されています。
学校の部活などでは土のグラウンドが多いので「HG」タイプを、Jリーグのジュニアやユースなどで芝のグラウンドを使うことが多い場合は「FG」タイプを選ぶとよいでしょう。
ただし、複数のグラウンドに合わせたモデルもあります。
アッパー素材による種類分け
グラウンドの状態による種類分けは主にソールとスタッド(凹凸)の部分の違いがありますが、アッパー部分の素材によっても種類分けが出来ます。天然皮革、人工皮革、合成繊維の3種類があります。
天然皮革は牛革やカンガルー革が主で、柔らかいためボールが扱いやすく、使うたびに足にフィットしますが手入れが必要です。人工皮革は耐久性に優れており、低価格帯のスパイクはほとんど人工皮革です。
最近では合成繊維のものもあり、フィット感に優れていたり、通気性がよかったりします。
スタッドの固定式と取替式
通常のスパイクはスタッドが固定されていますが、取替式のスパイクもあります。取替式のものは大雨などでぬかるんだグラウンドのときでもしっかりグリップできるというメリットがあります。
ですが大抵の場合は固定式のみで問題なくプレーできてしまいますし、スタッドの本数が少ないため足への負担も大きくなります。高校生以上の上級者しか使っていないというのが現状のようです。
プレイスタイルに合わせたスパイク選びも
プレイスタイルに合わせてスパイクを選ぶという方法もあります。スピード、テクニック、フィジカルのどれを重視するかという点やポジションによっても使いやすさが変わります。
スピード・テクニック・フィジカルのどれを重視するか
スピード重視の人は軽量でグリップ力の高いものを、テクニック重視の人はアッパーが柔らかい素材のものを、フィジカル重視の場合は安定感があり足をしっかり保護していくれるタイプを選ぶようにするのがおすすめです。
ポジションによるスパイク選び
ポジションによってもスパイク選びは異なります。
GKやDFは決してミスの許されないポジションですから、滑らないようなグリップ力の高いものを選ぶようにすると良いでしょう。多少重量があってもバランスがよいものがおすすめです。
サイドバックやWGはとにかくスピード重視です。軽量なスピード重視タイプがおすすめです。FWはスピードに加えてボールコントロールも大切ですので、柔らかめでフィット感の高いスパイクがおすすめです。
インサイドハーフやアンカーはボールタッチの回数も多いため、ボールコントロールのしやすい柔らかい素材のものがおすすめです。
スパイクを購入するときはここがポイント!
スパイクを購入するときには「自分のプレイスタイルやポジション」のほか、「メーカー」「サイズ」「デザインと素材」「価格」をチェックするとよいでしょう。
どんなプレイスタイルに向いているか
自分のプレイスタイルやポジションを考えて、それに合ったスパイクを選びましょう。自分のプレイスタイルがよくわからないという場合や複数のポジションをやることが多い場合には、オーソドックスなモデルを選びましょう。
メーカー
アシックスやミズノのような国内メーカーと、アディダスやナイキ、プーマなどの海外メーカーがあります。一般的に国内メーカーは甲高幅広の日本人の足に合った作りになっており、海外メーカーは幅が狭い作りになっていると言われています。