サッカーとストレッチについて
パフォーマンスを向上させる運動前のストレッチ、怪我予防を目的としたストレッチ、そしてリハビリとしてのストレッチ。
そんな風に、ストレッチは様々な場面で取り入れられています。
例にもれずサッカー選手にとってもストレッチは重要です。
ここではサッカー選手にとって最も大事な股関節の柔軟性を保つストレッチ方法と、動的ストレッチと静的ストレッチについてご紹介します。
股関節の斜めストレッチ方法
サッカーに大きく関わる股関節は、前後だけでなく全方向の柔軟性を高める必要があります。
そこでまずご紹介するのが、あまり馴染みがないだろう股関節の斜めストレッチです。
このストレッチを行うだけで股関節の斜め方向の柔軟性を高められますので、いつものストレッチに加えて取り入れてみてください。
股関節の外側・内側をそれぞれ伸ばすこのストレッチ。早速トライしてみましょう。
股関節外側のストレッチ
- 床に膝を立て、座ります。
手は体の後ろに置いて身体を支えます。 - 片方の足首をもう一方の膝の上に置きます。
- 背筋を伸ばして上半身を起こし、姿勢を正します。
■ストレッチのポイント
骨盤を起こして、臍を前に出すイメージで行いましょう。
股関節内側のストレッチ
- 床に膝を立て、座ります。
手は体の後ろに置いて身体を支えます。 - 片方の足を外側に広げます。
広げた方の膝を内側に倒して床に近づけます。 - 背筋を伸ばして上半身を起こし、姿勢を正します。
■ストレッチのポイント
お尻が床から離れないよう心掛けましょう。
ストレッチにはデメリットもある?
股関節のストレッチについてご紹介しましたが、一つ大事なことを付け加えておきます。
パフォーマンスを向上させる筈のストレッチが、逆に怪我の原因になってしまったり、パフォーマンス低下を招くことがあります。
衝撃的な事実ですが、これはどういうことなのでしょうか。
ストレッチが怪我を招く理由
広く知られていることですが、ストレッチには、筋肉や腱を伸ばすことで柔軟性を高めて怪我を防止する効果があります。
ストレッチを入念に行うことで、筋肉や腱は切れにくく、痛めにくくなり、肉離れなどの筋肉のトラブルが起こりにくくなります。
ただ、ストレッチを入念に行うことで、逆に捻挫などの関節の怪我が起きやすくなるとも言われています。
実は、筋肉や腱の柔軟性が高まると、その筋や腱が力を込めた時にも緩んでしまうのです。
このため踏ん張りが効かずに関節の可動域を超えてしまい、結果として関節の怪我をしやすくなるということなのです。
ストレッチがパフォーマンス低下を招く理由
もう一つ、スポーツをする方にとっては重要な問題があります。
実は ストレッチを行うことで、筋力や瞬発力は落ちるのです。
スポーツ選手にとってはパフォーマンス低下は致命的ですが、このことを知らずに従来のストレッチを行う選手は多いそうです。
静的ストレッチはお休み前に
こうなるとストレッチはやらない方が良いのでは?と思ってしまいそうですが、ご安心ください。今まで通りストレッチには取り組んでください。