ストレッチングボードとは?
ストレッチングボードとは、名前の通り身体のストレッチを行うことができるアイテムです。
元々は家庭でも使いやすい健康器具として販売されていましたが、最近では、ストレッチを行うことによる血流改善からダイエット効果が得られ、代謝を高めることができるという、ダイエット器具としても注目されています。
効果が得られるのは、主に以下の4点です。
- ふくらはぎ
- アキレス腱
- 足首
- 太もも(ハムストリング)
角度を適切に調節して使用することでストレッチ効果が得られ、ふくらはぎをはじめとした上記で紹介した脚の部位の柔軟性を高められるようになっています。
効果が得られるのは脚だけではない
ストレッチングボードを使用している間、角度によって背筋がすっと伸びたようになり、自然と姿勢を正すことができます。そのため、姿勢が悪くなっていることから起こる背中の痛みや肩凝りの改善効果や、肩甲骨の動きを柔軟にする効果もあるのです。
ストレッチングボードは、正しく使うことで下半身だけでなく上半身にもストレッチ効果、痛みの改善、血行促進の効果を与えてくれる非常に優秀な器具なのです。
ストレッチングボードとふくらはぎの関係
ストレッチングボード使用の上で一番のキーマンとなる部位が“ふくらはぎ”です。実はふくらはぎは非常に重要な部位であるということを忘れてはいけないのです。
ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれており、主に下半身の血液の循環に関して非常に重要なポンプの役割を担っている部位なのです。
ふくらはぎをしっかりストレッチし、柔軟性を高めてあげることで血流が良くなり、結果的に下半身全体の代謝が上がるようになるのです。
ふくらはぎは、確かにただマッサージするだけでも血流は良くなります。ですが、あくまでそれは一時的なものであり、マッサージが終わればまた少し経つと元の状態に戻ってしまいます。
様々な効果が得られるストレッチングボード
ストレッチングボードを習慣的に使うことで、常に血流を良い状態にし、ふくらはぎのポンプとしての働きを活性化させてあげることで、様々な効果を得ることができます。健康への効果、ダイエット効果と、その種類は多岐にわたります。
ストレッチングボードをダイエット器具として販売しているところもありますが、残念ながらストレッチングボードを使用するだけではダイエット効果は得られません。ストレッチングボードはあくまで健康器具です。
ですが、ストレッチングボードでダイエットに成功できる身体づくりをすることはできます。いわば、ダイエットに取り組む前の下準備ができるわけです。
ストレッチングボードで得られる効果
ストレッチングボードで得られる効果には様々な種類があります。
先ほど紹介したように、ふくらはぎへの効果がメインとなりますが、肩や背中、腰など上半身にも効果を与えてくれるなど、得られるメリットは非常に豊富です。
脚の柔軟性が高まる
ストレッチングボードを使用することで、まず最初に得られる効果がこれです。
足首、ふくらはぎ、アキレス腱、太ももなど脚全体をほぐし、血流を良くする効果へとつながっていきます。
もちろん、それだけではなく、例えばウォーキングやランニングなど、運動をする前にストレッチングボードを使用することで準備運動代わりとなり、いきなり運動したことで筋や関節を痛めるなどのケガをするリスクを低くしてくれます。
凝りをほぐし疲労を取り除く
運動をしたあと、一日歩き回った後など、脚に疲労を感じているときこそストレッチングボードを利用しましょう。
ストレッチを行うことで、脚に溜まった疲労を取り除く効果があったり、凝りをほぐして柔軟性を取り戻す効果があります。
また、仕事中に極端に立ちっぱなしであったり反対に座りっぱなしであったりすると、腰痛や背中の痛み、肩こりの原因になることがあります。
ストレッチングボードを使うと、身体が倒れないよう支えようとすることから自然と背筋が伸び、胸を張った理想的な姿勢になることができます。
正しい姿勢になることで肩こりや背中の痛みが改善され、不自然な姿勢による腰痛も改善されるのです。
血行促進効果
ストレッチングボードで得られる様々な効果の根本とも言えるのが、血行促進効果です。
むくみ解消・冷え性の改善といった効果は、血行が良くならなければまず改善されることはありません。そもそも、これらは血流が悪くなることが原因で起こっている問題だからです。
ストレッチングボードで血行促進効果が得られれば自然とこれらの問題は解消されていくでしょう。
スタイルアップ効果
ストレッチングボードをただ使っているだけでは、ダイエット効果は得られませんが、角度がついた器具の上に立ち、正しい姿勢を維持することでインナーマッスルを鍛えることができます。
脚のストレッチだけでなくあえて姿勢を意識して使用することでインナーマッスルが鍛えられれば、お腹痩せ効果も得られるわけです。
更に、ストレッチングボードの種類によってはO脚やX脚を改善できるよう設計されたものもあります。
O脚はひどい人だと改善されたときに身長が3cm程度伸びることもありますし、X脚が治ることで脚が細く長く見えるなど美脚効果、スタイルを良く見せる効果があります。
ストレッチングボードの正しい使い方と注意点
ストレッチングボードは数ある健康器具の中でも比較的使用方法が簡単なものです。
簡単だからこそ、正しく使わないと効果が得られず、かえって筋を痛めるなどのケガの原因になってしまうこともあります。
正しい使い方
まずは、ストレッチングボードの正しい使用方法を確認していきましょう。
正しく使うためには、まずストレッチングボードを自分の身体に合った状態に調節することが重要です。また、使用時には必ず水平で安定した場所に置いて使うようにしましょう。
実際に調節しながら乗ってみて、姿勢が正しくキープできなければもう一度調節するというのを繰り返して左右対称に姿勢良く背筋を伸ばして立てるようにしましょう。
上半身を曲げることなく姿勢を維持するストレッチ方法を紹介していましたが、他にもごく基本的なストレッチ方法があります。
ふくらはぎやハムストリングの伸びを意識して、深呼吸を大切に、無理をしないように行っていくようにします。
ストレッチングボード自体、ゆっくり行う運動向きに作られている器具ですから、前屈の際に勢いよくかがんだり、反対に戻るときに反動をつけるなどといった激しい動きは必要なく、かえって思わぬケガの元になりますので、あくまで深呼吸に合わせて、ゆっくり行うようにしましょう。
注意点
ストレッチングボードでストレッチをしてその後に行う運動でのケガのリスクを低減させるといっても、そもそもストレッチングボードを使用する際からある程度身体を温めておく必要があります。冷えた身体でふくらはぎやアキレス腱、ハムストリングを伸ばすと、筋を痛める恐れがあるからです。
また、気が向いたときに行うのではなく、毎日継続して行うように心がけましょう。1度や2度ストレッチを行ったところで刹那的に血流を良くすることはできるかもしれませんが、その効果が継続されることはまずありません。
体内リズムを整えるためにも毎日できるだけ同じ時間にストレッチングボードを使用してストレッチを行う時間を作るようにすると一層効果的です。
そしてもう1つ大切なこと。それは、“無理をしないこと”です。最初は慣れるためにも、無理のない緩い角度でOKです。慣れてくれば少しずつ角度を調整していけば良いのです。