一見同じように見えるゴルフボールですが、実は細かい違いがあります。ディスタンス型、スピン型といった種類のほか、推奨ヘッドスピードの違いや上級者向けのボールなど、様々な種類があります。
ボールの違いや選び方を知り、自分に合ったボールを選びましょう。また、アドレス時に最適なボール位置をクラブ別に見ていきましょう。
ゴルフボールにも種類がある!
さまざまなメーカーや価格帯のゴルフボールが販売されていますがゴルフボールにもさまざまな種類があります。主な種類分けを知り、自分に適したボールを選びましょう。
ディスタンス型
スピンがかかりにくく飛距離が出やすいボールを「ディスタンス型」と呼びます。このボールはコアがつぶれやすく出来ているため、ボールの弾性を最大限に活用して距離が出るように出来ています。
その代わりカバーが固いのでスピンはかかりにくく、インテンショナルフックやスライス、アプローチでのバックスピンといったコントロールショットは打ちにくいという特徴があります。
初心者はショットを安定させるためにディスタンス型を選ぶと良いでしょう。
スピン型
スピン型はディスタンス型とは逆に、コアは固いですがカバーが柔らかいため、スピンが掛かりやすくなっています。飛距離はディスタンス型にはかないませんが、コントロール性の高いショットを打ちやすく作られています。
スピンがかかりすぎるというのは初心者からすると扱いづらいと感じるため、中級以上向けだと言えます。
いいところどりの「第3のボール」
最近では、ディスタンス型とスピン型の両方の特性を備えた「第3のボール」と呼ばれるものも販売されています。ディスタンス型ほど飛距離が出やすいわけではなく、スピン型ほどスピンがかかりやすいわけでもないですが、非常にバランスの取れたボールなので使いやすいと評判です。
自分に合っているボールの種類の見分け方
自分に合ったタイプのボールを使うと飛距離がアップします。ディスタンス型を使えば絶対に飛距離が伸びる、というわけではありません。様々な要素をチェックしながら自分に合ったボールを選びましょう。
ヘッドスピードでチェック
ボールのパッケージには推奨ヘッドスピードが書かれています。自分のヘッドスピードに合ったものを選ぶのが飛距離アップの近道です。自分のヘッドスピードとボールの推奨ヘッドスピードが合っていない場合は飛距離が伸びなかったりスピンがかかりすぎて安定しなかったりします。
弾道でチェック
自分の弾道からも適したボールを判断できます。打ったときにフックがかかりやすいという人はスピンが少ない傾向があるためスピン型のボールを使ってスピン量を増すとフックによる曲がりが少なくなって距離が伸びます。
逆にスライスしやすい人はスピン量が多いのが原因のため、スピンのかかりづらいディスタンス型のボールを使うと距離が伸びます。
どんな弾道で飛ばしたいか?
どんな弾道で飛ばしたいのかというのも重要なポイントです。
前述の通り、スライス癖(またはフック癖)がある人はそれに合わせて真っ直ぐ飛ばせるボールを選ぶのがおすすめです。とにかく曲げたくない!という人はディスタンス型、コントロールショットを極めたいという人はスピン型を選んだ方が良いでしょう。
また、高弾道が出にくいという人はスピン量を上げることで飛距離が伸びますし、逆に高さを抑えたい人はディスタンス型を選びましょう。
性別・年齢による種類
パンチ力の弱い男性、女性、シニアゴルファーは推奨ヘッドスピードが遅めのものを選びましょう。好きなプロ選手が使っているからという理由や周りのゴルフ仲間が使っているからという理由で選ぶのではなく自分の性別・年齢・パワーなどをしっかり考慮に入れて選ぶ方が良いです。
ゴルファーが10人いたら、合うボールも10種類あると考えましょう。
ボールの構造とボールの価格もチェックすべし
ボールの構造やボールの価格も知っておくと良いでしょう。自分の力量に合わせたボールを使用するのがスコアアップのポイントです。
ボールの構造
ボールの基本的な構造は中心部(コア)と外側のカバーの2つです。「2ピース」と呼ばれるボールが最も基本的なボールです。コアとカバーの間にミッドカバーがあるものを「3ピース」、2層のコア+ミッドカバー+カバーの4層構造のものを「4ピース」と呼びます。
層が多くなるほどよく飛びコントロールがよくなるというわけではありません。ただし2ピースよりは3・4ピースの方が良質なものが多いです。
ボールの価格帯も大切
ボールの価格もさまざまです。ノーブランドでまとめ売りされているようなボールは1個数十円ですし、中には1ダースで5,000円以上するものもあります。