ボードワックスとはスノーボードのメンテナンスに使う道具のことです。滑りをよくするのはもちろん、ボード(板)を長く使えるようにするためにもボードワックスは欠かせません。
そのため、初心者・上級者に関わらず必要なアイテムですが、実際は自分でボードワックスを塗ったことがない人や、正しい使い方を知らない人も多くいます。
ボードワックスの種類や塗り方と一緒に、おすすめのボードワックスを1位~12位までご紹介します。
ボードワックスの効果をチェック!
滑りをよくする
スノーボードの裏面(ソール)は細かい凹凸がついています。ボードワックスは塗ることで凹凸を滑らかに整える効果があります。
滑りがよくなるだけではなく、初心者にとっては雪に板がひっかかるのを防いでスムーズに操作がしやすくなるというメリットもあります。
滑りを安定させる
滑りをよくするだけではなく、いつも同じスピード・同じ感覚で滑れるようにするという効果もあります。
ボードワックスを使うのは上級者だけと思っている人も多いですが、初心者こそ滑りを安定させるために必要なアイテムです。
ボードのメンテナンス
滑る前にワックスでソールをコーティングしておくことで、傷をつけにくくします。また、滑り終えた後もワックスを塗ることで、ボードが錆びるのを防ぐ役割があります。
ワックスを塗らないまま使用を続けていると、ボードの裏面が毛羽だってきたりエッジ部分が錆びてきてしまうので、しっかりとメンテナンスしましょう。
ボードワックスの種類
ボードワックスは、ホットワックスと簡易ワックスと呼ばれているペーストワックス、スプレーワックスの3種類があります。
ホットワックス
ホットワックスは、アイロンをつかってワックスをつける方法です。
ワックスを熱で溶かしてソールにしみ込ませていくため非常に手間がかかりますが、ボードワックスの中では一番効果が長持ちするのが特徴です。
ペーストワックス
半分練ってある状態のもので、ホットワックスよりも簡単に塗ることができます。アイロンで溶かす手間がないので、簡易ワックスと呼ばれていますが、スプレータイプよりも効果は長持ちです。
それでも、1日中効果が持続するわけではないため、何度か塗り直しが必要です。
スプレーワックス
スプレーワックスは、その名の通りスプレーをするだけでワックスが完了します。ゲレンデの売店でも販売されているので、一番手に入れやすく簡単にワックスができるのが特徴です。
ただ、ホットワックスのように効果は続かず、1~3回滑るとワックスが剥がれてしまうため、頻繁にスプレーワックスをする必要があります。
ホットワックスの選び方
効能で選ぶ
ボードワックスの効果を重要視するのであれば、一番ワックス効果が持続するホットワックスがおすすめです。
シーズン終了後にメンテナンスをする場合も、しっかりとワックスが保護してくれるので板を守ってくれます。
使い方で選ぶ
ホットワックスは効果が持続するというメリットがある反面、手間がかかり道具もそろえなければいけません。
そこまで準備するほどでもないという人や、初心者の方は使い勝手のいいペーストワックスやスプレーワックスがおすすめです。スプレーワックスなどの簡易ワックスは売店などでも販売されているため、手軽に購入できるのもおすすめの理由です。
何度も塗り直しが必要ですが、気軽に使いたいという人に向いています。
ボードワックスの塗り方~ホットワックス~
- まずは、ワックスを塗る前に汚れを落とします。リムーバーをキッチンペーパーにしみ込ませ、ソールを丁寧に拭いていきます。
- 残った汚れや古いワックスをはがすために、ワクシングペーパーを使ってホットワックス(クリーニングワックス)をかけていきます。その後、ワックススクレーパーでワックスをはがすことで残った汚れと古いワックスを一気にはがしていきます。
- 次に残ったワックスや汚れをすべて、ブラシで掻き出し落としていきます。(ブラッシング)
- ソールが綺麗になったらホットワックスを塗っていきます。ホットワックス固形生塗りタイプの場合は、全体に均一に軽く塗ったあと、コルクを使ってすりこませていきます。
- ワクシングペーパーをソールにひいたら、アイロンで溶かしたワックスを垂らします。
- ワクシングペーパーの上からアイロンをあてたら、残った方のワクシングペーパーを引っ張るようにしてソールの上を滑らせ、ワックスを伸ばしていきます。
- 全体にワックスを伸ばし終えたら、今度はソールにワックスを染み込ませるイメージで再びワックスをかけていきます。特に、雪と接する時間が多くなるエッジ部分はワックスもはがれやすいため丁寧にワックスをつけていきましょう。
- 全体にムラができないように7の工程を3~4回繰り返します。
- ワックスが固まるまで30分程度待ったら、塊になったり余分についているワックスをスクレーパーを使って削っていきます。
- 最後にブラッシングをして、余分なワックスやごみを取り除き、磨き上げたら出来上がりです。
- ワクシングペーパーとは
ホットアイロンを塗る時に、アイロンとボードの間に挟んで使う紙のこと。 - ワックススクレーパーとは
古いワックスをはがす時などに使用する、ヘラの形をした道具のこと。
工具用のスクレーパーは刃が固くボードを傷つけてしまう可能性があるので、ボード専用のものを使用しましょう。
ボードワックスの塗り方~簡易ワックス~
- ソールの汚れをリムーバーを使って丁寧に落としていきます。
- スポンジを使って、ペーストワックスをソール全体に伸ばしていきます。スプレーワックスの場合は、ソール全体にワックスを吹きかけていきます。
- 次に、コルクを使ってワックスがソール全体にいきわたるようにしみ込ませていきます。
- 最後にブラッシングをして終了です。
ボードワックスおすすめランキング12~6位
ボードワックスの効果や種類、使い方について説明してきましたが、ここからはおすすめの商品を12個ピックアップしたので紹介していきます。
第12位:GALLIUM(ガリウム) スノーボード スキー用 ユニバーサル ベースワックス
GALLIUM(ガリウム) のワックスは、スキー・スノーボード選手も愛用しており世界中で使われています。
今回のランキングにもたくさんのGALLIUM(ガリウム) 商品がランキングしていますが、このベースワックスはメンテナンスにも滑りをよくするのにも優れており、ホットワックス初心者でも扱いやすくなっています。
第11位:Zardoz(ザードス) 低濃度フッ素含有タイプ テフロンブレンド
フッ素が配合されており吸着浸透に優れているため、新雪やドライスノーの状態でもソールの滑りをよくすることができるのが特徴です。
特に、極寒時やドライスノー状態では、ほかの商品よりも高いパフォーマンスを発揮します。
第10位:GALLIUM(ガリウム) GENERAL・F220(220ml)
スプレータイプのワックスで、場所や手間をとらずにワックスできるのが特徴です。長時間の効果を期待する人には向きませんが、ホットワックスやペーストタイプのワックスに比べ扱いやすいので初心者にはおすすめです。
第9位:GALLIUM(ガリウム) スノーボード スキー ワックス GENERAL ペーストSet
ペーストワックスと、クリーナー、ブラシ、コルクなどがセットになっています。
使用方法も簡単で、これひとつでワックスに必要な道具が揃っているため、たくさんあってどれにしようか迷っている人には、これをおすすめします。
第8位:オールランドワックス(イチバン10g・徳用)
これは粉末タイプのワックスで、使い方は粉末をスポンジにのせてソールに塗り込んでいくだけ。