暑い季節の到来とともに新しいマリン・スポーツにチャレンジしたいという人もいるでしょう。ビーチで目を引くサーフボードですが、初心者にとってはさまざまな種類の中から自分に適したものを選ぶのも大仕事です。
今回は初心者でも失敗しないサーフボードの選び方について、おすすめ人気ランキングをあげながら詳しくご紹介したいと思います。
サーフボードの種類
こちらでは、サーフボードの種類と特徴を詳しく見ていきましょう。
ロングボード
ロングボードは、目安としては長さが9feet(フィート)以上のもの。特徴としては、長さに加えて幅も厚みもあるために安定感に優れている点です。そのため、初心者でも失速しにくく簡単に波に乗ることができるため人気があるタイプ。
短所としては、ボード自体が大きいためコントロールが難しいことがあげられます。
ファンボード
ファンボードは、目安としての長さが7feet(フィート)から9feet(フィート)の間のサイズのもの。特徴としては、他のサーフボードよりも軽量くて浮力もあるためにスムーズな動きが可能です。
手軽にサーフィンを楽しみたい人へおすすめのタイプになります。
ショートボード
ショートボードは、目安として7feet(フィート)までのサイズのもの。特徴としては、細かいターンやトリックを楽しむことができる点です。アグレッシブな動きを可能にするために短くて小さい構造となっているがゆえ、サーフボードの上に立つ練習が必要になります。
サーフボードの素材
サーフボードは素材の違いによっても使用感が異なります。実はサーフボードは「高価なものほど質がよく扱いやすい」というわけでもなく「硬い丈夫な素材であれば絶対に壊れない」というものでもありません。
サーフボードの素材についてもそれぞれの短所と長所をおさえておきましょう。
PU(ポリウレタンフォーム)
サーフボードの素材として最も多く使用され、歴史的にも長く使われている種類です。加工しやすいのが特徴で、オーダーする場合も短期間で納品されます。
ライディング時の特徴としては、しなりが適度にあるためにボードを踏み込んだ分だけの跳ね返りを実感できる点です。波質に関係なくオールラウンドで使用できる点も特徴の1つとしてあげられます。
短所としては、体をぶつけるなどの衝撃を与えると簡単にクラックというひびが入ってしまう点です。
EPS(発泡スチロール)
強度が高いにも関わらずに軽くて反発性に優れた素材ですが、価格は他の素材よりも高価になります。オーダーする場合も納期は4か月から半年ほどかかることが多いといわれているため、注意が必要です。
ライディング時の特徴としては、強度の高い表面は硬く感じますが、反発性に優れているために軽く踏み込むだけで大きく跳ね返る点。このように反発性に優れているものは、少ない力でスピードを高めることが可能です。
特に小波や柔らかい波での使用や脚力の弱い人におすすめの素材になります。EPSのボードの短所は黄ばみやすい点ですが、オーダーの際に白いエアブラシをかけることで予防可能です。
XPS(extruded polystyrene)
この素材は、ポリスチレンの押出法による完全密閉状態の発砲フォームでつくられているため、密度が高いのが特徴です。そのため、吸水性がないといわれています。
強度や柔軟性にも優れていて耐久性も高いという特徴をもつため、PUやEPSの素材よりも長く愛用できる素材です。特に、頻回にサーフボードを壊してしまう人におすすめしたい素材の1つ。重量は、PUよりも軽いですがEPSよりもやや重たいことも覚えておきましょう。
カーボン素材(中空構造)
この素材は、軽量にも関わらずに強度が高い点やサーフボードの中が空である中空(サーフボードの中が空洞)構造が大きな特徴です。波質に応じて、サーフボードの板内に水を入れてウェイトバランスをとる裏ワザも知られています。
短所としては、中空構造のライディングの感覚に好みがあるという点です。カーボン素材のものを選ぶ前には特性をよく理解することをおすすめします。
初心者におすすめのサーフボードの選び方
初心者の場合では特にサーフィンを楽しむことに魅力や憧れを感じていても「自分にどのようなボードが適しているのか」「自分はどのようなパフォーマンスをしたいのか」ということについては、きちんと定められていないことが多くあります。