ダイビングやシュノーケリングを楽しむのに欠かせないのがフィン。
道具一式はレンタルすることもできますが、ダイビングにハマった人は自分の道具が欲しい!と思うはずです。
実はフィンにもいろんなタイプのものがあるので、それぞれの特徴と一緒に正しい選び方や使い方について紹介していきます。
フィンの役割
水中での移動手段
人間は地上だと足を使って自由に動き回れますが、水の抵抗がある水中では自由に動き回ることができません。
そこで、水中でも動きやすくするために必要なのがフィンです。
フィンは足ヒレと呼ばれている通り、魚の尾びれや水かきのような形をしているので、人間の足で水をかくよりもフィンをつけていた方が大きな面積で水をかくことができます。
特に、深く潜るダイビングではフィンをつけていないと奥まで潜っていけないので必要不可欠なアイテムです。
ストッパーの役割も果たす
移動手段だけではなく、水中で止まる時にもフィンが活躍しています。水中で止まる場合、フィンがないと人間の足の力だけでは流されてしまいます。
しかし、流れに逆らってフィンを動かすことで水中でも止まることが可能になるのです。
これは、フィンを水の流れとは逆方向に動かすことで、水に抵抗しストッパーの役割となっているためです。
※注意
初心者の場合、水中でのフィンの動かし方(移動方法、止まり方)については専門のインストラクターに必ず指導を受けるようにしましょう。
装着方法別に2つのタイプがある
フィンは大きくわけて「フルフットフィン(ポケットタイプ)」と「オープンヒールフィン(ストラップタイプ)」という2つの装着タイプに分かれています。
フィンを選ぶときは、まずどっちのタイプから選ぶのかを決めたうえで、ほかのポイントをチェックしていくといいでしょう。
フルフットフィン(ポケットタイプ)
フルフットフィンは、フィンに靴がくっついてるのをイメージすると分かりやすいと思います。
足全体が包まれているのでフィット感が高く、力いっぱいキックをしても脱げにくいのが特徴です。そのため、キックした時の力がフィンブレードに伝わりやすく、水中移動を快適にしてくれます。
ブーツなどを履かずにそのままダイレクトに足を差し込んで使います。
オープンヒールフィン(ストラップタイプ)
オープンヒールフィンは、フィンにかかとなしのサンダルがくっついているのをイメージすると分かりやすいかと思います。
かかとの部分にストラップがついており、つま先をさしこんだ後にストラップで長さを調節しながら足を固定させるタイプのフィンです。ブーツを履いてからフィンをつけますが、フルフットフィンに比べて着脱が簡単なのが特徴です。
フィンを外してもブーツを履いているので岩場などで足を怪我しにくいという理由と、着脱が簡単だという理由から、ライセンススクールやレンタルではオープンヒールフィンを扱うことが多くなっています。
フィンのタイプは、履く場所(ロケーション)で選ぼう!
フルフットフィンとオープンヒールフィンは、足全体が包まれているのか、かかとがオープンになっているのかという大きな違いがありますが、もうひとつ大きな違いがあります。
それは、一般的にフルフットフィンは素足でフィンを履くに対し、オープンフィンの場合はブーツを履いてからフィンを装着するという違いがあるということです。
そのため、岩場が多かったりビーチと水中の行き来が多いビーチダイビングを中心に潜っている人がフルフットフィンを選んでしまうと、着脱が面倒なばかりか、素足で岩場を歩くことになってしまい怪我の原因になります。
場合によっては、岩場を素足で歩けないためにフィンを脱ぐことができないという状況にもなるかもしれません。
そのため、ビーチダイビングが目的だったりシュノーケリングを気軽に楽しみたいという人には、オープンヒールフィンがおすすめです。
一方で、素足で履くタイプのフルフットフィンは海の水が暖かい南国の海でダイビングを楽しみたいという人に向いています。
また、潜る場所まで船にのって出発し、ビーチとは離れた海上でダイビングを楽しむボートダイビングの場合は、フィンを外すことが少ないのでフルフットフィンがおすすめです。
フィンの正しい選び方
フィンを使いこなすためには、自分の足にフィットするものを選ばなければいけません。
そのほかにも選ぶときのポイントがあるので紹介していきます。
ブレードの素材・硬さをチェックする
足のつま先部分から広がっているヒレ(水かき)の部分をブレードと呼びます。
ブレードは主に、「ゴム(ラバー)」素材のもの、「プラスティック系樹脂」素材のものという2つのタイプに分かれています。
ゴム(ラバー)素材は、柔らかくて力を入れなくてもしなりやすいのが特徴です。そのため、初心者は扱いやすいタイプになっています。