ダイエットの停滞期について
ていたい【停滞】
一か所にとどまって動かない事。物事が順調に進まない事。
ダイエットを始めると必ず訪れる「停滞期」。
いくらダイエットをしても体重が落ちないどころか、逆にちょっと増えている!食事制限や運動で着実に体重が落ちていたのに、突然どうして?と不安になりますよね。
停滞期の報われない状況にモチベーションが下がり、ダイエット自体をやめてしまうこともあるでしょう。
そんな恐ろしい停滞期ですが、現象自体は知っていても、停滞期が起こるメカニズムや対策についてはあまり知られていないようです。
ここでは停滞期としっかり向き合い、より充実したダイエット生活を送る為の情報をご紹介します。
何故停滞期は訪れるのか
それまでの生活から食事量を減らし、運動量を増やして取り組むダイエット。
その変化に呼応して、体重は減少し外見はスマートに変化していきます。
しかし、そのようなダイエット生活を続けていると、異変を感じた身体は変化するまいとブレーキを掛けます。
「何かがおかしいぞ、このままではこれまでとは全く違う身体になってしまう」
そんな風に、本人の意思とは関係なく健康状態を維持しようと頑張ってしまうのです。
このような傾向を専門用語でホメオスタシス(恒常性)と呼びます。
ホメオスタシスとは?
人間には、様々な環境の影響を受ける中で、自分の身体を一定に保とうとする性質があります。
一定といっても常に同じ数値という訳ではなく、ここからここまで、という範囲の中を絶えず揺れ動きながら生命活動を維持しているのです。
例えば熱が下がり過ぎたら上げようとし、上がり過ぎたら下げようという働きが生じます。
他にも血圧、浸透圧、ウィルス等の異物の排除、傷を治す等々、様々な形で機能しています。
そしてこのホメオスタシスが、ダイエット中にも働いてしまうのです。
ダイエットにおけるホメオスタシス
これこそが私達が停滞期と呼んでいるものの正体です。
例えば食事制限で、体内に取り込まれる栄養が以前に比べて少なくなった場合、少量の食事量でも栄養の吸収率を上げようと身体は働きます。
或いは、同じ運動でも消費カロリーを最小限に抑え、健康状態を損なわないように働くのです。
ダイエットでホメオスタシスが働くのは、開始からおよそ一ヶ月と言われています。
停滞期に入った時の対策
私たちの身体に予め備わっているホメオスタシス。
生命活動維持のための働きとは言え、ことダイエットに関して言えば、努力が無駄になってしまうようであまり歓迎出来ません。