具体的には次のようなトラブルの原因になり得ます。
- 便秘・下痢(腸)
- 消化不良(胃)
- むくみ
- 下腹ぽっこり
大腰筋の衰えで起こる歩行時の困難
大腰筋は股関節にも伸びている筋肉で、太腿の上げ下げにも密接に関わっています。
普段何気なく歩いている時も、脚の筋肉だけでなく、腰辺りの筋肉もしっかりと使っているのです。
大腰筋の衰えによって太腿の上下運動が疎かになると、転びやすくなったり、つまずきやすくなったりしてしまいます。
股関節をストレッチして大腰筋を伸ばそう
では、姿勢維持や骨盤の歪みといったトラブルを股関節のストレッチで解消しましょう。
次にご紹介するストレッチはいずれも簡単に取り組めるものばかりですので、日常のちょっとした隙間時間に是非トライしましょう。
股関節のストレッチ①
- 仰向けになり、片方の膝を曲げて両手で抱えます。
- 約8秒程かけてゆっくり息を吐きます。太腿裏が伸びているのを感じて下さい。
- 今度は膝を反対側の脚の方へ倒し、太腿の外側を伸ばします。
- 約8秒程かけてゆっきり息を吐きます。
左右両方をそれぞれ行いましょう。
■ストレッチのコツ
スタートポジションで足が外に向かないように気を付けましう。また、肩や首を持ち上げないようにしましょう。
股関節のストレッチ②
- 右足の膝を床面につけて下さい。
左足は前に90°に伸ばして、足裏を床につけます。上半身を真っ直ぐにしましょう。 - 右足の方へゆっくり体重を掛けていきます。
後ろ足の股関節の部分がしっかり伸びているのを感じて下さい。
左右両方それぞれ行いましょう。
■ストレッチのコツ
慣れてきたら、脚の前後する幅を広げるとより効果的です。無理をせず、気持ち良い程度に伸ばしましょう。
股関節のストレッチ③
- 背筋を伸ばして立ちます。
- 左足を前に出し、踵から着地します、体重を左足にかけていきます。
- 身体を柔らかくして、右膝が床に着きそうになるくらいまで身体を伸ばしていきます。
- スタートポジションに戻ります。
左右両方をそれぞれ行います。
■ストレッチのコツ
慣れないうちはゆっくり行いましょう。後ろの膝を出来るだけ低くするとその分ストレッチ効果も上がります。
股関節のストレッチ④
- 背筋を伸ばして座ってください。手はお尻の後ろに起きます。
- 片方の膝を立てます。
- 立てた足を伸ばしている足の反対側へ持って行き、伸ばします。
左右それぞれ行いましょう。
■ストレッチのコツ
反動を使わずにゆっくりと行いましょう。
慣れてきたら足だけでなく、お尻自体も持ち上げて行う様にしましょう。下腹部からひねるようなイメージです。
まとめ
如何でしたか?
大腰筋のストレッチは姿勢維持や歩行時に大きく関わるため、リハビリテーションなどにも広く取り入れられています。
筋肉トレーニングの前に行うことでより効果の高いトレーニングが出来ますので、是非組み合わせて活用して下さい。
【関連記事】大腰筋の正しい筋トレと鍛え方について