最近では、リフレッシュと体力づくりのために手軽に楽しむことができるトレッキングの人気が高まっています。安全確保のためにも、ルートと気候に応じた装備でトレッキングに挑むことが大切。
初心者の人が特に装備品で忘れやすいのが「登山用ヘッドライト」です。中には「日帰りだからライトは不要」「暗くなる前に目的地に到着する予定だから持参しなくても大丈夫」と考える人も多いはず。
しかし、大自然を楽しむトレッキングにおいては特に「全て予定通りに進むはず」という安易な考え方はとても危険です。
今回は、安全に安心してトレッキングを楽しむために、ぜひ備えておきたいアイテムの1つ「登山用ヘッドライト」について選び方やおすすめ人気商品を詳しくご紹介します。
登山用ヘッドライトが必須アイテムである理由
ヘッドライトと聞くと初級者の場合では「真っ暗な中での移動」や「洞窟などを進むとき」にしようするイメージをもたれる人が多いことでしょう。実は、これらの状況以外にも登山用ライトを活用できるのです。こちらでは、その理由について詳しくご説明します。
移動時の安全確保
登山用ヘッドライトのメインの活用方法は、足元を明るく照らして安全に歩行できるようにサポートすることです。薄暗くなった時点から余裕をもって装着することがおすすめ。
登山用ヘッドライトを使用することで、地図や登山道の状況もしっかりと確認することが可能になります。足元の安全確保に加えて、ルートから外れる危険も避けることができるのです。
必要物品を確実に取り出すため
薄暗くなるとザックのなかから必要物品を取り出すにも時間がかかったり、手探りで探すとパッキングした物品の位置が乱れたり、ザックの外に物品を落としてしまうこともあります。
ザックから、必要な物品を必要な時にスムーズに取り出すためにも登山用ヘッドライトの準備は欠かせません。
手元の動作の補助
明るいうちに目的に到達する予定であっても、天候の変化などで早い段階で薄暗くなってしまう場合や予想以上にトレッキングに時間がかかってしまうこともあります。
そんなときに、ライトなしに地図を確認したり歩行することは至難の業です。また、仮に携帯可能なフラッシュライトを代用した場合では、使用する片手がふさがってしまい、歩行時のバランスも不安定になるために転倒や転落の危険が高まります。
他にも山小屋やテントで料理したり地図を確認するときにも両手が使用できるだけでなく、ピンポイントで手元周囲を瞬時に明るく照らすことができるため手軽に明るさを確保できます。
登山用ヘッドライトの適切な使用方法
こちらでは、登山用ヘッドライトの基本の使用方法について再確認しておきましょう。
電源を確認する
電池の状態を確認します。新品のヘッドライトを使用する際には、テスト用の電池をそのまま使用するのではなく、新品の電池に入れ替えておくと安心です。予備の電池も最低1組は備えておきましょう。
操作方法を熟知しておく
ライトの調整ボタンや角度調整の方法は、製品によって異なります。トレッキングの前に機能を十分に使いこなせるように、操作方法を確認しておくことが大切です。
直に頭に装着するのがおすすめ
登山用ヘッドライトは、できれば直に頭に装着するのがよいでしょう。帽子などの上に装着すると風などで帽子が飛んだり、何かの拍子で位置がずれたときにヘッドライトまで落としてしまう危険性があるためです。
スムーズな装着に備える
必要な時にスムーズに装着できるようにあらかじめ、自分の頭のサイズにベルトの長さを調整しておきましょう。ザックへのパッキングの際も、すぐに取り出せる位置に収納しておくと安心できます。
使用時のマナー
登山用ヘッドライトは、屋外でも足元をしっかりと照らすことができるように明るさの強いライトが発光されます。そのため、山小屋やテント内で他の人がいる場合では、明るさを抑えたり、角度を調整して他の人の眼に光が当たらないように配慮して使用してください。
登山用ヘッドライトの選び方
こちらでは、登山用ヘッドライトの選び方について確認ポイントを詳しくご紹介します。
明るさ
登山用ヘッドライトの明るさを知る基準は、「ルーメン」の単位で示される数値を確認しましょう。この数値が大きいほど、明るさが強いという意味です。使用状況や環境を選ばずにトレッキング時に十分な明るさを確保できる100ルーメン以上を選ぶようにしましょう。
より高いパフォーマンスを期待する人は200ルーメンあたりの製品がおすすめ。無雪期の山小屋利用をするトレッキングでは50~70ルーメンを目安に、ヘッドライトが不要なトレッキングの予備としては30~50ルーメンを目安に選んでください。
電源の確保方法
登山用ヘッドライトの電源としては、電池式と充電式のものに加えて両者での電源を確保できるハイブリッド式があります。いずれの場合も、電源の残量を知ることのできる表示があるものを選ぶと安心です。
電池式では予備電池を充電式では充電器を持参する必要があることを覚えておきましょう。予備の電源の確保の他にも、稼働時間についても確認して購入することが大切です。
バッテリーボックスのタイプも確認
バッテリーのボックスタイプも確認することが大切。ベルトにバッテリーボックスが一緒に付属しているタイプの一体型は、装着が簡単で軽量タイプが多いのが特徴です。