このような作用から、「幸せホルモン」などと呼ばれることがあります。

「睡眠ホルモン」メラトニン

メラトニンは、睡眠リズムを整えるホルモンです。
人間には「体内時計」と呼ばれる機能が備わっていることはご存知かと思います。
体内時計は1日24時間とは一致しておらず、日光を浴びることでリセットされ、それに合わせて活動を始めます。
それと同時にメラトニンの分泌量が減っていき、夜になると再び増加します。
メラトニンが体温や血圧などを下げることで眠りを促すという仕組みになっています。

メラトニンをリズムよく分泌することが、1日を元気に過ごすことにつながります。
そのためにも、朝はしっかり日光を浴び、夜に強い光を浴びすぎないことが大切です。
寝起きの女性

トリプトファンの副作用とは

トリプトファン事件

トリプトファンを巡っては、1989年にアメリカにおいて、特定のメーカーの製造したトリプトファンを摂取した人に「好酸球増多筋痛症候群」(EMS)が発症するという出来事がありました。
40人近い死者を出す重大な事態に、アメリカではトリプトファンが一斉に回収されました。
のちにこのメーカー特有の製造方法による不純物が原因であることが判明したものの、今なおそのメカニズムは十分に解明されていません。

こう聞くと心配になるかもしれませんが、あくまで特殊な事例であることを強調しておきます。

妊娠中の摂取は禁物

妊娠中の女性においては、1g程度の摂取により胎児に呼吸不全が起こる可能性があります。
肝硬変患者が長期摂取することでセロトニンが過剰に分泌され、昏睡状態に陥る事例が報告されています。
食品以外から摂取するのは避けたほうがよいでしょう。

それ以外であっても、腹痛や吐き気などの症状を催すことがあります。
摂取によって異変を感じた場合には直ちに中断し、医師の診察を受けるようにしましょう。

トリプトファンの摂取方法

なくてはならない物質ながら、摂取により副作用が発生することもあるトリプトファン。
トリプトファンに限った話ではありませんが、特に過剰摂取には注意したいアミノ酸です。

トリプトファン単独で販売されているものもあれば、ほかのアミノ酸とともに配合されているものもあります。
同じく睡眠を促す「グリシン」とともに配合し、すっきりした睡眠を手助けする効果をうたったサプリメントもあります。
就寝中の女性
主に脳神経に対して重要な働きをする物質を生成するトリプトファン。
人間が健やかに生活するためには欠かせないアミノ酸です。

とはいえ、過剰摂取や体質が合わない人が摂取した場合など、深刻な症状が発生することもあります。
改めて申し上げますが、用法用量をしっかり守り、体調に異変が生じた場合には直ちに摂取をやめ、医師の診察を受けるようにしましょう。

  

あなたへのオススメ記事
RECOMMEND

検索
SEARCH

人気記事
RANKING

  1. 登録されている記事はございません。

カテゴリー
CATEGORY

タグ
TAG

ツイッター
Twitter

PAGE TOP