編集部でPanasonicの「コアトレチェア」という乗馬マシンを使用してみた体験レポートになります。
まず最初に、皆さんは乗馬マシンと聞いてどのような形をイメージしますか?
多くの人が想像するのはこのように背もたれが無く、またがるタイプの乗馬マシンだと思います。
ところがコアトレチェアはそうではありません。まずはコアトレチェアがどんなものなのか、簡単に説明します。
コアトレチェアとは?
コアトレチェアはパナソニックから販売されている、体幹を鍛えるフィットネスマシンです。
姿は大きく変わりましたが、過去にパナソニックから発売されて一斉を風靡した大人気乗馬マシン「ジョーバ(JOBA)」の遺伝子が受け継がれています。(ジョーバは既に生産終了)
コアトレチェアはジョーバよりも安定性が高く、高齢者の使用にも最適と高く評価されています。
といっても使用するのは高齢者のみではありません。プロ野球選手やプロゴルファーでも愛用する方は多く、購入する年齢層はとても幅広いようです。
コアトレチェアでは腹直筋、腹斜筋、内転筋、脊柱起立筋、でん筋、骨盤底筋群などの主要な筋肉がバランスよく鍛えられるのに加えて、インナーマッスルと呼ばれる鍛えにくい深層筋にも負荷をかけることが出来ます。
鍛えにくい筋肉を手軽に鍛えることができるフィットネスマシンとしてコアトレチェアは最適だといえるでしょう。
編集部に届いたコアトレチェアを開封してみました!
届いたコアトレチェアを早速開封してみました。高価な乗馬マシンなのでしっかりと厳重に梱包されていました。
ダンボールを開けてみると乗馬マシンとは思えない、高級感のある真っ赤な椅子が現れました。
本体以外にも入っていたもの全て紹介していきます。
コアトレチェア本体
最初に出てきたのがこの乗馬マシンです。「これでトレーニングを行うというよりも、マッサージしてくれるのでは?」というような想像をさせる見た目ですよね。
上記の写真の通り、ゴム足になっているのでパットをそれぞれのゴム足5つに敷いて設置します。
取扱説明書
取扱説明書は冊子になっており、約30ページしっかりと記載されています。字は大きめで丁寧な説明がなされています。
コアトレチェアを見た目から「本当にトレーニング出来るの?」という不思議な感覚があったのですが、取扱説明書2ページ目に鍛えられる筋肉についての詳しい記載があり、トレーニング機器という実感が湧いてきました。
トレーニング目的ではなくダイエット目的、運動不足解消のために購入、使用する方も多いようです。コアトレチェアを使用するユーザーで筋肉に詳しくない方も多いと思うので、このような記載があるのはいいですね。
付属DVD
DVDが付属しています。このDVDではコアトレチェアの使用方法だけでなく、画面を見ながらトレーナーと一緒にトレーニングを行える内容などが収録されています。
YouTubeのPanasonic公式チャンネルにも同じ動画が上がっているので、動画と一緒にトレーニングを行いたいけどDVDプレイヤーが無いという時は活用しましょう。
DVDが無くても音声案内があるのでトレーニングを行うことは可能ですし、取扱説明書でも説明が書かれていますが見様見真似が一番手っ取り早いです。
耳で指示を聞き逃すこともないですし、家だけどインストラクターがサポートしてくれているという気分を味わえるかもしれませんね。
正しい座り方や使い方、ドローイン(腹式呼吸)についての解説もあるので始めてコアトレチェアを使用する前に観ておくと良いでしょう。
コアトレチェアの解説
座った感想は?
座り心地ですが、感覚としては高級スポーツカーのシートに近い気がします。
表面はレザーでしっとりとしていて、反発が少なく体にフィットするのが特徴です。適度なホールド感があるのですごく居心地が良いです。
この座り心地であれば長期でのトレーニングでも飽きずに行うことが出来るでしょう。
電源スイッチで音声案内がスタート
コンセントを挿して本体の電源を入れた後、右の肘掛の位置にあるボタンで起動させます。起動するとすぐに音声案内が開始しました。
説明書だけでは伝わりにくいことを補足するような多くのサポートがあることを感じさせます。
音量も大〜小に設定が可能ですのでテレビを付けて「ながら運動」をする時にも音が聞こえないということがありません。
スタートするとエアーバッグがガッチリとホールド!
自動コースが3つ用意されていたので選択してスタートすると、左右から骨盤辺りに向かってエアーバックが膨らんできてトレーニングを行うためにしっかりと固定してくれます。
エアーバックは締め付け具合も調節が可能なので、幅広いユーザーに対応できるようになっています。
もちろん、一時停止のボタンを押せばエアーバックは解消されます。
スタートする時は説明書にも書いているように、腰周りをしっかりと固定するために深く腰掛けるようにしましょう。
シートはトレーニングの内容に応じてシートの形が山形に変形します。これにより乗馬マシンとして使用できるようになります。
自動コースは3種類
自動コースには「全身コアトレ」「おなか・ウエスト」「下腹・骨盤底筋」の3種類に分かれています。
体を支えるおなかや背中、もも周りを鍛えてくれるコースが組まれています。
また、ストレッチのコースもあるためトレーニング前に行うのがいいでしょう。説明書にはストレッチを推奨する記載がありました。
コアトレチェアを使ってみました!
本当にトレーニング出来るの?と疑問に思っていたコアトレチェア。ここからが使用した体験レポートになります。
「弱」は普段体を動かさない方のダイエットにおすすめ
まずは「弱」からスタートしました。コアトレチェアはV字に動きますが、かなり動きが緩やかでスピードもゆったりとしていました。
人によっては「弱」だと物足りなさを感じる人もいるかもしれません。普段から体を動かしていない女性や高齢の方が使用するのであればとても良い運動になると思います。徐々にスピードをあげていくのが良いでしょう。
運動経験がある方は「強」がおすすめ
運動経験がある方がコアトレチェアでトレーニングを行うのであれば「弱」だとかなり弱く感じてしまうと思います。筋肉量には差があるので「強」から初めてみて良いでしょう。
私も「強」に設定を変更してトレーニングを行ってみました。「弱」との違いはとても明確で、「強」のプログラムの方が足を床から浮かしたり、ピンと伸ばす工程が増えるので圧倒的に負荷のかかり方が違いますね。
15分コースがキツイ!
5分・10分・15分の時間設定が可能ですが、自信のある方はぜひ15分コースを試してみましょう。
出だしは余裕を感じても後半になるにつれてプログラムにも負荷がかかってきますので良いトレーニングになるでしょう。
慣れてきたらスピードアップ
トレーニングのコースではスピードを変更することが出来ます。レベル1で行う時と、最大のレベル5で行う時だとコアトレチェアが動くスピードに1.5倍くらいの差があります。
といってもなかなか数字では伝りにくいと思いますが、実際にトレーニングしてみるとかなりの差を感じます。
体を鍛えていて自信がある方は「強」でレベル5に設定するのも良いのではないでしょうか。
実際に「強」でスピードレベルを5にしてみましたが、とてもキツかったです。
忙しなく動くコアトレチェアには何とかついていけるのですが、頭がブレているなと感じさせられました。
鏡を使用すれば効果アップ?
コアトレチェアでのトレーニング中、「腰でバランスを取りましょう」「頭がブレていませんか?」としばしばアナウンスされます。「腰でバランスを取る」というのはなんと無く分かるのですが、「頭がブレていないか」については自分ひとりで判断するのがとても難しいです。
そのため、目の前に鏡を置いて、自分の頭がブレていないかをチェックしながらトレーニングを行えば、よりトレーニングの質が高めることができるのではないでしょうか。
DVDに出てくるインストラクターはビックリするほどブレません!インストラクターに負けないように、自分のトレーニングの質を高めましょう。
編集部で使用してみた感想
編集部で1回15分間・週3回、全身コアトレを中心に約2週間使用してみました。開始して10分くらいでおなか周り、太もも周りにかなり効いている実感があります。
ジムにいくということもなく自宅でトレーニングにも手軽に取り組めるので、空いた時間を有効活用しながら体を鍛えられ、一石二鳥だなと感じました。
またデザインが洗練されている為、インテリアとして部屋に置いておいても違和感を感じなかったのも良かったポイントです。
コアトレチェアのメリット
コアトレチェア、そのメリットを挙げてみましょう。
トレーニングの振り幅
コアトレチェアを使用すれば1台で様々なトレーニングが可能です。
お腹を引き締めるために行うのはもちろん、インナーマッスルを鍛えて姿勢を良くするためにも使用できますし、骨盤底筋を鍛えて年齢に負けない元気な体を作ることも可能です。
高齢者だけでなく若い世代にも効果的なので、家庭に1台あれば家族みんながトレーニングすることができるのです。(身長が150cm前後、小学校6年~中学生からの使用が推奨されています)
継続のしやすさ
例えば毎日15分外でランニングするのは継続が難しいと思います。夏は暑い、冬は寒い、時間が無いなど、すぐに言い訳してしまう事がありますね。続いていても、何日雨が降るからという理由で継続が途絶えてしまうかもしれません。
コアトレチェアならそんなことに悩まなくても大丈夫。コアトレチェアに座ってボタンを押すだけでトレーニングを始められます。すでに椅子として座っているならボタンを押すだけで始められるのです。
思い立ったら椅子のスタートボタンを押してみる。それくらいの感覚でトレーニングを始められる商品です。
安全性の高さ
私の思う一番の魅力は安全性の高さです。
従来の乗馬マシンは支えとなるものが少ない身軽なものでした。コアトレチェアと同じようにトレーニングを行うことができますが、安全性が高いものとはいえません。
もちろん動く乗馬マシンでバランスをとるのがトレーニングになりますが、それで落ちそうになったという経験をした方も多く、またがってトレーニングを行うことに対して恐怖心を抱いている人もいました。
コアトレチェアは左右に肘掛けがあるので横に倒れることがなく、安全性が非常に高いといえます。
そして圧倒的なのが骨盤エアーバッグです。背もたれが付いているので後ろに倒れることはもちろんありませんが、バランスが取れなくなっても前に体重がかかってもエアーバッグが支えてくれるので倒れる心配がありません。
説明書にも記載されていますが、3種類、4箇所のエアーバッグは支えてくれるのです。
従来の乗馬マシンよりも高負荷がかけられる
上記で説明した「安全性」があるからこそ、コアトレチェアでは高負荷をかけることが可能です。
通常の乗馬マシンの動きは8の字で、直線的な動きはありませんが、コアトレチェアはVの字を描くので直線に近い動きをします。これは独自で開発された技術です。
コアトレチェアだと、従来の乗馬マシンではできなかったような体を捻ったり足を伸ばしたりすることが可能で、かつ安全性も考慮されているのです。
2way使用可能
リビングに置いて椅子として使用する、トレーニングしたい時だけ乗馬マシンとして使用するという2way使用できるのは非常に魅力的ですね。
普段運動をしない方がトレーニング機器を初めて購入するとなるとなると、トレーニング機器にお金を出すなんて…と踏み込みにくいところかもしれません。ですが、椅子としても使用ができるということで購入のハードルを下げてくれているように感じます。
コアトレチェアのデメリット
コアトレチェアにデメリットはあるのでしょうか。考察してみました。
コアトレチェアのサイズ
家族住まいでリビングに設置するのであれば問題ないと思いますが、一人暮らしにはかなり厳しいでしょう。
サイズは縦×横×高さ=70cm×86cm×88cmとなっていますが、V字に動きがあるため左右で60cm、後方40cm、前方80cm以上のスペースを開けるよう推奨されています。
実際にトレーニングを行うのであればそれ以上の本体以上のスペース確保が必要になるということです。
口コミ評価
ネットで上がっている口コミをまとめてみました。概ね編集部と同じような感想を持っている人が多いようです。
- 音声案内・DVDが分かりやすい
- 椅子としても使えるので「ジョーバ」よりも取り組みやすい
- 10分で汗が出てくる
- 2週間でウエストが細くなった、体重が2kg減った
- 購入価格が高い
- 疲れにくくなった
口コミの中でも「椅子」というワードが頻出していました。ジョーバの形とは全く違うものとなった点は、取り組みやすくするための良いポイントです。
体幹が鍛えられているな、効いているなと実感している方は多いですが、それが目に見える形で現れている人、現れていない人に差があるようです。数ヶ月使用したという口コミがほとんど無かったので、継続して使用することでどうなるか確かめてみたいと思います。
まとめ
コアトレチェアが気になっているけどなかなか購入に踏み出せなかったという人もいたことでしょう。今回の記事を通して更にコアトレチェアに興味を持ち、運動不足だった生活が解消されるのであれば幸いです。
カラーバリエーションは今回紹介したレッドに加えて、ブラウンも用意されています。部屋のインテリアに合わせて色を検討してみるのも良いですね。
また、今回説明はしていませんが、コアトレチェアの手入れの仕方も付属の説明書に記載されています。手入れを行い長くコアトレチェアを利用しましょう。
口コミにもありましたが、購入価格は従来のジョーバと比較すると高くなっています。ですがその機能やユーザーの幅の広さ、安全性、椅子としても使用できる利便性など実際に使ってみて費用対効果は非常に高くなったと思います。
スポーツマンから姿勢の悪い子供、お年寄り、運動不足の大人まで、使用する人たちに合った様々なコースがあります。
普段全く運動をしていない人はコアトレチェアで身体の衰えを実感させられるかもしれません。
コアトレチェアで心身ともに元気に、年齢に負けない体を目指しましょう。