脂肪肝を抑制

このような肝臓の働きのうち、メチオニンは毒素や老廃物の排出に関わっています。
さらに、脂質の代謝にも関わっており、肝臓内に脂肪が蓄積するのを防ぎます
脂肪肝は肝硬変や肝臓ガンにつながることもある恐い状態のひとつですが、メチオニンの摂取はその状態を緩和する手助けとなります。
これらの病気の予防にはもちろん、メチオニンだけ摂っていればいいというものではなく、バランスの良い食生活が重要になります。
ローフードを手にする男性

髪の悩みにも効果あり?

メチオニンは髪の毛でも重要な役割を果たしていると考えられています。
健康でない毛髪の成分を調べたところ、メチオニンやシスチンが不足していることが確認されました。

毛の90%以上は、「ケラチン」というタンパク質の一種からできています。
ケラチンは18種類のアミノ酸からできていますが、その中で大きな割合を占めているのがシスチンです。
シスチンは、システイン分子が2つ結合した物質ですから、序盤で説明したように、メチオニンが生成に関わっています。

今のところ、メチオニンやシスチンを摂取することに関する毛髪への効果は確認されていません。
直接的な効果はないのかもしれませんが、さまざまなアミノ酸が毛の健康に関わっているという事実は知っておいたほうがよいでしょう。

うつや長寿に効果あり?

「Sアデノシルメチオニン」(SAM)と呼ばれる物質があります。
メチオニンとアデノシンから合成される物質なのですが、北米ではサプリメントとして、欧州では処方薬として利用されています。
うつ病に対する効果が期待されており、実際に効果があるのではないかとする研究もあります。

「東京大学科学技術振興機構」の研究によると、ショウジョウバエにおいてSAMの代謝を促進し体内のSAMの量を抑制することで、長寿化することが確認されました。
人間でも同じことが起きるのかは、これから研究が進むと思われます。

以前はこれらの働きがメチオニンの効果とされてきましたが、この研究によりSAMの働きがより注目を集めてきているのが現状です。

【関連サイト】「アミノ酸代謝促進で長寿に ~Sアデノシルメチオニン代謝が寿命延長の鍵~」

メチオニンの摂取方法

メチオニンは単独でもサプリメントとして摂取することができます。
それ以外では、必須アミノ酸をバランスよく配合したサプリメントもあります。
いずれの場合も、用法用量を守って正しく摂取しましょう。
サプリメント
メチオニンは肝臓にとって大切な働きをする必須アミノ酸です。
肝臓は病状が相当進行するまで異変が出ない「沈黙の臓器(サイレント・オルガン)」という異名をもつほどですから、日頃からしっかりいたわりたいですね。

  

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