ヒスタミンを摂ればいい?
では、ヒスタミンを直接摂取すればいいのかと言えば、そういうことではありません。
食品から摂取したヒスタミンは脳まで届きませんから、それでは食欲を抑制する司令に関与してくれません。
必ずヒスチジンから摂取する必要があるのです。
ヒスチジンを多く含む青魚を食べる機会が少ない人は、意識して摂取すると良いでしょう。
アレルギー持ちの人は要注意
ダイエットを志す人にとっては朗報ですが、中にはこのヒスタミンが良くない影響を及ぼすこともあります。
体内にアレルギー物質が入ってきたとき、ヒスタミンが過剰に分泌されてアレルギー反応が出ることがあるのです。
花粉症やその他もろもろのアレルギーでお悩みの方は、ヒスチジンを多く含む食品の摂取を控えることも必要かもしれません。
大人でも摂取すべきヒスチジン
欠乏は皮膚の病気を招く
ヒスチジンは、成長に欠かせないアミノ酸として特に乳幼児期の摂取が求められています。
ところが、大人であってもヒスチジンが不足することで体内の窒素バランスが悪くなり、皮膚にさまざまな症状が現れることが分かっています。
カルノシンの生成に利用
また、ヒスチジンはヒスタミンのほか、「カルノシン」の生成にも利用されます。
哺乳類においては筋肉中や神経系に多く存在しているカルノシンには、抗酸化作用があることが分かっています。
抗酸化とはその名の通り「酸化を防ぐ」ことで、もう少し分かりやすく言えば、身体が錆びついて老化するのを防ぐ効果です。
体内の抗酸化を進めることで、生活習慣病など加齢とともに起きやすくなる病気の発生を抑制することができます。
それだけではなく、抗酸化により体内の器官の活動が活発になりますから、疲れが取れやすくなったり、代謝が良くなったりするなどさまざまなメリットがあります。
カルノシンは、牛や豚の筋肉などに多く含まれますが、もちろんヒスチジンから摂取しても構いません。
ヒスチジンの摂取方法
青魚に多いヒスチジンですが、もちろんサプリメントからも摂取することができます。
ヒスチジンを中心に配合したサプリメントのほか、必須アミノ酸をマルチに配合したサプリメントに含まれることもあります。
摂取の場合は用法用量をよく守り、異変を感じたら摂取を中断し医師の診察を受けるようにしましょう。
ダイエットに取り組む方に効果があるヒスチジン。
食事はしっかりかんで、ヒスチジンを分泌してやりましょう。
ただし、アレルギー持ちの方はくれぐれもご注意を。