当然食品やサプリメントから摂取するアミノ酸はL体ばかり。
それが体内で代謝される過程で、D体に変わることがあります。
鏡写しの構造ながら、D体のアミノ酸が体内に蓄積することで、さまざまな悪影響を及ぼすとの研究もあります。

LやDの表記がないアミノ酸の場合、一般的にはL体を指します。
ただし、サプリメントや医薬品などにおいては、D体のアミノ酸を生成することも可能であるため、L体であることを明示しているケースも多くなっています。

システインが肌トラブルに効く

メラニンはお肌の大敵?

シミの大敵として知られるのがメラニンですね。
メラニンはあまりいいイメージを持たれない物質なのですが、実は肌にとって無くてはならない働きをしています。
日々降り注ぐ紫外線などの刺激に対して、肌の表面にメラニンを作り出すことで、体を守ろうとしているのです。

この働きが十分でなかったり、許容量以上に紫外線を浴びたりすると、皮膚がんなどのリスクが高まります。
メラニンは紫外線を浴びることによって発生するのではなく、むしろ紫外線から守ってくれる存在なのですね。

メラニンの生成を抑制

紫外線を浴びたときにメラニンを生成するのは普通なのですが、ときにはメラニンの生成が過剰になってしまうこともあります。
それに効くのがシステイン。
システインはメラニンの生成を抑える働きがありますから、適切に摂取することで肌トラブルを防ぐ効果があります。

とはいえ、システインに頼りすぎるのではなく、確実な日焼けケアも重要になってきます。
日焼け対策

システインのこんな効果がすごい

免疫機能の向上?

超一流のスポーツマンが体調を崩したというニュースを見かけることがよくあります。
そんなとき、「体を鍛えているのに情けない」なんて感想をもつ人も少なからずいることでしょう。
実はそれは大きな間違いであり、高負荷のトレーニングをすることで、かえって免疫機能を低下させることが分かっているのです。
そんなとき、シスチンとテアニンを摂取することで、免疫機能の低下が抑えられることが明らかになっています。
トレーニングの後体調を崩しやすいと感じている人は、システインの摂取を検討してみてもよいでしょう。

また、高齢者が同じくシスチンとテアニンを摂取したとき、インフルエンザに対する免疫機能が向上することが判明しています。

髪にも効果?

脱毛症の患者にシスチンを摂取させたところ、症状の改善が確認されています。
シスチンは、毛の成分のほとんどを占める「ケラチン」の成分のひとつであることから、シスチン(システイン)の摂取が髪の健康を維持するのに効果を発揮している可能性が指摘されています。

システインの摂取方法

システインは単独のサプリメントとして販売されています。
美肌効果が注目されていることから、ビタミンCと合わせて配合したサプリメントも多く見られます。
摂取による副作用が疑われる場合は、直ちに中断して医師の診察を受けるようにしましょう。
ピルケースとサプリメント
美肌効果、および免疫の向上効果などが注目されるシステイン。
非必須アミノ酸ではありますが、それぞれの症状にお悩みの場合は、摂取を検討するものよいでしょう。

  

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