アスパラギンで持久力アップ?

グリコーゲン濃度が上昇

アスパラギンは、スタミナ増強効果を謳うドリンクに配合されていることが多いアミノ酸です。
ラット実験において、食後で血糖値が高いラットにアスパラギンとアスパラギン酸を投与したところ、筋肉中のグリコーゲンの濃度が上昇していることが確認されました。

グリコーゲン濃度が上がるとどうなる?

グリコーゲンと言えばお菓子メーカーの名前にもなるくらい有名な成分。
人間のエネルギー源は糖質ですが、グリコーゲンはその糖質を取り出しやすい性質をもちます。
グリコーゲンを体内にため込むことで持久力のアップを図る、「カーボ・ローディング」(グリコーゲン・ローディング)という考え方もあります。

アスパラギンの摂取により持久力が上昇すると言われるのは、グリコーゲン濃度の上昇が発生しているからなのです。

アスパラギンで疲労軽減?

乳酸の生成が減る

持久力アップと同じくらい、アスパラギンの効果としてアピールされているのは疲労回復効果でしょう。
こちらもラット実験なのですが、激しい運動をさせる前のラットにアスパラギンとアスパラギン酸を投与します。
すると、運動時間が伸びるほか、血中乳酸濃度が比較的低いレベルで保たれることが分かりました。

乳酸は疲労の指標

乳酸は疲労時に生成される物質です。
乳酸が疲労の原因だと考える人はいまだに多いのですが、実はむしろ、筋肉疲労を回復される作用がある物質であることが最近判明しています。

いずれにしろ、疲労時に発生する乳酸の量が少ないということは、そこまで疲れていないと考えることができます。
ラットの運動時間が伸び、乳酸の発生量が少ないことから推測し、アスパラギンやアスパラギン酸には疲労を軽減する効果があるのではないかと示唆しているのがこの研究結果です。
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アスパラギンの摂取方法

アスパラギンの効果を実感したい場合、そのほとんどはアスパラギン酸の形で摂取することになります。
先ほどもお話しましたが、アスパラギン酸は体内でアスパラギンを合成しますから、効果としては大きな違いはありません。
アスパラギンの摂取による副作用は確認されていませんが、摂取による体調不良が疑われる場合は、直ちに中断し医師の診察を受けるようにしましょう。

アスパラギン酸は栄養ドリンクに配合されていることが多い成分です。
栄養ドリンクの過剰摂取によるカフェイン中毒の増加が問題となっていますので、摂取する際は用法用量を守り、適切に摂取するようにしましょう。
サプリを手にした男性
持久力や疲労回復効果が注目されるアスパラギン。
筋トレに取り組むわれわれも、ぜひ注目しておきたいアミノ酸のひとつです。

  

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