すると、体内に十分な栄養が取り込まれなくなったり、有害物質が容易に侵入したりして、さまざまな病気の元となります。
人間はさまざまな食品を摂取して栄養を取り入れていますが、グルタミンが不足してしまえばなんの意味もないのです。
運動後の摂取に効果あり
免疫機能の向上
激しい運動をした後は、免疫機能が低下し、病気にかかりやすくなることが知られています。
しかし、グルタミンを摂取することで病気へのかかりやすさが低下したとの研究があり、グルタミンが免疫機能の向上に役立っていることが分かっています。
筋肉の分解を抑制
筋トレや長時間の運動など負荷のかかる運動をすると、エネルギー不足を補うために糖の消化吸収が進みます。
体内にそれだけで足りない場合は、筋肉を分解することでエネルギーを得ようとします。
このときに消費されるのがグルタミンです。
グルタミンを補給しておくことで、筋肉の分解を食い止める効果があります。
グリコーゲンの合成が活発に
そのほか、グルタミンが十分に満たされることで、グリコーゲンの合成がより活発になることも分かっています。
グリコーゲンはエネルギーのひとつで、分解されやすい特徴があります。
グリコーゲンを体内に満たしておくことで持久力の向上を図る「カーボ・ローディング」(グリコーゲン・ローディング)は、採用する人も多い手段のひとつです。
なお、アスパラギンの摂取によってもグリコーゲンの濃度が上昇するとの研究があります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【関連記事】アスパラギンとは何か。アスパラギンの基礎知識について
グルタミンの摂取方法
グルタミンは熱によって変性しやすいため、その効果をより強く実感したい場合は、サプリメントでの摂取が推奨されます。
サプリメントでは、グルタミンの変性が進みにくい手段を使ってその効果を高めています。
主に筋トレ系のサプリメントとして販売されていますので、筋トレ後の体調不良にお困りの場合、あるいは筋肉形成に役立てたい場合に摂取すると良いでしょう。
グルタミンは筋トレに効果のあるサプリメントというイメージが強いアミノ酸です。
しかし、その効果と同じかそれ以上に大切なのが、腸の機能を高める働きです。
トレーニングに取り組むにも健康第一ですから、栄養吸収や免疫機能の向上に関わる腸の健康はとても大切なことです。