うま味のもととは?

うま味とは感覚的なものではなく、特定の成分がうま味を出していることが分かっています。
アミノ酸であるグルタミン酸や「アスパラギン酸」、ほかに「イノシン酸」や「グアニル酸」もうま味のもととなっています。
そのうち、グルタミン酸由来のうま味を出す食品には、トマトや昆布などがあります。

そして、うま味といえばあの白い調味料を思い出す方が多いかもしれませんね。
調味料でうま味を出すためによく用いられるのは、「グルタミン酸ナトリウム」で、グルタミン酸とナトリウムが結合した成分です。

グルタミン酸の驚きの効果とは

脳神経に作用

うま味のもととなるグルタミン酸ですが、もちろんその働きは味だけではありません。
グルタミン酸は人間の体内において脳内に多く存在するアミノ酸で、情報伝達に大きく関わっています。
それゆえ、グルタミン酸を摂取することは記憶や学習に効果があると言われます。

ただし、摂取にし過ぎにより神経疾患を引き起こすとの影響も指摘されています。
最初にお話したとおり、グルタミン酸は非必須アミノ酸であり、必要量は体内で生成することができる物質です。
過剰な摂取はくれぐれも控えるようにしましょう。

肥満の解消に効果?

グルタミン酸には、食事前の摂取で満腹効果をもたらす可能性が指摘されています。
また、過体重、および肥満体質の女性が昼食前、および間食前にグルタミン酸ナトリウムを1g摂取したところ、昼食時のエネルギー摂取量が減少することが確認されています。

このことから、食事の最初にグルタミン酸ナトリウムを配合したスープなどを摂取することで、食べ過ぎを防ぐことができると言われます。
ついつい食べすぎてしまう方は、試してみてもいい方法ではないでしょうか。
野菜スープ

グルタミン酸の摂取方法

グルタミン酸がサプリメントとして販売されている例はほとんど見かけません。
ただし、アミノ酸やビタミンなどがマルチに配合されているサプリメントに含まれていることがあります。

食品から摂取する以外では、うま味調味料からグルタミン酸ナトリウムの形で摂取することが多くなるでしょう。
ただし、先程もお話したとおり、過剰摂取は神経疾患を引き起こす可能性が指摘されています。
うま味を実感したいのであれば少量で十分ですので、くれぐれもご注意を。
サプリを手にした男性
グルタミン酸は、うま味という形でわれわれの食生活に深く根付いているアミノ酸です。
特に日本人の食生活においては、絶対欠かせない味覚とも言うことができますね。
肥満を防止する効果も指摘されていますので、お悩みの方は食品本来のうまみを感じる料理から、グルタミン酸を意識して摂取してみてはいかがでしょうか。

  

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