ハマるとこの上なく楽しいスポーツ、それがゴルフです。しかし、せっかく始めても練習場に行く時間が取れず、思うように練習ができない人もいるでしょう。そんなときにきっと「家でも練習できればいいのに…」と思うはずです。そこで今回は自宅でできるゴルフ練習道具を8品紹介します。
どんな道具を使ったらいいのか分からないという人のために、目的別の選び方も解説しているのでぜひ目を通してみてください。役立つ情報満載です。
自宅でのゴルフ練習は効果がある?
自宅の練習で本当に上達するのかな…と疑問を感じる人もいるかもしれません。なかには「練習場に行ってボールを打つほど上達するのでは」と考えている人もいるでしょう。ところが、ゴルフが上手な人ほど自宅で素振りの練習をしていたり、道具を使って苦手なところを克服しているのだとか。詳しく解説していきます。
そもそも素振りの練習ってそんなに必要?
ゴルフをしているなら「素振りの練習は大切だ」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。「ボールを打つ感触がないから素振りはおもしろくない」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。ゴルフのスコアを伸ばすためにスイングはとても重要な要素です。では素振り練習で何を手に入れることができるのか。それは正しいスイングです。
ボールを前にするとどうしても意識がそちらに向いてしまい、スイングだけに集中するのは難しいでしょう。しかし、素振りであれば自分のスイングにのみ意識を集中でき、思い描いた通りの動きができているかを確認しやすくなります。もちろん、闇雲にただ振り回していては貴重な練習タイムも成果につながりません。素振りをしながら動きの良し悪しを確認することが大切です。
自己流の素振りでも大丈夫?
素振りの最終的な目的は正しいフォームを身につけること。自己流で練習を続けていると間違ったボールの打ち方が身についてしまい、結果スコアが振るわない状況に陥りやすくなります。もしあなたが「今の状況から脱却したい」と思っているなら正しいスイングを身につけることを考えてみましょう。次の項目では正しいスイングのフォームを覚える練習方法をご紹介します。
自宅で出来るスイング練習法
ここからは正しいフォームを身につけるスイングの練習方法をご紹介します。自宅で簡単にできるものからプロゴルファーも取り入れている練習方法、道具を使う練習まで幅広い方法を解説しているのでぜひチェックしてください。
タオル素振り
少し長めのタオル(スポーツタオルなど)を1枚用意し、先端を結んでヘッドに見立てます。結んだ反対側の先端を握り、クラブの要領で素振りをしましょう。その際に抑えておきたいポイントは3つです。
- 体の回転でタオルを振る
- 振りかぶったときに結び目が背中に当たり、タオルを肩に担ぐイメージで行う
- 結び目が背中に当たったら今度は反対側に振ってリズムよく左右に振る
タオルを使った素振りであれば家じゅうどこでも出来ますし、クラブを使った練習よりも安全なので周りに危害が及んだり、スイングした瞬間に手からクラブが抜けて家具を直撃するといった危険も起こりません。
太極拳素振り
太極拳素振りは石川遼プロや元プロゴルファーの宮里藍さんが実践していたことでよく知られています。太極拳素振りのメリットは自分が求めるスイングを身につけやすくなることです。「太極拳」の名の通り、本来であれば数秒で終わってしまうスイングを約1分ほどかけてゆっくりとした動きで素振りをします。こうすることでスイングのポイントを意識しながら動くことができ、正しいスイングを身につけることができます。ポイントは次の3つです。
- ダウンスイングのときもゆっくりとしたスピードを保つ
- 切り返し以降もスピードを上げない
- より実践に近づけるために屋内でも靴やスリッパを履いて行うのがおすすめ
さらにスイングの安定を求めるならバランスディスクを2つ用意して、その上に乗って太極拳素振りをする方法もあります。足元がグラグラするので転倒に気を付けながら行ってください。クラブを上げすぎるとバランスを崩しやすくなるので、フォローは肩の高さくらいまでにしておきましょう。
壁ドリル
壁ドリルとは、手には何も持たずに壁を使った素振りの練習方法です。主に前傾姿勢を保つ練習になるのですが、壁にお尻をつけてアドレスの状態に入り手で胸を隠すようにクロスします。そしておしりを付けたままシャドースイングをするように上半身をひねります。ポイントは右にひねったときは右側のお尻、左にひねったときは左のお尻が壁に付いているかを確認すること。
もしお尻が離れていれば前傾姿勢が崩れていたり、体の軸がブレている可能性があります。正しいスイングをするためには態勢が崩れたりグラついてしまってはいけません。壁ドリルを練習すればクラブのライ角通りにインパクトしやすくなりまっすぐに球が飛びます。
連続素振り
連続素振りは普段行っているスイングの一連の動作をトップからフィニッシュまで連続して何度も行う練習方法です。仮想のボールの位置を意識してスイングし、通った軌道をそのまま逆に戻ってトップの状態にし再びスイングする動作を繰り返します。ポイントは次の2つです。
- フィニッシュの際に右足を浮かせず、しっかりと地面につけておく
- 仮想のボールの位置から目を離さないでスイングする
連続素振りをすることでスムーズなスイングやクラブコントロール、下半身リードの正しい切り返しが身につく、方向性のUPなどたくさんの効果が期待できます。
飛距離を伸ばしたいなら…
もし飛距離を伸ばしたいと考えているなら、荷重を加えたクラブでスイングの練習をすると良いでしょう。重いクラブで素振りを練習することで筋力が鍛えられ飛距離アップに繋がります。また、下半身も同時に鍛えられるのでスイングが安定しやすくなります。ただし、実際にクラブを使って練習をするので屋外で練習しましょう。
目的別ゴルフ練習道具の選び方
素振りの大切さと練習方法を解説したところで、続いては目的に応じたゴルフ練習道具の選び方についてご紹介していきます。一口に練習道具といってもさまざまな種類があり、何をどう選べばよいのか迷ってしまいがちです。自分に合った道具を見つけるためにも、まずはどのような用途で使うグッズなのかを把握しましょう。
スイングを上達させたい
スイングはゴルフの基本ですが、グリップの握り方から体の使い方、体重移動などなど意識すべきポイントが多いためどうやって練習すれば良いのかわからない人もいるでしょう。そんな場合はスイングの矯正を目的とした練習道具が最適です。ただ使うだけで正しいスイングを身につけることができます。スイングに自信がないという人にもおすすめです。
飛距離を伸ばしたい
自分の打ったボールが遠くまで飛ぶというのは気持ちのいいものです。ボールの飛距離を伸ばすことはゴルフの醍醐味といっても過言ではありません。飛距離を伸ばしたいという人のため、それ専用の練習道具が販売されています。ヘッドスピードを上げるタイプ・フェイスの向きをチェックでき矯正グリップで正しい握り方も覚えられるタイプなど、たくさんのグッズが販売されています。
パターの腕を上げたい
パターの腕を上げたいならやはりパターマットが一番でしょう。これさえあれば自宅でも十分に練習することができます。ただし、ずっとやっていると飽きてくるのが難点でもあります。パターマットを選ぶときには長く続けられそうなものを探すことが重要です。ゴルフ練習場でパターの練習はちょっと…という人もパターマットを持っておくと気になった時にすぐに練習することができます。
パターマットには傾斜が付いていてカップに入り損ねたボールが戻ってくるものやカップだけのもの、本来の芝感を再現した大型のパターマットなどがあります。備え付けで安定しているので練習はしやすいですが、お値段が少々高め。もっと手軽に練習したいならコンパクトタイプのパターマットがおすすめです。