アミノ酸はタンパク質の構成成分であり、筋力トレーニングとは切っても切り離せない大変重要なものです。
しかし、アミノ酸の効果、効能の基礎的な知識をしっかりと持ってトレーニングに励んでいる人は、意外と少ないのではないでしょうか？
知識だけではたくましい筋肉を作り出すことはできませんが、基本的な知識なくして効果的なトレーニングもあり得ません。
これからご紹介するアミノ酸の基礎知識を身につけて、日々のトレーニングに活かしてください。
筋肉を増やしたくましい体を作る
筋力トレーニングを行えば、それだけで筋肉がつくと勘違いしている方もいますが、決してそんなことはありません。
筋肉を構成するために必要なBCAA（分岐鎖アミノ酸）を確保しておかなければ筋肉量は増えません。
BCAAとはバリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸のことで、激しい運動をすると、体がBCAAを確保するために筋肉の分解を始めてしまいます。
つまり、ただトレーニングをするだけでは筋肉が分解されてしまい最大限の効果を発揮することが難しくなります。。
運動前と運動後に必要なBCAAを摂取しておくことで、筋肉の分解を抑制するとともに筋肉量を増やすことができます。
BCAAには疲労回復効果も
BCAAには運動によって傷ついた筋繊維を修復する効果もあります。
さらに筋肉疲労の主な原因となる乳酸を抑える働きもあるため、トレーニング後の長く残る筋肉痛を和らげる効果も持っています。
脂肪を燃焼させるダイエット効果
脂肪の分解に必要不可欠な酵素であるリパーゼはリジン、プロリン、アラニン、アルギニン、これら4種類のアミノ酸によって構成されています。
ダイエットの際には無理な食事制限を行い、結果、大して体重も減らずに終わってしまうケースを良く目にしますが、その理由はこうしたアミノ酸の不足によるものです。
「ダイエットというとまずは食事を控えるべき！」という発想の方が多いですが、そうした偏見は取り除き、脂肪燃焼に必要なアミノ酸を摂取した上で運動を行うようにしなければなりません。
BCAAはダイエットにも効果的？
筋肉量を増やすために必要なものとしてご紹介したBCAAですが、実はダイエットにも大きな効果をもたらしてくれます。
ダイエットには基礎代謝の向上も効果的で、基礎代謝が増えればその分、消費カロリーも増えて体重が減少します。
基礎代謝は筋力の向上によって増えるため、筋肉量を増やしてくれるBCAAは巡り巡ってダイエットにも影響を及ぼすことになります。
ダイエットの際には体重を減らすことだけではなく、筋力の向上も意識するようにしてください。