肌のツヤを生み出し美肌を保つ
肌にハリ、ツヤを与えることで美しい肌を作り出すコラーゲン。
美肌を語る上で欠かせないこのコラーゲンはタンパク質であり、様々なアミノ酸が結合してできています。
コラーゲンを構成するアミノ酸として全体の3分の1以上をしめているのがグリジンで、プロリン、アラニン、ヒドロキシプロリンと合わせたこれら4つのアミノ酸がコラーゲンを構成する主要なアミノ酸になります。
アルコールの代謝を活発にして肝臓を守る
アミノ酸にはアルコール分解の効率を上げることで、悪酔いや二日酔いを防ぐ効果もあります。
アルコールの代謝が良くなれば、当然、肝臓への負担も軽減されるため、肝機能の低下や肝臓病のリスクも抑えられます。
アルコール代謝に影響を及ぼすアミノ酸は糖原性アミノ酸であるアラニンとグルタミンです。
これらは糖を新たに作り出す糖新生の際に、アルコール分解によって生じるNADHの酸化を促進し、アルコール代謝を活発にしてくれます。
お酒を飲む前にアミノ酸サプリを摂取すると効果があるという話は有名ですが、実際にはこうした形でアルコールを分解してくれていたというわけです。
主要なアミノ酸を含む食品
ここまでアミノ酸の主要な効果、効能をご紹介してきましたが、こうしたアミノ酸はどのようにして摂取すればいいのでしょう?
ここでは、今回ご紹介した主要なアミノ酸を多く含む食品について、それぞれ説明していきたいと思います。
BCAAを多く含む食品
BCAAを効率的に摂取するには牛肉や鶏肉などの肉類はもちろん、豆腐、納豆などの大豆類、牛乳やチーズなどの乳製品を食事に取り入れるのが効果的です。
中でもバリン、ロイシン、イソロイシンを最も効率の良い比率で摂取できる食品としては鶏ささみが有名です。
ボディビルダーの方でも食事メニューに取り入れている割合が非常に多く、筋トレをする際にはぜひとも取り入れて欲しいメニューです。
リパーゼの構成アミノ酸を多く含む食品
リパーゼを構成するアミノ酸は鰹節や湯葉、きな粉などに多く含まれます。
どちらかというと添え物に多く含まれているため、普段の食事メニューにちょっとした手間で加えやすく、ダイエットの際に取り入れやすいのが特徴的です。
コラーゲンの構成アミノ酸を多く含む食品
コラーゲンというとサプリメントで補う方も多いですが、食品としては牛すじや鶏の手羽先、軟骨などの肉類からサケ、ブリ、サンマなどの魚類に多く含まれています。
魚類の場合は皮にコラーゲンが多く含まれているので、できれば皮まで食べることをオススメします。
糖原性アミノ酸を多く含む食品
糖原性アミノ酸であるアラニンとグルタミンを多く含む食品としては、豚皮や豚骨を原料とする豚ゼラチン、カツオ節などを含むカツオの加工品やしらす干し、干し湯葉などが挙げられます。
豚ゼラチンは豚の角煮などから摂取できますし、図らずもお酒のおつまみとして食べやすい食品に多く含まれていることになります。
アミノ酸には様々な効果、効能があり、それぞれの役割を果たしているアミノ酸の種類が異なります。
アミノ酸の基礎的な知識を学び、自身の目的に合わせてアミノ酸を生活の中に取り入れてみてください。