大野コーチ自身が投げ込みで成績を伸ばし、成功を収めているのです。

他の投手陣が投げ込みを頑張る中、前田健太投手は80球程度でやめたのだそうです。その理由は「自分自身のフォームは固まっていて、感覚を取り戻すことが出来ればそれでいい」と思っていたからです。

コーチの意見を聞きつつも、肩を労わる必要があると判断し自分の管理は自分で行う。それが前田健太流のトレーニング方法です。

コーチに好かれようとしない

上記のエピソードからもわかるように、前田健太投手はコーチや監督の言うことを大人しく聞き好かれようとはしなかったのです。

通常、コーチや監督に気に入られれば試合で使ってもらえるという思考が働くものですが、前田健太投手は必要とあれば意見をぶつけ、自分のトレーニング方法を貫くのです。

自分の体を把握出来ているからこそ出来ることかもしれません。

前田健太のトレーニング方法

プッシュアップ

プロに入ってからも彼はしばらくウエイトトレーニングをせず、筋肉をつけることで体を重くしたくないと考えていました。

しかし入団5年目に成績が落ち、トレーニングを根本的に見直しました。

バイオメカニクスを考慮

バイオメカニクスとは体の構造や運動力を力学的に分析し、応用させていく学問です。

バイオメカニクスを考慮することで、不必要な重い筋肉をつけずに必要な筋肉だけ付けて効率の良い動きを可能にしています。

運動力学を習得

運動力学は体の筋肉や腱などの可動域、運動量を効率よく使用出来る為のスポーツ科学です。

ただやみくもにトレーニングをしていては、無駄な筋肉が付いてしまう危険があります。効率よく質のいい筋肉をつける為にそれぞれの筋肉の働きを知ることは大切なのです。

実際に前田健太の握力はさほど強くなく、彼自身も握力よりも指の力の方が大切だと語っています。

ウエイトトレーニングを取り入れた

高校時代には全く取り入れていなかったウエイトトレーニングをプロ入りしてからはじめた前田健太投手ですが、重いものを持ち上げるといった一般的なウエイトトレーニングではありません。

あくまでも投手に必要な動きを追求し、負荷をかけつつピッチングに近い動きのトレーニングを行っています。

おすすめは片足スクワット

前田健太投手のインスタや筋トレ画像をみると、その多くでスクワットを取り入れています。

中でも本人曰く「片足でおこなうスクワットが一番効く」とのことです。片足スクワットを取り入れてからバランス力が各段に上がったと絶賛しています。

片方の足を後ろへ出してイスやベンチなどにかけておこなうものや、片方の足を前に出してボールに乗せてスクワットする方法など、片足スクワットには様々なバリエーションがあります。

その中で最も難易度が高くバランス力、筋力が必要になるのは片足を前に伸ばした状態でおこなうスクワットです。

下記の動画でも紹介しているように、足の筋肉だけでなく腹筋にも強く効いてきます。

  1. 両手を前に伸ばし背筋を伸ばす
  2. 片方の足を前に伸ばす
  3. 軸足のかかとが浮かないように片足で下まで降りていく
  4. 下までいったらゆっくりと戻る

実際にやってみるとわかりますがバランス力、足首の柔軟力、腹筋、中殿筋、梨状筋などの深層筋も必要になります。

スタビライゼーションで体幹を鍛える

前田健太投手のいた広島東洋カープでは、たびたび「スタビライゼーション」のトレーニング方法を取り入れていました。

スタビライゼーションは医療機関がおこなっていたリハビリトレーニングが元になっているもので、自重のみで静止ポーズなどをとって筋肉を鍛えていくものです。

スタビライゼーションは筋肉に自然な負荷がかかるので、怪我をするリスクも少なく、骨格のバランスも整っていくというメリットがあります。

前田健太投手のような整った体を作りたいという方は、是非取り入れてみてはいかがでしょう。

下記動画のように、腕立て伏せの姿勢で一定時間キープするトレーニング方法になります。

前田健太が大切にしているのは正しい体の使い方

プロアスリートはきついトレーニングを日々こなしていくというイメージがありますが、前田健太投手がトレーニング時に大切にしていることは「正しく体を使う」ということです。

体をい正しく使えるようになることで、無駄な力が抜けて使える本物の筋肉が付くのです。

バランス力や柔軟力、そして筋力を高め柔軟な筋肉を作ることが運動能力向上の秘訣といえます。

前田健太のように身心ともに安定した体を目指そう

スピードのあるボールを投げる投手

前田健太投手のような、軸のある安定した体を手にしたいという人はやみくもに重いものを持ち上げるウエイトトレーニングではなく、自重バランスを活かしたトレーニングがおすすめです。

自己メンテナンスもしっかりおこない、力強くしなやかな筋肉を目指しましょう。

  

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