それは自分の体のバランスを崩す可能性が高いからという理由です。本来持っている体のバランスをベストな状態に保つことがパフォーマンス力を最大限に引き出させるポイントのようです。

筋肉は腱や関節に繋がっており支えられていますが、筋肉を無理に大きくすることで関節などが悲鳴を上げ故障に繋がるのです。

いくら頑張っても関節は鍛えて大きくすることは出来ません。イチローが長く現役を続けていられるのは自分の体を長期的な目で見ることが出来るからですね。

ライオンは筋トレをしない

イチローが以前語った「ライオンやトラは筋トレをしない」というセリフはあまりにも有名で賛否両論出ていますが、イチローは自然な肉体のバランスが最も力を発揮出来るということを伝えたかったのではないでしょうか。

イチローのトレーニングで一貫していることは、自然な体のバランスを崩さずに必要なトレーニングをすることなのです。

体重を増やすことが良いことではない

イチローは身長が180cmで体重は77kgと公表しています。メジャーリーグの中で戦う選手としてはかなり小柄です。

イチローもメジャーに入った当初は体を大きくするトレーニングを行いましたが、結果的に身体能力を低下させることになりました。

一般的には体重を増やし体を大きくすることが当たり前とされていますが、イチローは必ずしもそうではないと考えています。

自分の体が最も機能し動きやすいサイズや重さを把握し、その数値を維持することがイチローのトレーニングにおいて大切な要素になっています。

イチローのルーティンもトレーニングの1つ

野球 バット

イチローといえば毎回行うバッターボックスでの仕草が有名ですが、よく見てみるとネクストバッターズサークルでも毎回同じ仕草を繰り返しています。

その他にもイチローは数多くのルーティンを持つ選手として知られています。ただのゲン担ぎのように見えるルーティンですが実はアスリートにとっては大きな意味のある動きなのです。

まずは数あるイチローのルーティンの中から主なものを紹介します。

バット立て

イチローの代名詞ともいえる「バット立て」は、袖を引きながらピッチャー方向へ向かってバットの先端を向ける仕草です。

バット立てはオリックス時代から行っており、イチローにとって欠かせないルーティンになっています。

四股踏みストレッチ

イチローのネクストバッターズサークルでのストレッチも、毎回同じルーティンで行われており、四股踏みなどは印象に残る仕草です。

ストレッチで柔軟に可動域を広げることは、パフォーマンス力を向上させる為に必要不可欠なものです。

カレーを食べ続けた

イチローが毎日カレーを食べていたというエピソードも誰もが知る有名な話です。おそらく毎日のカレーも栄養面で色々と工夫をしていたのではないでしょうか。

これらのルーティンは、メンタル面を維持するという精神トレーニングに繋がる動作です。

イチローのルーティンは脳科学的にも優れている

野球

イチローのルーティンは時としてロボットのようだと例えられます。

朝起きてから決まったことを同じように繰り返すイチローですが、この行動こそ彼が精神面をコントロールする上で最も大切な要素だったのです。

肉体に影響を与えるメンタル

イチローが肉体トレーニング同様に力を入れているのがメンタルの安定です。

毎日のルーティンを正確にこなしていくことで気持ちを安定させていたようです。自分を制御しコントロールするトレーニングになっていたのですね。

ルーティンには一種のゲン担ぎ的要素も含まれており、脳科学的な視野から見てもルーティンをやったから大丈夫という意識が働くといわれています。

イチローがメジャーリーグという大きなプレッシャーを受ける場所で、いつも整然とプレー出来るのは毎日行なっているルーティンのおかげかもしれません。

イチローの強さはトレーニングへのこだわりだけじゃない

野球ボールとフィールド

イチローの整った肉体を見ると彼のトレーニング方法に目がいきがちですが、彼の強さはトレーニング以外の「こだわり」にも隠されています。

バットへのこだわり

イチローは長年ミズノのバットを使用していますが、移動の際にはジュラルミンケースにいれ湿度管理をしているそうです。

練習中にバットを置く際も直接芝生に置くことはなくなく、グラブなどでしっかりと保護しておくのがイチロー流です。

スパイクへのこだわり

スパイクは、初動負荷トレーニングで馴染みのある小山裕史が生み出したビモロスパイクを愛用していますが、試合後に欠かさずこのスパイクを丁寧に磨く姿も有名なエピソードとして語られています。

一見ストイックに毎日を過ごしているようなイチローですが、オフ時は仕事を持ち込まずしっかりと切り替えをしているようです。

肉体と精神は繋がっているというイチローの姿勢が大いなる成績として評価されているのではないでしょうか。

イチローの桁外れの肉体は独自のトレーニング理論で生まれた

ヘッドスライディングする高校球児

イチローの筋肉は柔軟性がありしなやかな筋肉です。長年の野球生活の中で機能性に優れた肉体を維持し続けているのです。

近年様々なトレーニング方法が紹介されていますが、イチローのトレーニング理論を見ていくと周りに流されず自分の体と精神に合ったトレーニング方法を実践するのが運動能力を上げる近道だと感じます。

長く運動を続けていきたいという人にも、故障のリスクが少ないイチローの初動負荷トレーニングはおすすめです。

  

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