ダルビッシュ投手のインスタグラムの写真を見ると、使用しているアタッチメントはストレートバーのようです。
ストレートバーは上腕三頭筋の中でも肘関節の動きにアプローチする内側筋肉を鍛えることが出来ます。トレーニング方法は下記を参考ください。
- 肩幅に足を開きマシンの前に立ちアタッチメントをにぎる
- 肘は固定したまま腕を下まで伸ばす
- 戻す際もゆっくりと戻す
ケーブルフェイスプル
腕を上に上げる働きを持つ三角筋の後部を鍛える方法です。
フェイスプルにはダンベルを利用した方法や、チューブを使用した方法がありますが、ジムのケーブルマシンを使用することで一定の負荷がかかるので効率のいいトレーニングが可能です。
肩甲骨が寄ってしまいがちですが、肩甲骨を寄せ過ぎずに行うことが大切です。下記動画ではケーブルフェイスプルの方法を説明しています。
- 膝が曲がる場所にケーブルをセットする
- 体を安定させロープを水平に引く
ディップス
「上半身のスクワット」という別名を持つトレーニング方法で、主に上腕三頭筋や大胸筋、そして三角筋を鍛えます。
2本の平行した棒につかまり、強靭な上半身を作り上げていきます。上半身を少し前方に傾けて行います。
- 腕を伸ばし体を支える
- 足をクロスし膝を軽く曲げる
- ゆっくりと肘を曲げ肘と肩の高さを揃える
- 胸の筋肉を使い体を戻す
チンニング
チンニングは主に肩関節の伸展や内旋、内転に関係する広背筋を鍛えるトレーニングです。一見すると懸垂のようですが、逆手で行う懸垂とは違い順手で行います。
またバーの握り方ですが、親指をバーから離して掴むサムレスグリップと親指も使用してバーを握るサムアラウンドグリップがあります。
筋トレ塾の画像ではサムレスグリップをしています。サムレスグリップは手首への負担が減り、ターゲット部位に効率よく効かせることが出来るという利点を持っています。
チンニングの基本的な方法は下記のようになっています。
- 肩幅より広くバーをグリップする
- 肘をしぼる意識を持つ
- 肘が背中の後ろにくるように体を持ち上げる
- 降りるときは肘を開きながら戻す
スモウデッドリフト(ワイドスタンスデッドリフト)
スモウデッドリフトは背中全体と、下半身の筋肉を同時にトレーニングすることが出来ます。
さらに細かく見ていくと僧帽筋、脊柱起立筋、広背筋そして大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングスなどに強い負荷がかかります。
- 足は肩幅より大きく開きつま先は外側に向ける
- 重りの付いたバーベルを持ち足腰を使用し持ち上げる
- お尻を引きながら背中を伸ばしてバーベルを下ろす
上半身トレーニングを懸念する声もある
プロ野球選手のウェイトトレーニングが近年ブームとなっている中、野球関係者の多くが過剰な筋トレに異議を唱えています。
特に上半身のトレーニングに関して、自分にとって過剰となる筋肉は故障のリスクを生むと懸念されています。
田中将大選手も上半身を鍛えている?
上記で紹介したダルビッシュ投手の筋トレ塾では、上半身を鍛えるトレーニングが多く見受けられました。走り込みをメインとしていた以前の野球トレーニング方法が少しずつ変化しているようです。
ダルビッシュ投手と意気投合している田中将大投手も、上半身メインの筋肉トレーニングをしている可能性が高いですね。
イチローもウェイトトレーニング反対
伝説的メジャーリーガーの一人イチローも、近年のウェイトトレーニングブームに異議を唱えています。イチロー自身はかつてウェイトトレーニングをしていた時期があり、筋肉を必要以上につけたことで動きが鈍くなり成績が下がっています。
自身の経験からも、野球で必要な筋肉は自分の関節や腱に負担をかけずに動きやすい量が良いと述べています。
このように野球選手のウェイトトレーニングに関しては賛否両論ありますが、田中将大投手は自分にはウェイトトレーニングが必要であると判断しているのでしょう。
田中将大投手を育てた名コーチのトレーニング方法
田中将大投手を日本一へ導いた名コーチといえば、当時東北楽天ゴールデンイーグルスのコーチを務めていた佐藤コーチです。
佐藤コーチこと佐藤義則は名コーチ
ご存知の方も多いと思いますが、佐藤義則コーチは自分がコーチを務めた球団を全て優勝へ導くという名コーチです。
現役時代はドラフト1位で阪急ブレーブスへ入り、昭和時代最後の20勝投手とも言われています。
佐藤コーチは遠投を必ずさせる
佐藤コーチが大切にしていることの一つに「遠投」があります。現役中に自分自身が大切にしていたことでもあり、コーチについてからも選手には遠投のトレーニングを行っています。
大きなフォームでちゃんと投球出来ることが基礎になるという指導方針です。
キャッチボールが基本
佐藤コーチは遠投の他にキャッチボールにも重きを置いています。正しいフォームでキャッチボールをすることが基礎になるというのが彼の意見です。
田中将大投手も遠投とキャッチボールで基礎が出来上がっていったのかもしれませんね。
田中将大投手のパフォーマンスは筋肉が生み出している
田中将大投手の素晴らしい筋肉について様々な角度から見てきましたが、彼の筋肉は単に筋トレをしてにわか仕込みで作った筋肉ではなく、野球人生の中でコツコツと積み上げてきた成果の表れのようです。
体の大きさにプラスして、しっかりした体作りをしているからこそ今の田中将大投手が存在しているのです。田中将大投手の今後の活躍にも大注目です。