ロードバイクのトレーニングや自宅での持久力・心肺機能アップに効果的なスピンバイクですが、エアロバイクとの違いがわからず選ぶのに苦労するということがよくあります。
スピンバイクとエアロバイクの違いやそれぞれのメリット、スピンバイクを購入する際の基準や選び方などを解説していきます。また効果的なトレーニング方法やおすすめスピンバイクランキングもご紹介します。
スピンバイクとエアロバイクの違いを知って選ぼう
スピンバイクとエアロバイクはバイクマシンという点では似ていますが、使い方や性能などが大きく異なります。違いを知ってどちらが自分に適しているかを確認してから購入しましょう。
エアロバイクはダイエットや運動不足解消に最適
エアロバイクはホイール内部に内蔵しているマグネットを利用して負荷をかけます。非常に静かですが、使用すると熱を持つため長時間の使用には向いていません。
また本格的なトレーニングに使えるほどの高い負荷をかけることはできませんが、低負荷で長時間トレーニングができるためダイエットや運動不足の解消に向いています。
スピンバイクは高負荷のトレーニングに最適
スピンバイクは持久力アップ・心肺機能アップ・筋力アップなどを目的とした本格的で高負荷なトレーニングに向いています。前傾したような姿勢でトレーニングするため、普段運動不足の人や慣れていない人には使いづらさを感じるでしょう。
ただし高負荷・長時間のトレーニングを行うことが可能で、無酸素運動レベルのペダリングも可能です。
スピンバイクはスペースを取るので注意
エアロバイクは構造上コンパクトに作ることが可能ですが、スピンバイクは折り畳めないものが多く、かなりのスペースを取ります。自宅がせまく置くスペースがないという人はエアロバイクを選びましょう。
スピンバイクは連続使用できる
エアロバイクは30分程度という使用する際の制限時間がありますが、スピンバイクは時間制限なく使うことができます。負荷調節もできるため、長時間使用して脂肪燃焼したいという人や持久力を高めたいという人におすすめです。
効果的なバイクトレーニングの方法をチェック
スピンバイクを利用した効果的なトレーニング方法を見ていきましょう。
最大心拍数を知っておくとトレーニングしやすい
持久力と心肺機能を高めるため、まずは最大心拍数を計算してみましょう。最大心拍数は「220−年齢」で出すことができます。この最大心拍数を元にしてトレーニングを行っていきます。
最大心拍数に基づくトレーニング
最大心拍数に対して以下のような割合でトレーニングを行うと効果的です。
- 50〜60%:ウォーミングアップ(10分程度)・クールダウン(5分程度)
- 60〜70%:脂肪燃焼(20分以上)
- 50〜70%;基礎体力アップ
- 70〜80%:持久力アップ
- 80〜90%:筋力向上(無酸素運動)
- 90%〜:瞬発力アップ
LSD(ロング・スロー・ディスタンス)トレーニング
最大心拍数の50〜70%程度で長時間行うトレーニングをLSD(ロング・スロー・ディスタンス)といいます。これによって基本的な体力がアップします。運動初心者はこの運動を90分程度行うと効果が高まります。負荷の高いトレーニングの途中ではさむ場合もあります。
筋力向上の「メディオ」
自転車を使ったトレーニングとしては非常に一般的な「メディオ」というトレーニングをご紹介します。週に数回行うインターバルトレーニングで、以下のような手順で行います。
- 0〜10分:ウォーミングアップ
- 10〜25分:80%程度の心拍数
- 25〜35分:50〜70%の心拍数(LSD)
- 35〜50分:80%程度の心拍数
- 50〜55分:クールダウン
タバタトレーニング
非常に効果が高いと評判のトレーニングが「タバタトレーニング」です。日本らしいネーミングですが、世界中で導入されており、瞬発力や心肺機能、筋力をアップさせる効果があります。
- ウォーミングアップ(10分程度)
- 90%以上の心拍数で一気に漕ぐ(20秒程度)
- ゆっくり漕いで回復に当てる(10秒程度)
- 6セットから8セット行う
- クールダウン(5分程度)
スピンバイクを購入するときの基準や選び方をチェック
スピンバイクを購入するときの基準や選び方などをチェックしていきます。サイズや重量の他性能・機能、価格などをチェックし、口コミを参考にすると良いでしょう。
サイズ・重量
一般的に前後120cm程度、横幅50cm程度というものが多いです。重さは20kg以上のものが多く、最も重いものでは50kg近いものがあります。使用時に動かすのかどうか、購入後に1階から2階に持ち上げるのかなどを考えて選びましょう。
ホイール重量が重いものは高負荷なトレーニングが可能
商品の全体重量だけでなくホイール重量が記載されていることが多いです。ホイール重量が重いものは高負荷なトレーニングが可能です。
設置場所を確保しておく
スピンバイクはエアロバイクよりも大きく折りたたみができない場合が多いのでスペースを取ります。どこに設置して使用するのか、商品のサイズと合わせてチェックしておきましょう。またキャスターが付いているものは動かしやすいので収納する際に便利です。
チェーン式かベルト式か
スピンバイクはチェーン式とベルト式があります。チェーン式の方が安価なことが多いですが、カチャカチャした音が気になるという声は多いです。ベルト式の方が静音性が高く、メンテナンスの必要もなく耐久性が高いというメリットがあります。
チェーンとベルトの性能を比較するとベルトの方が扱いやすく静かで耐久性も高いと三拍子そろっているのでおすすめです。安価なモデルでもベルト式を採用している商品がありますので探してみましょう。
心拍数や消費カロリーなどの計測表示
スピンバイクにはサイクルコンピューターが搭載されていることが多く、走行距離や消費カロリー、運動時間が計測できます。また心拍センサーを取り付けることにより心拍数を計測しながらのトレーニングを行うことができる機種もあります。
心拍センサーはハンドル内蔵式で握るだけで計測できるものと、コード付きのセンサーを取り付けて計測するものがあります。センサー内蔵式のものがおすすめです。
負荷設定の有無
負荷の設定が可能なものは多いですが、念のため確認しておきましょう。どれくらいの負荷をかけられるのかによってできるトレーニングが変わってくる場合があります。
静音性
ベルト式のものは静音性が高いですが、騒音・振動対策がされているものやゴムマットが付属しているものなどは夜間の使用やマンションなどでの使用でも心配ありません。
サドルとハンドルの位置・高さ調節
サドルやハンドルなどの位置や高さを調節できるものがあります。自分の体型に合わせて調節できるものがベストです。
推奨慎重や耐荷重性もチェック
使用に適した身長や体重もチェックしておきましょう。特に体重のある人は耐荷重性をしっかり確認しておけば安心です。
色・デザイン
黒・青・シルバー・白などが多いですが、差し色でオレンジや赤といった鮮やかな色が入っている場合があります。似たような性能の2台で迷ったときには気に入った色やデザインのものを選ぶと使用するモチベーションが上がります。
価格
20,000円前後から50,000円前後まで幅広い価格のものがあります。性能を重視するのはもちろんですが、ある程度の予算を決めてその範囲内で絞っていくと選びやすくなります。また安く購入したい場合はAmazonなどの通販サイトを利用しましょう。
口コミもチェック
実際に購入して使用した人からの口コミは非常に参考になる情報です。よい点も悪い点も書かれていますので、比較しながら選ぶとよいでしょう。