日本の柔道から派生してブラジルで生まれた柔術(ブラジリアン柔術)ですが、2,000年代初頭に総合格闘技などで知られるようになってから今では非常に一般的になっています。柔術の帯は空手や柔道のように段位による色分けがあります。
柔術の帯の色の種類や結び方、素材や長さなどによる選び方を解説していきます。またおすすめの帯ランキングもご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
柔術の帯の種類をチェック
柔術の帯の種類は段位で変わります。取れるまでの期間や段位による色などは団体によって異なります。ここでは一般社団法人日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)の基準を解説していきます。
帯の色は年代と段位で変わる
柔術の帯の色は段位だけでなく年代でも違いがあります。主に15歳まで、16歳から50歳、50歳以上という3つに分けられており、取得できる帯の色に違いがあります。
全年代とも最初は白帯
どの年代でも、最初は白帯を使用します。そこから次の段階に進むまでの最短修了期間はそれぞれの色で決められています。
15歳までの帯の色
15歳までの帯は白帯から始まります。始めた年齢によって白の次の色が変わり、以下のような色があります。色や段位については指導者の判断・裁量で決まります。
- 灰帯:4歳から
- 黃帯:7歳から
- 橙帯:10歳から
- 緑帯:13歳から
16歳からの帯の色
16歳以上は白帯から始まり、青帯・紫帯・茶帯へと昇格していきます。15歳以下の人が16歳になる際は基本的に青帯に昇格しますが、緑帯の人は青帯か紫帯のどちらかに昇格します。
18歳以上の場合、青帯・紫帯・茶帯の次の色への最短修了期間は以下のようになります。
- 青帯:2年
- 紫帯:1年6ヶ月
- 茶帯:1年
そのため、青帯と紫帯は16歳以上、茶帯は18歳以上、黒帯は19歳以上での取得となります。
50歳からの帯の色
50歳以上の場合、黒帯から赤黒帯・赤白帯・赤帯へと昇級することができます。ただし黒帯から赤黒帯に昇級できるのは黒帯取得後25年経過しなければなりません。
さらに赤白帯はそこから7年、赤帯は赤白帯から10年を経過してからようやく申請が可能です。
各色はストライプの本数で段位を表す
白から茶までの帯には0本から4本までのストライプをつけることができ、それぞれがレベルを表します。ストライプの本数は指導者の裁量により決定します。
黒帯は0本から6段までの段位がストライプで表され、赤黒帯は7段、赤白帯は8段、赤帯は9段となります。
10段の赤帯は世界で5人だけ!
なお、最高位である10段の赤帯はカーロス・グレイシー、オズワルド・グレイシー、ジョージ・グレイシー、ガスタオン・グレイシー、エリオ・グレイシーの5人にのみ与えられています。
初心者はまず青帯を目指そう!
白帯の人はまず最初に青帯を目指しましょう。青帯になるまでには1年から2年程度かかり、指導者の裁量によって認定されます。
主に道場に通い始めてからの期間や練習への参加頻度、ルールへの理解度、大会などでの成績や他の青帯の人との力量の比較などによって決められます。
柔術の帯の結び方を動画でチェック
柔術の帯の結び方を動画でチェックしてみましょう。また、結び方の注意点を見ていきましょう。
柔術の帯の結び方を動画でチェック
- 帯の中心をへそのあたりに当てて帯を後ろに回す
- 帯を後ろから前まで回し、片方の端を下から入れて上から出す
- 残っていた方の端を下から通すようにして結ぶ
柔術の帯の結び方の注意点
基本的に帯の両端は下側を向くように結びます。柔道の結び方と同じで大丈夫ですが、国際大会などを見ていると自己流の結び方をしている人も中には見られます。道着が崩れたときなどに片方の端が上を向いてしまうと不格好です。
また柔術の帯にはストライプがありますが、ストライプが右側に来るか左側に来るかというのは正解がないようですので安心してください。
帯のお手入れ方法
帯は洗濯すると縮む場合があります。縮まないように加工してあるものもありますので、購入時や洗濯時に表示を確認しておきましょう。洗うときにには洗濯ネットに入れて洗います。
干すときには乾燥機や天日干しをすると固くなってしまうため、陰干しをするようにしてください。
柔術の帯の選び方は素材と長さ・太さをチェック
柔術の帯を選ぶときには素材や長さ、太さをチェックするとよいでしょう。
帯の規定をチェック
帯は長さや太さなどが日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)の公式ルールブックで規定されています。メーカーや商品によって長さなどに違いがありますので規定をチェックすることが大切です。
帯の長さ
帯の長さは商品によって異なります。規定では腰に2回巻いて二重に結んだあと、結び目から先端までが20cmから30cm程度残っているような長さのものが必要です。それぞれのウェストサイズによって必要な長さは変わります。
短すぎると結びにくいですし、長すぎると動きづらくなりますので注意してください。また、長いからといって先端の黒いストライプ部分を切ってしまうと、大会に出場することはできませんので注意してください。
帯の太さ
帯の太さは4cmから5cmと規定されています。
帯の素材
基本的に道衣などはすべて綿または綿に近い素材を用い、耐久性の高いものである必要があります。柔らかいものの方が結びやすいですが、同時に耐久性も考えて選びましょう。
柔術の帯を購入する前にここをチェック!
柔術の帯を購入する際には、長さや太さはもちろんですが、固さ・柔らかさ、強度や耐久性、メーカー、価格をチェックしましょう。口コミを確認しておくと洗濯や日々の使用に耐えられるかどうかなどの情報を得られます。
固さ・柔らかさ
柔らかいものの方が結びやすいですが、固いものの方が結んだときのシルエットがピンとするので人気が高いです。厚芯の入っているものは硬くできています。
厚みと素材
厚みがない方が結びやすくほどけにくいですが、耐久性や重厚感という点ではやや劣ります。そのため強度の高い素材を使用したものを選ぶようにしましょう。
強度・耐久性
強度や硬さはもちろんですが、日々の使用や洗濯などの手入れをしてもほつれたりしない耐久性は非常に大切です。
メーカー
人気の高いメーカーの商品は多くの人に愛用されています。これは結びやすさや固さ・強度・耐久性という点で高い支持を得られている商品が多いためです。
国内のメーカーであれば武道・格闘技用品で人気の高い「イサミ」や「ブルテリア」、国外のメーカーであれば本場ブラジルの「ALMA」のほか、アメリカ・カナダ・フランスなどさまざまなメーカーがあります。
価格
帯の価格は安いものでは1,000円程度で購入できます。2,000円〜4,000円程度の商品が最も多いですが、中には5,000円を超えるものもあります。
安く購入したいという人はAmazonなどの通販サイトをうまく活用しましょう。店頭での通常価格よりも割引された価格設定になっているほか、自宅まで配送してくれますしさまざまな商品から簡単に選ぶことができます。
口コミ
結びやすさ、固さ、強度や耐久性、洗濯をしたときに縮むかどうかなど、実際に使っていかないとわからない点は口コミをチェックして情報を集めましょう。
口コミは実際に購入して使用している人からの情報なので、メーカーの商品紹介ではわからない細かい詳細がわかります。