投手・菅野智之選手が進化していると注目を浴びています。
侍ジャパンとしてWBCでアメリカと準決勝を戦った彼を、アメリカのリーランド監督はメジャーリーグレベルのピッチャーだと大賛辞を送っています。
その後も完封の記録をうちたてており、進化の勢いが止まりません。そんな彼の進化を支えるトレーニングメニューや、こだわりの食事を徹底解説します。
菅野智之の進化は様々なトレーニングからできている
重さを重視しないウェイトトレーニング
トレーニングの中で、菅野選手は下半身を鍛えるためのウェイトトレーニングに取り組んでいたものの、すべてのトレーニングメニューをとおして重いおもりを使用することはありませんでした。
これは菅野選手の「単なる筋トレではなく、効率の良い投球動作につなげるという目的」があったからこそです。
それでは、菅野智之選手が行っていた実際のトレーニングメニューを紹介します。
メニュー①:ケトルベルワイドスクワット
鍛えられるのは、大腿四頭筋・ハムストリング・大臀筋・ふくらはぎです。また、太ももの内側にある内転筋群にも効果があるので足を引き締めたい人にもおすすめのトレーニングです。
- 体の前にケトルベルをもち、肩幅よりも1.5~2倍くらいの広さの幅に足を広げます。
- ゆっくりと腰を下ろします
- かかとに重心が載るように意識をしながらゆっくりと立ち上がります。
動画ではダンベルで行っておりますが、菅野智之選手はケトルベルを使用しています。
初心者にも取り組みやすく、簡単に比重を変えられるのが魅力です。
メニュー②:ブルガリアン・スプリット・スクワット
ウェイトトレーニングの3大トレーニングの一つと言われています。
片足スクワットほどの強い負荷をかけずにできるので、初心者にもおすすめです。
大腿四頭筋・大殿筋・ハムストリングなど大きな筋肉を使うので、下半身強化・姿勢調整・筋肉量増加など様々な効果があります。
菅野智之選手は15kgのダンベルを両手に持って行っています。
メニュー③:シングルレッグ・ランジ
菅野智之選手はTRXサスペンショントレーナーを使ってトレーニングをしています。
また菅野智之選手はベンチの代わりにTRXサスペンションに足を入れてトレーニングしています。
体のバランス能力や体幹部分まで効率的に鍛えていますが、上級者向けです。
メニュー④:モーションロープでのトレーニング
https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=plA1wSyBLKU
投球フォームに合わせて体に負荷をかけているのがモーションロープです。
投球途中のフォームで一時停止するような態勢でキープし、ロープを波打たせることで大胸筋などを鍛えています。
メニュー⑤:遠投
自主トレーニングで菅野智之選手がおこなっていたトレーニングのひとつが「遠投」です。
遠投は全身を使ってボールにスピンをかけなければ遠くまで届かないため、投球の際に必要とされる筋肉を効率よく鍛えることができます。
菅野智之が行う投手ならではのトレーニング
菅野智之選手がとくに鍛えたのは「指先の筋肉」です。
数ある筋肉の中でも指先の筋肉を重点的に鍛えることでボールを投げる際に指で力強くボールを押し出すことができ、それがピストルストレートにつながりました。
菅野智之選手は指先の力のことを「指力(ゆびぢから)」と呼び、指力を鍛えるトレーニングを重ねていました。
指先の筋肉を鍛えるためのトレーニング①
トレーニング方法のひとつが指先だけにゴムチューブを引っかけて引っ張るというトレーニングです。このトレーニング方法は指先だけでなく、腕全体の筋肉を鍛えることができます。
スポーツ選手がよくトレーニングで使っているところを目にすることが多いです。
足などにゴムチューブを引っかけて引っ張ることによって筋肉を鍛えることができます。引っかける場所がない場合はゴムチューブの両サイドを持って引っ張るだけで、腕の筋肉や胸筋などを効率よく鍛えることができます。
ゴムチューブはトレーニング以外にリハビリの場でも使われているため、無理なく気軽にトレーニングを始めたい人におすすめです。
指先の筋肉を鍛えるためのトレーニング②
また指力とともに握力を鍛えるトレーニングとして、トレーニングボールを使ってのトレーニングもおこなっていました。
このトレーニングボールを使ってのトレーニングについては番組に出演した際に菅野智之選手が自ら紹介していたものでもあります。
指先の筋肉を鍛える以外にも、トレーニングボール自体が5キロと重さがあるので、トレーニングボールを上下させるだけでも腕の筋肉を鍛える運動になります。
また5キロ以外にも軽いトレーニングボールもあるので、トレーニング初心者の方でも気軽にトレーニングをはじめることができます。
WBCの経験が菅野智之の進化を加速させた
菅野智之選手にとってWBCの経験は進化に必要な状況を与えてくれるものでした。
WBCで戦う前と後での進化の違いがこちらです。
投球フォームの進化
菅野智之選手の投球フォームは、大きく前へ踏み出しパワーを前に押し出す形でした。