同じスケートボードを長年愛用しているという人も多いはずですが、パーツが痛んできたときの対策は万端でしょうか?
スケートボードのベアリングは、特にスピードを左右する重要なパーツです。しかし、重要なパーツと分かっていても特に初心者であれば「ベアリングをどのように選べばよいか分からない」という人もいることでしょう。
そこで今回は、スケートボード用のベアリングの選び方についておすすめ人気製品とその特徴をあげながら詳しくご紹介します。スケートボード用のベアリング選びに失敗したくない人は、ぜひこちらの内容を参考にしてみてください!
「ABEC(エイベック)」について
スケートボード用のベアリングの表示でよく目にするABEC(エイベック)についてご説明します。このABECは、ベアリングを選ぶときに重要な確認ポイントになりますのできちんと意味を理解しておきましょう。
「ABEC(エイベック)」の意味
ABECとは「スケートボードのスピードのつきやすさを示す規格」のような存在であり、ベアリングの回転のしやすさ(なめらかさ)を決める要素のことです。
このABEC表示は、義務でないためブランドやメーカーによってはABEC表記のない製品もあります。
「ABEC」の種類
スケートボードに用いられるベアリングは一般的に「ABEC3」「ABEC5」「ABEC7」の3種類です。ブランドやメーカーによっては「ABEC9」まで表記している製品もあります。
ABECの選び方ポイント
ABECの示す意味は、表示にある数値が大きいほど「スピードがつきやすい」ことを示します。そのため初心者であれば値の低い「ABEC3」や「ABEC5」から使用をはじめ、スピードに慣れてきたら徐々にABECの数値が高いベアリングに交換していくのがおすすめです。
しかし、初心者向けや上級者向けという明確な目安はないため、好みに応じて最初から「ABEC7」などのスピードがつきやすいベアリングを使用することもできます。
スケートボードでは、スピードが早いものすなわちABECの数値が高い製品が楽にプッシュできることを覚えておきましょう。
スケートボード用のベアリングの選び方
ABECについて理解したところで、こちらではスケートボード用のベアリングの選び方についていくつかポイントをご紹介します。
ABECで選ぶ
期待するスピードの程度やライダーのレベルに適したものを選ぶようにしましょう。初心者で「早すぎる速度は怖い」という人はABECの数値の低いものから徐々にステップアップしていくのがおすすめです。
クオリティで選ぶ
スケートボード用のベアリングは、こだわりの日本製や高価な有名ブランド・メーカーまでさまざまです。コスパに優れた製品も多々ありますが、耐久性や機能性を重視してできる限り長期間同じベアリングを使用したい人はクオリティの高いものを選ぶとよいでしょう。
デザインで選ぶ
愛用するデッキとのマッチングで選ぶのもおすすめです。ただし、デザイン性を重視して低価格の製品を選んでしまうとクオリティにばらつきがあったり、耐久性や機能性が劣ることもあるので注意して選びましょう。
スケートボード用のベアリングの「交換ペース」
スケートボードは使用頻度や使用方法によっても傷み方が異なってきますが、スケートボード用のベアリングも製品ごとに耐久性が違うのも事実です。
こちらでは、安全にスケートボードを楽しんだり高いパフォーマンスを引き出すためのスケートボード用のベアリングの「交換ペース」についてご説明しましょう。
「交換ペース」の目安
ベアリングの明確な交換時期はありません。そのため、走り方に違和感を感じたときにウィールの回転状況を確認することが大切です。
早速、こちらでは簡単な確認方法をご紹介しましょう。
ベアリングの状態の確認方法
まず、デッキを真っ直ぐに走らせた場合にそのままの真っ直ぐ走る状態を維持できるかどうかをチェックします。
もし、真っ直ぐ走らせたはずであるのに左右どちらかにカーブしてしまうときにはベアリングの回転が悪くなっている可能性があるので4つのウィールの回転状況を丁寧に確認してください。
左右どちらかに自然とカーブしてしまうということは「回転の悪いウィールがある」ということであるため、ベアリングの交換が必要です。
スケートボード用のベアリングの「手入れ」
こちらでは、初心者でも簡単に取り組むことのできるスケートボード用のベアリングの手入れ方法についてご紹介します。ベアリングを少しでも長持ちさせたい人は、こまめに手入れするのがおすすめです。
必要物品
- ベアリング用のクリーナー(またはブレーキ用クリーナーでも代用可能です)
- ベアリング用オイル(オイルタイプのベアリングである場合)
- キッチンペーパー
- 使い捨て手袋
手入れ方法
こちらでは、具体的な手入れ方法をご紹介します。ベアリング用クリーナーは皮膚に付着すると肌荒れを生じる場合があるため、使い捨てのビニール手袋などを着用してから手入れすると安心です。
- ベアリングをスケートボード用のツールを使用してはずします。
- 目立つ汚れがあれば簡単にキッチンペーパーなどでふき取ります。
- ベアリング用クリーナーをベアリングに吹き付けます。
- 洗浄後にベアリングを取り出し、キッチンぺーパーの上に完全に乾燥するまで放置します。
- 完全に乾燥した後にボールが並んでいる面にオイルをさして終了です。